表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/106

見てはいけない

不定期な更新ですみません!

うっすら微笑んだまま、まばたきもせず、私を見つめてくるジョルジュさん。


なんというか、見てはいけないものを見ているようで落ち着かない。美しすぎて、なぜか怖い…。

目を見ると、石になってしまうような恐怖をひしひしと感じている。


そして、なにやら、何か言いたそうな圧をすごく感じるんだけど…。

が、一向に聞いてこない。じっと私を見つめたままだ。


あっ! もしかして、テレパシーとかで会話しようとしてる?


しかし、今世も前世も、残念ながら私にそんな特殊能力はない…。

どうしたもんかね?と、思ったら、我に返ったアイシャがジョルジュさんにぴしりと言った。


「ちょっと、お兄様! そんなにリリーを見たら減るでしょ!」


ええと、アイシャ、どうした? 私は減りはしないよ?  


さすがの冷静なアイシャでも、普段と違う様子らしいジョルジュさんに、相当、動揺しているみたい。

おかしなことを言っている。



「確かに、アイシャの言うとおりだ。リリーが減るから、それ以上は見ないでください」

と、冷え冷えとした声が。


ラルフ。君もどうした? 


すると、ジョルジュさんが、私から視線をそらさずに冷静に言った。


「リリアンヌ嬢は減らない。人間は見ただけで、体重など減ることはあり得ない」


…ごもっとも。


「そういう意味じゃない…。こういうかみ合わない感じ、通常のお兄様だわ。妙にほっとするわね…」

アイシャがつぶやいた。


が、ジョルジュさんは、そんなアイシャを全く見ることもなく、私にむかって聞いてきた。


「リリアンヌ嬢。良かったら、ドラヤキのもっと詳しい情報を教えてくれないか。聞けば、何か思い出すきっかけになるかもしれない」


あ、なーんだ、どらやきのことがもっと詳しく聞きたかったのね。

それなら、お安い御用です!


「どらやきのことなら、いくらでも、説明します!」

私は、力いっぱい答えた。


その瞬間、ジョルジュさんが目元をゆるめ、少しだけ笑った!

青い瞳が冴えわたる。まとう気が、一気に華やいだ。


人間離れした美しさに思わず息をのむ。

まるで、冬をつかさどる神みたいなイメージなんだけど…。


「ええっ、うそでしょう?! お兄様が…、お兄様が、笑った! 人間になっていく…」

アイシャが、悲鳴のような声をあげた。


同時に、隣のラルフが、私にささやいてきた。


「リリー、あれは危険だ。見るな。目をあわせるな!」


確かに、なぜか、見てはいけないような気がする。


…が、そんなことは言っていられない。


ジョルジュさんがせっかく覚えていた、どらやきという言葉。

前世からの記憶で唯一残っていた言葉だもんね。きっと、思い入れのある存在だったはず。

だから、今のジョルジュさんにも、どらやきを好きになってもらいたい!

そのためには、私がきっちり説明しなきゃ!


読んでくださった方、ありがとうございます!

ブックマーク、評価、いいねありがとうございます!大変、励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ