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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第一章

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今日、2回目の更新になります。

「ジャン、とりあえず、リリーと一緒にいてくれてありがとう」

と、アイシャが声をかけた。


「あ、二人も知ってるの?」


アイシャはうなずいて、

「同級生だからね。留学する前までは、一緒のクラスだったしね? それで、二人で何を話してたの?」

と、聞いてきた。


「そうだ、アイシャ!! ジャンさんね、本が好きなんだよ。しかも、私たちの読んでいる本と同じ系統だよ! すごいでしょ? なので、私たちの本仲間に加入してもらうことにしました!!」


「ジャンさん、アイシャも本仲間だからね。はい、二人ともよろしくー!」

と言ってから、はっとまわりを見ると、…いろいろ見られてる。


いかん、すっかり忘れてたわ。王宮にいるってこと。

本のことになると、一気にテンションがあがってしまうのよね。

令嬢としては、あるまじき言動だったよね?

あわてて、何かしら令嬢らしさをかもしだすよう、顔の表情をあらためる。


ふと、ジャンさんと目があう。すると、ふわっと微笑まれた。

…なんか、優しい笑顔で、なごむわね。


そんな空間を邪魔するように、ラルフが冷たい口調で聞いてきた。

「その本仲間とやらは、男子禁制じゃなかったのか?」


はい? 今のところ、確かに男子はいないけど、別にそんなこと決めてはいない。


「ないよ。そんなルール」

私が答えると、


「じゃあ、今作れ」

と、氷の眼差しで命令してきた。


「はあ? 何言ってんの、ラルフ」


プハッと、ロイさんがふきだした。

「いやーん。ラルフくん、すごい独占欲?! おもしろーい」


この人、ほんと、懲りないな。ラルフを怒らせる天才なの?! 

ラルフのほうが怖くて、見られない。


が、ここに、もう一人猛者がいた。アイシャだ。

殺気だっているラルフにむかって高らかに宣言した。


「私は、ジャンの加入を歓迎するわ! ようこそ、ジャン」

そう言いながら、目はラルフを挑戦的に見据えている。


ラルフは、エメラルド色の瞳を燃え上がらせて、アイシャをにらみつけた。


なんなの、この状況? 

ただ私が好きな本を貸しているだけなのに、入会が難しそうな、たいそうなグループに変化しているよ?


「なになになに?! すごいおもしろそう。その本仲間、ぼくも入れてよ」

と、ロイさんが、アイシャとラルフの間にわりこむ。


ほんと、すごいね、ロイさん。冷え冷えとした、こんな二人の間に立つなんて!

もはや拍手を送りたい。あなたは勇者だ!!


「却下!」

アイシャが即答した。


「えー、ひどい!! リリーちゃん、お願い。入れて?」

と、今度は私の方にむいて言った瞬間、ラルフにスパーンと頭をはたかれた。


「いったーい! ひどいよ、ラルフ! ずばぬけた頭脳が傷つくじゃんか!」


「ド変態は、すっこんでろ」

…ラルフ。次期公爵として、その口調はいかがなものかね?


が、きゃっと黄色い声が、まわりの令嬢からあがる。

前世でいうところの、蓼食う虫も好き好き。

なるほど、こういう口の悪いヒーローも需要ありね! 勉強になります!




読みづらいところも多いと思いますが、読んでくださった方、ありがとうございます!

ブックマーク、評価、いいねをくださったかた、励みになります。ありがとうございます!

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