どうするの?
不定期更新で、すみません!
エルザおばさまが、あきれたようにため息をついた。
「ラルフは、自分がどう見られるか、もっと気をつけて行動したほうがいいわね。貴族社会は、好意的でない視線に常にさらされてるの。今回みたいに、あっという間に噂になるわよ」
「噂?」
「そう、あなたと、グラン国の王女が親密だという噂がながれてるそうよ」
「はあ?! なんで、そんな?!」
またもや、驚きの声をあげるラルフ。
「そりゃあそうでしょうよ。普段、令嬢たちに愛想のかけらもないラルフが、王宮に通い、王女のそばにいて、普通に接してたら、みんなの興味をひくでしょ」
「仕事だから、普通に親切にしただけだ…」
言い返しながらも、一気にトーンダウンしたラルフ。
「仕事だから、なんて、噂する人には関係ないわよね。せめて、常に、もう一人つけて、二人きりでいる状況を作らないようにしてほしかったわ」
エルザおばさまが、ラルフにきつめに言った。
でも、ちょっと気になるのは、あの王女様だ。
ちらりと見ただけでも、相当ラルフを気に入っているように見えた。
ま、気になったことは、この際、放出しておこう。
だしきって、すっきりして、ロジャン国に行こう!
ということで、ラルフに言ってみる。
「でも、王女様は、ラルフが相当気に入ってたよね? 契約が終わったからって、このままですむのかな?」
「そんなんじゃないと思うが?」
「…あ、でも…。うーん、…やっぱり、いい」
「なんだ、リリー。途中でやめるな」
と、ラルフ。
「そうよ、リリー。なんでも言ってやって! 言わないとわからないから」
ルザおばさまに促された。
そうだね。では、遠慮なく!
「ラルフは、相当鈍いと思う! どうみても、あの王女様はラルフに好意をもってるよ。それも、かなり好きだと思う。あのね、パーティー会場みたいなところで、はっきりとラルフに言いよってくる令嬢ばかりではないんだよ。はっきり言わないけど、態度でまるわかりだった。私は、そういう小説を読みまくってるから、鋭いの!」
ん? どうして、場がシーンとしたのかな?
エルザおばさまが、ぼそっとつぶやいた。
「なるほどね。ラルフもリリーも、自分のことに限っては鈍いということかしら」
そこへ、部屋をノックする音がして、執事さんの声がした。
「王宮より、ラルフ様に急ぎの書状が届いております」
ドクンと、心がなみうった。
エルザおばさまが、
「ここへ持ってきて」
と、声をかける。
「失礼します」
そう言って、執事さんが入ってきて、ラルフに書状を渡した。
すぐにひろげて、ラルフが目で読んでいく。
そして、手紙をぐしゃりとにぎりつぶした。
「何が書いてあったの? その封筒、王太子の紋章が入ってるわね?」
と、エルザおばさま。
「くそっ、コンラートのやつ。勝手なことを…」
一気に、ガラが悪くなるラルフ。
親戚とはいえ、王太子様だよ?
内容は、おそらく、王女様のことだよね…。
怒りにもえたぎっているラルフから、エルザおばさまが、くしゃくしゃになった手紙を奪い取り、読んだ。そして、はーっとため息をついた。
「わがままな王女みたいね…。どうするの、ラルフ?」
「どうするもない。断る!」
ラルフが、冷え冷えとする声で言った。
とりあえず、私も内容を聞いていいかな? 気になるよね?
と、おそるおそる聞いてみた。
「ええと、どうしたの…?」
言い淀むラルフ。かわりに、エルザおばさまが教えてくれた。
「4日後、グラン国の一行が帰る前にパーティーがあるんですって。王女のエスコートは王太子がする予定だったけれど、王女たっての希望で、ラルフにエスコートをしてほしいって言ってるそうよ。だから、打ち合わせも兼ねて、明日、王宮へ来るようにと書いてあるわ。しかも、王太子の命として。つまり、断れないってこと。リリーの心配があたったわね」
4日後か…。私が、ロジャン国へ旅立つ前の日だ。
本日、2回目の更新です。先行しているアルファポリス様に追いつくように、できるだけ、今週末に更新していきたいと思っています。
読みづらいところも多いと思いますが、読んでくださった方、ありがとうございます!
ブックマーク、評価、いいねをくださった方、励みになります。ありがとうございます!




