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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第一章

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ため息がとまらない

誤字報告をしてくださった方、ありがとうございました! 訂正しました!

馬車の中で、今日、自分のなかにわきおこった、よくわからない、もやもやした気持ちを、アイシャに全部話した。


そして、ラルフへの自分の態度を思い出して、ため息をつく。


なんで、あんなに、自分自身がコントロールできなかったんだろう?  

ラルフは、全然悪くないのに、あれでは、ただの八つ当たりだ。

自己嫌悪で、ため息がとまらない。


「はああー。これって、やっぱり、兄離れできてない妹みたいな感じなのかなあ? ほら、ラルフとは、子どものころから、ずーっと一緒にいたから。それに、ラルフの恋愛とか一度も見たことがないから、実際見て、びっくりしたのかな…。あんなに、ラルフの溺愛を見られる日を期待してたのに。いざとなると、ダメだね…。ラルフはちっとも悪くないのに、もやもやして、あたっちゃって…。冷静になると、ほんと、小さい子どもみたいで恥ずかしいわ。気が重いけど、明日にでも謝りにいかないとね…。そう思うでしょ、アイシャ?」

と、私が聞いた。


が、アイシャは、私の問いかけに答えず、意味不明なことをつぶやき始めた。

「これは、まずいわね…。私の計画が…。いえ、まだ、大丈夫。奴は、今、盛大に墓穴をほってるし。

それに何より、本人が気づいてない。奴も気づいてない。奴が気づいたら、嬉々として、一気に仕掛けるだろうしね。想像しただけで、むかつくわ…。つまり、私が留学先に帰る前が勝負ね。そう、今がチャンスだわ…」


「アイシャ? どうしたの?」

私がよびかけると、アイシャは、はっとしたように私を見た。


「ごめんなさい。ちょっと、私の望む、よりよい未来にするためには、どうしたらいいのか考えていたの…。あ、ラルフのことは気にしなくていいわよ。あれは大いに反省すべきだし。悩めばいいのよ! 

それより、今日は、リリーに、しっかりと、ロジャン国のいいところを知ってもらうわ。今、すぐにでも、住みたくなるように、詳しく説明するわね。腕がなるわ! フフフ」

そう言うと、それはそれは、きれいな笑みを浮かべた。


アイシャ、またもや、悪役令嬢の顔になってるよ?

でも、すごく、似合ってるから、私としては眼福だわ。


ということで、到着しました。

アイシャのお家。


さすがは、筆頭公爵家。いつ来ても、目を見張るほど、立派なお屋敷!


同じ公爵家でも、ラルフの家とは雰囲気が全然違う。

ラルフの家は、エルザおばさまが仕切っていらっしゃるからか、アットホームな感じだけど、アイシャの家は、入った瞬間から、ぴしっとしていて、メイドさんたちも隙がない感じ。


ということで、毎回、緊張しながら、アイシャについていく。

そして、広々としたアイシャの部屋に通された瞬間、はーっと息をはいた。


アイシャが、笑って言った。

「もう何十回も来てるのに、まだ、緊張するの?」


私は、うなずいた。


「緊張するよ! 立派な廊下で、つまずいて、転んだらどうしようとか。だれか、笑ってくれたら、まだ救われるけど、無言だったら恥ずかしすぎて、いたたまれないなあ、とか…」


アイシャは、クスクスと笑って言った。

「なにそれ? もう、リリーはおもしろいわね。いいわよ、もし転んだら、私が笑うから。安心して」


うん、アイシャが笑うと、これまた、微妙な空気になりそうなんだけどね…。

やっぱり、転ばないように気をつけよう!


読みづらいところも多いと思いますが、読んでくださった方、ありがとうございます!

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