“私は不倫相手の男性の弟とも不倫関係を続けている。”
“これは言っておくが、二股ではない! 【不倫だ!】”
何故なら? どちらとも不倫相手の男性だからだ。
しかも? 不倫相手の男性の弟と同時に不倫関係を続けている。
なぜそうなったかというと、、、?
不倫関係になった当初、彼から弟を紹介された事が始まりだった。
彼は私を“会社の後輩”と言って、彼の弟に紹介してくれたのだが......。
弟は私が彼の、【会社の後輩】ではない事を直感的に分かったらしい。
私と彼の関係を怪しいと思った彼の弟が私一人に話があると言って
私は彼の弟に呼び出され、今の関係になった。
・・・勿論のことだが、彼には“私と彼の弟との関係を内緒にしている。”
彼はヤキモチ妬きで、もし? 彼の弟とも私が不倫をしてるとバレたら?
気が狂うように彼は暴れ出すだろう。
それぐらい、私に対して“独占欲が強い彼。”
彼の弟にも、“私達の不倫関係はお兄さんには絶対に内緒にしてね”と
強く釘を刺しておいた。
だから大変なのは、、、? 私と彼と彼の弟が会う時だ!
私は彼の弟には、少しぎこちない話し方をしなくてはいけない。
彼の弟とは彼を含めて、3人で会う事以外は会っていない事に
しないといけないからだ!
・・・それと? “私は彼の家族も彼の弟の家族にも興味がない!”
だから彼らの家庭の事は一切聞かないし、話さないでほしいと言っている。
幸せな家庭の話など聞いて何が楽しいのか?
私には関係のない話だ!
私はたぶんだが、この先“幸せを手に入れる事はないと思う。”
不倫関係を続ける女は、既婚者から見たら都合のいい女でしかない。
向こうが会いたい時に連絡が来て、家族と一緒の時は連絡をしてくるなと言う。
“自分の都合のいい時だけ会えるいい女。”
もはや? “彼が私を好きなのかはもう分からない!”
私も彼を好きなのか分からない。
ただ“寂しさを埋めてくれる男”なのかもしれない。
それでも私は、“彼と彼の弟との不倫関係をやめられない!”
『明日! 仕事帰りに、君の部屋に行っていいかな?』
『えぇ!? 奥さんは?』
『“明日の朝から子供を連れて実家に帰るんだ。”』
『もしかして? 私達の関係が奥さんにバレたとか、、、?』
『“いやいや? 奥さんのお父さんが急に病気になってね、看病込みで
実家に帰るだけだよ。”』
『なーんだ! バレた訳じゃないんだ!』
『何? つまんなそうに言ってくれるねぇ~』
『じゃあー明日は美味しい晩ごはん用意して待ってるね。』
『あぁ! 楽しみだ。』
『うん。』
*
【プルルルル プルルルル プルルルル】
『えぇ!? どうしたの?』
『ごめん! 子供が急に風邪ひいて、妻が実家に帰らないって事に
なってさ、今日は行けそうにないんだ、本当にごめん。』
『・・・まあ、仕方ないよね、分かった! また今度ね。』
『あぁ! また次、この穴埋めするから、じゃあな!』
『・・・ううん、』
【プープープープープー】
不倫関係をしている女は、いつもこんなモノだ!
私の都合のいいようにはいかない。
【ピーポーン】
『はーい!』
『会いに来た!』
『連絡もしないで急に会いに来てくれたの?』
『どうしても、お前に会いたくてさ。』
『私も会いたかったよ。』
『今日、泊ってもいいかな?』
『勿論! “泊っていいよ。”』
『ずっと会いたかったよ。』
『私も会いたかった。』
ただ、彼の弟は私に急に“会いたい”と言って会いに来てくれる。
彼とは、“正反対の彼の弟。”
私は彼の事が好きだけど、彼の弟は私の事が好きらしい。
“ただ私は2人にとって不倫相手。”
本気で好きにならないようにはしているのだが......。
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