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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第一章

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ラルフがおかしい!

今日、2回目の更新になります。

ラルフに手をがっしりとにぎられ会場に入る私。


ただでさえ目立つラルフが、目立つ行動をすると、一気に視線をさらってしまう。

痛い…。視線が痛いよ!


エスコートというより、連行されているような恰好の私…。

ロイさんにエスコートされ、優雅に歩くアイシャとは、えらい違いです。悲しい…。


「そろそろ、王太子が王女をエスコートして、入場してくる時間だな。

じゃあ、俺は行くから。リリーちゃん、楽しんでってね~!」

そう言って、ロイさんは、忙しそうに去っていった。


私の両隣には、アイシャとラルフがぴたりと寄り添い立っている。

二人に、がっちりとはさまれて、しっかりガードされている感じだ。

安心感はあるけれど、視線の集中もすごい。


「やっぱり、二人は目立つねー。みんな、すごい見てるよ?」

私が感心して言うと、アイシャが、あきれたようにため息をついた。


「あのね、今日、一番目立っているのは、間違いなくリリーよ。 みんな、リリーを見てるの」


いやいや、それはない。

いくら、別人にしてもらったといってもね…。


すると、いまだ、私の手をにぎりっぱなしのラルフが、私の顔をのぞきこみ、ラルフもため息をついた。


「くそっ、有象無象の男らがリリーを見てる。見せたくないな」


「え? …いや、見てないと思うけど…? まあ、確かに、このドレスは目をひくもんね。

あれ? ラルフ、顔が赤いよ?」


私はラルフの額に、にぎられていないほうの手をのばして触ってみた。

「熱はないね…。…えっ? ちょっと、ラルフ大丈夫?!」


ますます、ラルフの顔が赤くそまってきた。


「どっか、具合悪いの?」

私が背伸びして顔をじっくり観察すると、ラルフの耳まで赤くなった。


いつもは涼し気な顔をしてるラルフなのに、一体どうした?!


隣で、アイシャが鼻で笑った。

「リリーが、近づけば近づくほど悪化するから、ほっといていいわよ」


「え? そうなの? じゃ、離れとこう…って、手を離してもらわないと、離れられないんだけど?

ちょっと、ラルフ! もう、手を離そうよ!」


「ダメだって言っただろ。今日は、絶対、離さないからな」


「いやいや、あんなに美味しそうなお料理が沢山あるのに、右手がふさがれてたら、食べられないじゃない?! ほら、美味しそうなケーキもいっぱいある!」

私が悲壮な声をあげると、アイシャがクスっと笑って言った。


「いいわよ、リリー。その調子! ラルフにほだされないで。 ラルフより、食べ物よ!」


ラルフはアイシャを完全に無視して、私にささやきかけてきた。

「大丈夫だ。俺が食べさせる」

やたらと美しい顔で、にこりともせずに、ラルフが言う。


「はあ?! ちょっと、何言ってるの、ラルフ! 食べさせるって、おかしいよね? 私、赤ん坊じゃないよ?!」

私が反発すると、ラルフが真顔で言った。


「大丈夫だ。全然、おかしくない。気にするな」


いやいや、気にするよ!


こんな公のパーティーで、ずーっと手をつないだまま、あげくに、料理まで食べさせてもらってたら、おかしすぎるでしょ?

前世でいうところの、まさに、バカップル。あるいは、介護なんですが…。

不定期な更新ですが、読んでくださっている方、ありがとうございます! ブックマーク、評価、いいねをくださった方、励みになります。ありがとうございます!

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