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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第一章

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食べたいんですが…

今日、2回目の更新になります。

涙目のルークさんと離れ、やっと、お料理の並ぶテーブルに到着。


「うわ、どれも美味しそう!」


甘いものも沢山あって目移りするけど、本格的におなかがすいている私。

デザートよりは食事!

まずは、一口サイズで、色々な種類のある、かわいらしいサンドイッチを狙いたい!


給仕をしてくれる男性が、

「どちらのお料理をおとりしましょうか?」

と、聞いてくれた。


「サン…」

と、言おうとしたのをかぶせるようにして、


「そこのサンドイッチを」

隣から答えたのは、ラルフだ。


え? と、思って見上げると、

「知らない男とはしゃべるな」

と、ラルフ。


えええ?! いやいやいや、給仕の方だよ?!


「余裕の全くないラルフも、おもしろいわね」 

クスっと笑うアイシャ。


そして、ラルフに、

「私はあそこのカナッペをもらおうかしら。ほら、ラルフ。注文して?」

と、アイシャが言う。


「アイシャは、自分で頼め」

と、ラルフは冷たく言い放った。


給仕の方が、サンドイッチをお皿にのせてくれて、ラルフに渡した。


「ありがとう」

そう言って、私がお皿を受けとろうとするのに、渡してくれない。


「ちょっと、早くお皿を!」

私の言葉を完全に無視して、ラルフは聞いてきた。


「サーモンは好きか?」


「好きだけど…?」

そう答えたとたん、一口サイズのサンドイッチを、フォークにつきさして、私の口の前にもってきた。


「ええと、ラルフ? 何をしているの?」


「サーモンのサンドイッチだ。ほら、口をあけて、食べろ」

真顔で言うラルフ。


…はあああ?!


食べさせるって、本気だったの?!

ちょっと、やめてよ?! 恥ずかしいじゃない?!


「まさか、本気でやるとはね…」

アイシャが笑っている。


「ちょっと、ラルフ! 恥ずかしいから、やめて! 自分で食べるから! ほら、お皿ごと、ちょうだい」

私が小声で抗議する。


「ダメだ。俺が食べさせるか、食べないか、どっちがいい?」


「なに、その変な2択?!」

そこで、おなかが、ちょっとだけ、グーっとなった。


小さい音だけど、ラルフには聞こえたかも…。

恥ずかしい! 思わず、隣のラルフを見上げると、ラルフが、フッと微笑んだ。


「ほら、がまんせずに食べろ」

口の前に、サーモンのサンドを差し出される。


仕方ない! みんなが、見ていないことを祈って!


パクッ。

美味しいー! さすが、王宮のお料理! 


サンドイッチとともに幸せをかみしめていると、視線が痛い…。

ふと、まわりを見ると、テーブルの料理をとりに集まっている人たちの、なんとも生暖かい目…。


これは、しっかり見られてたよね…。顔が一気に熱くなった。


そこへ、最悪のタイミングで現れたロイさん。

「うわあ、あまーい! ラルフ君ったら何やってるの?! すごい積極的で、キャラ変わってて、びっくりー!」


「なんの用だ」

冷たく問うラルフ。


「王太子が話したいんだって。リリーちゃんと」

ロイさんはそう言うと、さっと横によった。


すると、ロイさんの後ろから現れたのは、…え、王太子様?!

間近で見るのは初めてだけれど、そうだよね?!


と、思ったら、テーブルの料理をとっていた人たちが、一斉に離れていき、こちらを遠巻きに見ている。


王太子様は、にこやかに、私に近づいてくる。


が、そこで、ラルフとアイシャが私を隠すように前にでた。

背の高い二人の背中に隠されて、私からは王太子様が見えなくなった。


「なんの用だ?」

刺々しい口調で聞くラルフ。


「リリアンヌ嬢に迷惑をかけたからな。挨拶と謝罪にきた」

と、王太子様の声。


「謝罪なら、そこで言え。顔を見なくても言えるだろう?」

ラルフが言う。


ちょっと、王太子様だよ? 

いくら親戚でも、失礼ではないかい、ラルフ君?

不敬罪とかで罰せられたらどうするの! 変にドキドキしてきたわ。


私は、二人の背中をトントンと触る。

二人が振り返った。


「私は大丈夫だよ」

そう言って、安心させるように微笑むと、二人の間をすりぬけて前にでた。


読んでくださっている方、ありがとうございます! 

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