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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第一章

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さすが!

パーティーの場面が続きます。

最初は失敗だったけど、改めて、次の溺愛観察に移ろう!

と、思ったら、アイシャのところに、若い男性が近づいてきた。


「ご歓談中、失礼。アイシャ様、王妃さまがお呼びでございます」


「今、リリーといるんだけれど? 叔母様には後で行くって言っといて。ロイ」


げっ! ちょっと、待ってよ、アイシャ!


「いやいや、いくらアイシャが姪でも優先順位がおかしいでしょ? 王妃様だよ!! 私より断然優先して?!」

私がびっくりして、アイシャに小声でまくしたてる。


すると、ロイと呼ばれた男性が、私にむかって、

「初めまして、ミラベル侯爵家御令嬢リリアンヌ様。王太子の補佐をしています、ロイ・ブルーハートです。よろしくお願いいたします」

そう言って、艶っぽく微笑んだ。


おお、色気があって、もてそうなタイプだね。

だが、物語だと当て馬タイプか? 


…なんて、考えてる場合じゃない。

なんで、王太子様の側近の方が、私の名前知ってるの?! 

ほとんどひきこもって、本ばっかり読んでる私なのに? なんか、いろいろ怖いわ。


そして、ブルーハートさんって、どっかで聞いたことがあるような気がするんだけど…。


とりあえず、今後会うこともないかもだけど、挨拶を返しておく。

「リリアンヌ・ミラベルです。こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします」


そのとたん、アイシャが、

「リリー、ロイのことは覚えなくてもいいからね。もう会わないだろうし」


ロイさんは、にやっと笑った。

「そんなことないよね。リリーちゃんって呼ばれてるんだ、かわいいね。ぼくもそう呼んでいい?」

と、あまーく、ほほえみかけてくる。


なに、その変わりっぷり?! 一気にかるーい口調になった。


「ダメに決まってるでしょ。リリー、この人は危険人物なの。近づいたらダメよ」

アイシャが、ぴしゃりと言った。


「ええと、二人は仲良しなんですね?」

私は、とまどいながらも聞いてみた。


「全然、仲良しじゃないわよ。私の兄の同級生で、私とも幼馴染。それだけ。それより、王太子の補佐が、なんで、叔母様の用で呼びに来てるのよ?」


「そりゃあ、俺が王妃の補佐から奪い取ってきたからね。だって、近くで見たいじゃない。ラルフとアイシャの秘蔵っ子を。二人とも、ぜーったい、紹介してくれないしさ」


「秘蔵っ子? いえ、幼馴染で友人です」

あ、つい口をはさんじゃった。が、ま、訂正しておいたほうがいいよね。


プッ


ロイさんは、ふきだす。

「へえー、見た目の印象と全然ちがうんだけど? おもしろいなあ。ねえ、もらっていい、アイシャ?」


ええと、何を?


「ロイ。私、あなたの過去の情報、色々つかんでるのよね。今、全部、ここでしゃべってもいいけど?」


「え?! やめて!」


「なら、リリーに近づかないでね」

と、あたりが寒くなるような目をした。


ロイさんは、アイシャにこれほど言われるなんて、よほどの危ない人なんだね。


が、その危ない人に、余裕で勝ってしまうアイシャ。

やはり、悪役令嬢ものを、ずっと読み込んできただけあるよね。

さすが、アイシャ!



読みづらいところも多いと思いますが、読んでくださった方、ありがとうございます!

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