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新しい世界

こんにちは。

読んでくれたらうれしいです。

そもそもこのサイトに入ったのも最近で、小説に関してあまりかわしくないですがいろんな人にみてくれたら嬉しいです。


 俺の名前は霧牙氷華きりば ひょうか。普通の23歳のサラリーマンだ。

 毎日が忙しくて、ただただ働いている。

「はあ、今日も疲れた…。」

 重たい荷物を持ちながらそう呟いた。

 俺の生活は毎日がとにかくハードで、起きる時間は早朝の4時だ。眠気を感じながらも、なんとか起き上がり、準備をして6時には仕事を始める。そこから朝の業務が始まり、気づけば一日があっという間に過ぎていく。しかし、仕事が終わるのは夜の23時、つまり一日が丸ごと仕事に費やされているわけだ。食事を取る時間やトイレに行く暇すら惜しいときもあるほど、毎日が息つく暇もない忙しさで埋め尽くされている。

 このような生活を続けて、社会人になって1年が経とうとしている。ほんとに笑えないよね・・・。

「この会社、完全にブラックだし、辞めようかな…」

 と思いつつも、今まで1年間辞めずに続けている。


 その日もいつも通り、仕事が終わって夜遅く、疲れた体を引きずりながら駅から家に向かって歩いていた。

 街の灯りがぼんやりと照らし出す夜の静けさの中、ふと誰かの気配を感じた。

 振り向くと、そこに立っていたのは、顔が見えないフードをかぶった謎のおじいちゃん(?)だった。

「おや、君は疲れているようだね。」

 その声は低く、どこか不思議な響きがあった。

「え…?」

 一瞬、俺はその人の存在を理解できなかった。まるで夢の中にいるような気分だった。

「君に新しい世界を見せよう。」

 そう言うと、フードをかぶったおじいちゃんは手を伸ばし、俺の肩に触れた。

 その瞬間、視界が一瞬で歪み、周りの景色がぐるぐると回り始めた。

「え?な、何が起きているんだ?」

 僕は目を閉じたが、それでも目の中に光が入ってきた。

「うわt⁈」




 目を開けると、そこは一面の雪景色だった。

「・・・」

 おもわず絶句してしまった。

 なんで?ここが新しい世界か?

 転生もので言うと言うと異世界ってやつか。

 やったー!子供のころに憧れていた異世界か‼

 ってええ⁉

 なんでこんな俺が?

 異世界にしてはファンタジー感がないんだけど…。

 俺は一面の雪景色に、異世界のファンタジー感を感じ取れなかった。

「え?なんだこれ?」

 手に触れてみると、人間ではありえないほど細くなっていた。

 そして体がまるで雪でできているかのように冷たく、硬くなっている。

「雪…だるま?」

 俺は自分の体を見て、驚愕した。

 まるで丸い雪の塊が重なり合ってできた雪だるまのような体だ。

 頭に小さなにんじんが突き刺さっており、俺の手は小枝になっていた。

 その体からは、雪だるまであることを強く感じさせられた。

「これは…一体どういうことなんだ?」

 俺は自分の状態に混乱しながらも、冷たい風にさらされ続けた。

 吹雪の中で、雪だるまとして生きていくなんて、どう考えても無理だよ。

 異世界に転生したのはいいとして、なんでこんな雪だるまの姿になっているのか。

 おじいちゃ~ん!設定まちがえてるよ~。

 これじゃあすぐ死んじまう。

 どうしよう?

 いや、まて落ち着こう。助けを呼ぼう。

「おーい。誰かいないですかー?」

 俺はとても大きな声で呼びかけた。

「… … … … … …」

 よし、近くには誰もいないようだ。

 終わりだ。

 異世界生活終わりだ。

 これじゃあ0から始めるんじゃなくてマイナスから始める異世界生活だよ!

「終わりだーーー‼」

 こんなんだったらブラック企業のほうがましだ。

 どんどんと怒りが沸いてくる。

 本当に真の笑えないってことだ。

 駄目だ、こんな文句言ってるだけじゃ。

 今は動いて怒りをリセットしよう

 そう思い俺は動こうとした。

 しかし動こうとしたが、体はまったく動かない。

「え、嘘だろ?」

 俺は全力で雪の足を踏み出そうした。

「フゥン!」

 全力で足を上げようとしても一切上がらなかった。

 はぁー。

「はぁー、…… どうすんだよーーーー‼」

 俺は動けないことにイライラしつつ、ただ立ち尽くしているしかなかった。

「シャレにならんよ…」




 雪だるまに転生してから2日が経過した。最初はただひたすらに動けなかった自分の体が、少しずつ変化し始めていた。

「なんだか、少しだけ動けるようになってきた…?」

 最初の頃は、手足もなければ体も硬く、完全に動かせるわけではなかった。しかし、転生してからしばらくの間、毎日雪風に晒されながらも、少しずつ自分の体が変化しているのを感じていた。今では、かろうじて頭を動かすことができたり、手を使って雪を少し掴んでみることもできるようになった。

 また、雪だるまの姿であることを受け入れる過程もあった。最初は「こんな姿でどうやって生きるんだ?」と絶望的に思っていたが、吹雪の中で必死に立ち続けるうちに、少しずつその姿に適応していった。

「この生活も意外といいかもしれない。」

 なんてな嘘だよ。何もないっていうのが、一番やだからね。少し動いたからといって、それ以外に何も感じることがないからな。

 一人で出来る暇つぶしって何があるんだ?

 有名なものだと、1+1=2 2+2=4 4+4=・・・・・

 ってやつだよな。まあ俺は理系だからこういうの得意なんだよね!

 まあ、どこかのメンズコーチと違って我慢弱いからな。瞑想しながら時を待つなんてできないんだよな。

 よし!じゃあ始めるか。1+1=2 2+2=4 4+4=8 8+8=16・・・・




 雪だるまになってから数週間が経過した。

 6338京253兆11億4114万700748351602688+6338京253兆11億4114万700748351602688=・・・・

 って皆さん、こんにちは。みなさんってだれだ?

 読者です。

 まあ、茶番はいいとして、この数週間で俺はかなり成長した。

 最初の頃はただ呆然と立ち尽くしていたが、今では少しずつ環境に順応し、雪の中でも自分なりに生活する術を見つけ始めていた。

「こんなに動けるようになったんだな…」

 最初は全く動けなかった体も、今ではかなり自由に動かせるようになっていた。手足の枝も、最初は不自由で役に立たなかったが、今ではかなり器用に動かせるようになり、雪を積み上げたり、道を作ったりすることもできる。

 さらに、分かったことがあった。まずこの体には食欲と睡眠欲(性欲は知らんけど)がないこと。

 これは、雪だるまとして生活してて感じたことだ。

 ショックだよ、非常に。特に食欲だ。

 やっぱ「食べる」という喜びは、人間にとって大切だと思う(もう人間じゃないけど)。

 でも、この状況下では非常にいい情報だ。

 食欲や睡眠欲があったらとっくのとうに死んでいたし。

 そしてもう一つ分かった情報として、木の手が取れたり、顔のにんじんが落ちたり、体の雪がボソッと取れたりしても、自然と体にくっつくようになっいるということだ。

 これに関してはどう捉えようと、うれしい情報だ。

 このおかげで体が歪な形にならないし、そのまま降っている雪と同化しバラバラになる心配もない。


「よし、今日は南に行こう!」

 そう言い俺は、歩き始めた。

 なぜ方角がわかるかって?

 俺は独断と偏見で、この銀世界に方角を決めていた。方角は、夜に見える星を基準として決めていた。その基準としている星は、何度見ても動いていなかった。地球でいう「北極星」みたいなものだ。

 俺はその星の方角を、北極星と同じように北として捉え、方角を決めていた。

 そしてその方角に異世界のことに関することがないか調べていた。

 もうすでに東や西にも足を運んでいたが、どちらの方向にも異世界に関する情報は何も得られなかった。どうしても欲しい情報があるわけではないけれど、少なくとも今日は何かしらの収穫が欲しかった。そ


 歩き始めてから1,2時間たった。

「ふぅー。」

 俺は休憩がてらに背伸びした。

 骨ないから意味ないけど。

 1,2時間歩いてみたが、今のところ異世界に関する情報はなく、ただ銀世界が広がっているだけだった。


「あれ…?」


 休憩を終え、また歩き始めてから、さらに2時間ほどが過ぎた。歩くペースはだいぶ遅くなっていた。途中、雪はどんどん荒れてきて、風が強く吹き付けてくる。どこを見てもただの雪と氷の世界が広がっているばかりであった。

「いや~、南も収穫なしかぁ…」

 つぶやきながら、僕は雪の中に立ち尽くしていた。

「もうそろそろ拠点(23歳のサラリーマン作、かまくらハウス)に、帰えるか。」

 そう思い俺は、来た道を戻り始めた。

 強い風が吹き荒れ、雪が容赦なく顔に当たってきたが、俺はそれに耐えながら歩を進めていた。

「こんなに荒れてるなら、早く帰らないと危険だな…。」

「あれ…?」

 茶色っぽい影が、視界の端にぼんやりと現れた。その影が徐々に近づいてくるにつれて、だんだんとそれがただの幻覚ではないことが分かる。足元が不安定で、動きがひどく不自然だ。何か、普通の生物ではないものを感じた。

 それは、モンスターだった。

「ウォーー!異世界っぽいのキターー!」

 あまりの興奮で、つい声が出しまった。

 ん?これってまずいよね?

「ガオゥーーー!」

「キャ----------!!」

 嬉しがっている場合じゃなかった。

 背筋が凍るような恐怖が押し寄せる。モンスターが牙をむき出しにして迫ってくる。俺の頭の中で、絶望的な思考が駆け巡った。

「どうすれば…?」

 体が動かない。足がすくんで、ただ立ち尽くすことしかできない。手足が震えて、頭の中でぐるぐると考えが巡る。でも、何も思いつかない。

 モンスターが一歩、また一歩と近づいてきて、もうすぐそこに迫っている。僕の心は焦りと恐怖で支配されていた。

「逃げなきゃ…!」

 必死に頭の中で叫ぶが、体がそれに追いつかない。足が重い。全身がまるで鉛のように感じられる。

 もうモンスターがすぐそこまで迫ってきている。

 目の前の恐ろしい存在が牙をむき出しにしているのに、どうすることもできない。逃げたくても、動けない。心の中で何度も何度も「逃げろ」と叫んでいるのに、足が一歩も踏み出せない。

 そんな時、胸の奥から冷たい感覚が湧き上がってきた。まるで、体の中に眠っていた力が目を覚まそうとしているかのような感覚だった。それに伴い、手のひらがひんやりと冷たくなり、指先にかすかな震えが伝わってくる。

「これって…?」

 思わず手を前に伸ばした。

 冷気が辺りを包み込んで、空気が一気に凍りつく。俺の手元から、氷の結晶が静かに舞い上がる。

氷雷天破ひょうらいてんぱ

 次の瞬間、雷鳴が轟き、氷の力と雷の力がぶつかり合い、巨大な氷の竜巻が天を貫いて襲い来る。凍った雷光が轟音と共に広がり、周囲の大地を一瞬で凍結させる。

 轟音と共に氷の竜巻が爆発的に広がり、強烈な冷気と雷の衝撃がモンスターを真っ二つにした。

 そして今まで雪が降っていたここは一瞬で晴れになった。

「え…」

 何が起こった?

 なんで俺がこんな力を?

 そう思った瞬間、頭に猛烈な激痛が走った。

『おい、お前!なんで、動くことしかできないんだ!』

 激痛とともに、頭の中で声が響いた。

『お前なぁ、なんで俺が助けないと死んじまうんだよ!』

 激痛が治まり、頭の中の声の正体を知れた。

 君に新しい世界を見せよう。と言って俺を異世界に送り込んだおじいちゃんだ。

 俺のことを助けた?

 そもそもなんで俺の頭の中に?

 いやいい。本当に大事なことだけ聞こう。

「何ですか。これ?」

 俺は真っ二つになったモンスターに指をさしながら頭の中で言った。

『はぁー。それはなぁお前の魔法だよ。まあ、俺が助けてやったんだ。お前が死にそうだったからな、俺がお前の体をいじくってやったんだよ。』

 その瞬間俺の木の手が青に光始めた。

「うわぁ!」

『ほら、それが魔法だ』

「これが魔法…!」

『あぁ、そうだ。お前は氷魔法を扱える。そのまま魔法の練習をしとけよ。次はないからな!」

 そう言うと、さっきの激痛とともに帰っていった。

 魔法!魔法!

 ついに異世界の醍醐味にたどり着いた。

「やったーーー!」

 俺は木の手でガッツポーズをした。




「はぁ~」

 俺はひんやりとした雪の上に寝っ転がった。

 太陽は綺麗だな。

 俺は体力をすべて使い切った気がする。

 てか、おじいちゃん口荒かったな。本当におじいちゃんなのか?

 まあ、考えてもきりがないな。

「なんだ、あれは?」

 すると人の声が聞こえた。

「き、きえたのか?」

 大柄な男がモンスターを見上げて言った。

 すると耳が長い女性が大柄な男後ろから出てきた。

「待って、モンスターの後ろになんかいるわ!」

 驚きの声を上げた。

 もしかしてこれは、異世界ファンタジーでよくある冒険者パーティー⁉

 ついにこの雪生活にも終わりが見えてきそうだ!

「雪だるま…?」

 するとその隣にいた黒髪の少女が俺のことを指をさしながら言った。

「ねぇねぇ、見て見て!あの雪だるま、すごいよ!」

 その少女は嬉しそうに、僕に向かって歩き始めた。その無邪気な様子に、思わず危機感を忘れていた。

「おいおい、もしかしてあの雪だるまが倒したっていうのか⁉」

「じゃあ、あいつはA級以上のちからをもっているのか?」

「というか、そもそも雪だるまって動くのかしら?」

 冒険者達はすでに戦闘態勢をとっていた。

 なんかすごい避けられてる感じがするんだけど(少女を除いて)。

 このままだと、避けられて逃げられちゃう気がするんだけど。せっかく人間にあったのに!

「おーい、俺はもともと人間だ。俺が君たちに危害を加えるつもりもない!」

 俺は大声で叫んだ。

「… … …」

 あれ?もしかして俺の声が聞こえてない?

「おーい!」

「……」

 これは聞こえてねぇな。

 どうしよう。

 まずい。

「おい、イニア、やめろ!あれは普通じゃないぞ!」

 俺が心の中で焦っていると、リーダーらしき人がそう言った。だが少女イニアは全く気にせず、さらに俺の方にどんどんと近づいてきた。

 俺は怖くなり後ろに下がった。

「ねぇ、あなた、どうして雪だるまなのに動けるの?」

 イニアは俺に手を伸ばした。

 大丈夫なのか、これ触って?触った瞬間後ろの男たちにぶった切られるんじゃないのか?

 いや弱気になっては、いかん。

 このチャンスを逃したら、もう二度と人間と会えないかもしれない。

 そう思い、俺はイニアの手を触れた。

「おい!イニアやめろ!」

 その声をイニアは無視して、俺の手を強く握った。

 折れちゃいます。小枝だよ?

 にしても、この子の手はあったかいなぁ。23歳ちっちゃい子の手を触れて幸せです。

 俺がよくないことを考えていると、イニアは目をキラキラとさせて笑った。

 そしてイニアは、俺の目を見て言った。

「私のペットになって!」

 え?




読んでいただきありがとうございます。

これからも続けていく予定なのでよろしくお願いします。

計算が大変でした・・・

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