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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第一章

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新メンバー紹介

ゆるゆるした設定のため、お気軽にたのしんでいただければ幸いです!

あっ、いけない。今日の重要事項を言い忘れていた。


「エルザおばさま、ジャンさんはね、本が好きで、しかも、私たちの好む系統の本を読むんですよ! なので、本仲間に加入してもらうことになりました! そして、なんと、持ってる本を貸してくださるそうです!」


「まあ、そうなの?! 新しいお仲間ができて、本の楽しみ方がひろがるわね!」

と、エルザおばさまが、嬉しそうに言った。


私も大きくうなずく。ほんと、その通り。

本好きの仲間が増え、新しい視点での感想を聞いたり、また、借りた本で、新しい本との出会いも増えそうだし、ワクワクがとまらない!


「こちらこそ、ずっと一人で本を読むだけだったので、本仲間ができて嬉しいです。よろしくお願いします」

ジャンさんが爽やかに微笑んだ。


「ねえ、リリー。忘れてるんじゃない? もう一人の新規加入者のこと?」

アイシャが意味ありげな笑みを浮かべて言った。


もう一人? …あっ、すっかり忘れてた。


「あら、もう一人いるの?」

と、期待に目を輝かすエルザおばさま。


うーん、どうしたものかね? 

あっ、あれから少し時間がたったから、冷静になって、気が変わったかも。


「ええと、どうする、ラルフ? 別にやめてもいいよ?」

と、ラルフに聞いてみた。


「やめるわけないだろ」

と、冷たい視線で反論してくる。


驚いているエルザおばさまに、一応、ご紹介。

「ということで、本を読まないのに、なぜか加入したラルフ君です。一応、仮メンバーということで」


「こら、誰が仮メンバーだ? 決定だ」

と、圧をかけてくる。


「この通り、若干、ガラの悪いメンバーですが、みなさんよろしく」

一応フォローを入れておく。


「おい、誰がガラが悪いだと?」

と、ラルフ。


君だよ、君!! 


そこへ、

「はんたーい!」

不満の声をあげたのは、エルザおばさまだ。


「ほら、私の言ったとおりでしょ。エルザおばさまは、反対するって」

アイシャが、自慢げに言う。


ラルフが加入するって言った時、アイシャは、確かに、エルザおばさまの反対をかわりに即答してたもんね。

すごいな、アイシャ。


「では、反対の方、意見をどうぞ」

私が、エルザおばさまに聞いた。


「ラルフが、私たちの読んでる本を、理解できるとは思えないからよ」


「なるほど、ごもっとも」

私が大きくうなずく。


「おい、なにが、ごもっともだ。理解できるに決まってんだろ」

挑戦的な口ぶりのラルフ。


「じゃあ、一冊読ませてみて、感想でもきく? おもしろそうだわ」

と、アイシャ。


「おお。なんでも貸してみろ。読んでやる」


借りるのに、なんて、偉そうな態度! 


「わかったわ。受けて立ちましょう! とびっきり、甘い本を貸してあげよう。そして、もう、勘弁してください、リリー様、と言わせてみせよう!」


「誰が言うか、そんなこと」

そう言って、ラルフが挑戦的に笑った。


なめてもらっては困るわね。

大好きなルシアンのパウンドケーキすら我慢して、貯めたお金でコツコツと買い集めてきた私の本たちを。

精鋭ぞろいなのだよ。

なかでも、溺愛ものの甘さは、致死量なみだよ。ムフフフフ。

覚悟しておいてね、ラルフくん。


読みづらいところも多いと思いますが、読んでくださった方、ありがとうございます!

ブックマーク、評価、いいねをくださった方、励みになります。ありがとうございます!

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