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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第二章

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わかりました!

更新が遅くなってすみません!

静けさを打ち破り、私は力強く返事をした。

「わかりました、ジョルジュさん!」


「おい、リリー?!」

「ちょっと、リリー?!」


ラルフとアイシャがそろって、焦ったような声をあげる。


が、今はジョルジュさんだ。

私はジョルジュさんの目をしっかり見据えて答えた。


「ジョルジュさんのどらやきに対する深く熱い思い、しかと承りました!! 

私にそこまで恩を感じてくださるほど、どらやきへの思いが強いとは、どらやきファンとして感動しました! 

大丈夫ですよ、ジョルジュさん! 恋愛感情を抱いていない私と身を切るように婚約をせずとも、私はジョルジュさんのどらやき追求を全力でお手伝いします。

前世では数えきれないほど、どらやきを食べた私です。味はしっかり覚えています! できるだけ前世のどらやきに近いものをジョルジュさんに食べていただけるよう、頑張ります。だから、安心してお任せください!」

そう言って、どんと胸をたたいた。


「は……?」

「え……?」


またもや、ラルフとアイシャがそろって、驚いたようにつぶやいた。


「いや、身を切ってなどいないが……」


ジョルジュさんもブルーの瞳をゆらしながら、とまどったように、つぶやいている。


おおっ、ラスボス感が薄れ、なんだか子犬みたい! 

すごいギャップだわ。


ジョルジュさんって、改めて考えてみると、溺愛ヒーローとして、無限の可能性を感じるよね! 

ラスボスからの溺愛……。いい! 見たい! 


どらやきと引き換えに私に婚約を申し込んでくるぐらいだ。どらやきへの一途さが、ヒロインに向いたら、どうなるんだろう?

ジョルジュさんにとって、私=どらやきだろう。

私にとって、どらやきは愛すべき存在だが、それはお菓子の世界でのこと。恋愛の世界には不要だ。そんなどらやきとの婚約だなんて、もったいなさすぎる! 

ジョルジュさんには、是非、素敵なヒロインと出会い、小説を超えるようなラスボスの溺愛を見せて欲しい!


そのために、私は、どらやき方面を全力でサポートしていこう。そうして、ジョルジュさんには心置きなくヒロインとの愛に挑んでもらおう!


うまくいけば、私も前世以来、久々のどらやきが食べられるし、なんといっても、ラスボスの溺愛を近くで見ることができるかもしれない! 

想像しただけで、楽しくなってきた。……ムフフフフフ。


「おい、リリー。しっかりしろ! また、変なことを考えてるだろ?!」

ラルフが顔をのぞきこんできた。


いやいや、変なことではなくて、すばらしい考えを思いついたのだよ、ラルフ君!


私はきりりとした顔で、ジョルジュさんの方を向いた。


「では、私の希望をのべます! 学校へは予定通り寮に入って、アイシャと一緒に通います。そして、休日に、こちらに通い、どらやきの試作に全力で臨みたいと思います! それなら、屋敷に泊まり込むわけではないですし、ジョルジュさんに私の評判のことでお気遣いをいただかなくても大丈夫です! どうでしょうか、ジョルジュさん!」

と、前のめりで私は宣言した。




ネット小説大賞に参加しているのですが、今回、感想サービスで、運営チーム様より感想をいただきました。2か月も更新してなかったので、久々に更新いたしました。よろしくお願いいたします。

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