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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第一章

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わくわくがとまらない

読みづらいところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

ルシアンのパウンドケーキがききすぎたのか、ラルフが、挙動不審なまま固まっている。


「どうしたの?」


私が近寄ると、びくっとする。ちょっと耳も赤い。


「こじらせすぎてるわね…。リリー、放っておいていいわよ。自然と解凍されるでしょ。それに、静かでいいじゃない。…フフフ」

と、アイシャが微笑んだ。


冷凍食品扱いのラルフ…。

普段だったら、こんなこと言われたら、すぐにアイシャと言い合いになるのに、反応がない。

脳に栄養がいきすぎたかな? ま、いいか…。


ということで、その間に、ジャンさんの本も貸してもらい、本仲間たち(仮メンバーのぞく)で楽しく本談義をして、お茶の時間はお開きになった。


やっと、解凍されたラルフが、

「もう、帰るのか?」

と、驚いている。


「うん、ルシアンのパウンドケーキも十分にいただいたし、今日は帰るねー」

と、私が言うと、ラルフの頬が赤くそまった。


「どうしたの? 顔、赤いよ?」

近づいて、のぞきこむ。


「こら、見るなっ! …ほら、さっさと帰れ」

ラルフはそう言って、あわてて横を向いた。


まったく、失礼だな。帰りますよ! おなかもいっぱいになったしね!


ということで、エルザおばさまにお礼を言って、ジャンさんともそこでわかれ、アイシャの馬車で家まで送ってもらうことになった。


馬車の中、アイシャが、私に言った。

「明日なんだけど、リリー、時間ない? 実は、私、叔母様に王宮へ呼ばれてるの。留学の報告を聞きたいんだって。でね、リリー、王宮の図書室に興味あったでしょ? 時間があれば、一緒にいかない?」


「えええ?! 王宮の図書室?! 行ってみたいっ!」

すごい大声になってしまったが、仕方ない。


だって、王宮の図書室といえば、珍しい本がたんまりあるという噂だもんね。

本好きとしては、一度見てみたいと、ずーっと思ってた。


「でも、私も行っていいの?」

と、冷静になって聞くと、アイシャは笑ってうなずいた。


「実は、パーティーの時にね、叔母さまに王宮へ報告へ来なさいって言われた時、リリーの図書室見学の許可もとったの。一緒に行こうと思って」


「…」


ちょっと、思考がとまる。


そして、

「王妃様直々に?! なんか、恐れ多いんですけど?!」

またもや、大声をだしてしまった。


アイシャは、驚く私を、嬉しそうに見ながら、

「大丈夫よ。リリーのことは、叔母さまも知ってるから。すぐに許可をだしてくれたわよ」


「えっ?! 王妃様って、私のこと、ご存じなんだ?!」

驚くことばっかり。


「あたりまえでしょ」


「いやいや、お話したこともない貴族令嬢を覚えておられるなんて、ほんと、王妃様ってすごいねー」


「あのね、リリーは由緒あるミラベル侯爵家の御令嬢なのよ。王妃なら知ってて当然」


「ええ、そうなの?! 私は王妃には絶対なれないわー。本の登場人物なら覚えられるんだけどね」

と、私がそう言うと、アイシャが、きりりと私の方をむいた。


「大丈夫よ。リリーを絶対王妃になんてさせないから。安心して」

と、真剣なまなざしで言いきられた。


ん? いやいや、させないというより、なれないから。

そんな真剣に返されるとびっくりするわ。

どうしたのかな、アイシャ?


そして、立派な馬車は、我が家に到着。

アイシャにお礼を言って、家に入る。足取りが自然とスキップになってしまうのは仕方がない。

だって、明日のことを思うと、わくわくがとまらないもんね!


読んでくださった方、ありがとうございます!

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