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私は今日、死にます。  作者: 赤八汐カケル
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不死身の死

今日は感情が死にます。


まず初めに、この話は感情自身の話である。なので性別や一人称がない、ここではとりあえず、感情は感情と呼ばせてもらう。


感情は生物が宇宙に誕生してからずっと一緒に苦楽を共にして成長していった。だが、それも今日で終わりだ。


今日は宇宙で最後の生物の感情が死んじまう、正しく言うならば()()()()の方が正しいな。


どうして殺されるのかというと、簡単に説明するとこういうことだ


戦争で感情の宿主の家族が巻き込まれて死んじまって、そして、感情の宿主は他の星に囚われ拷問されて苦しみもがいて、自害を決意するが首を切っても、体を粉々にしようが、毒ガスを大量に吸い込もうが、何をしても死ねなかった、そう、最後の生物は不死身だったんだ。


そして、30億年孤独に耐えて、ある日ビックバンの前兆が起き始めたんだ、それで、宿主はやっと終わりにできると嬉しそうな感情を抱いていた。だが、終わらなかった。


宿主はビックバンの衝撃でも、死ねなかった…

ただ、宇宙に漂う生物になってしまった。しかも猛烈に寒い。苦しい、体は凍りついては溶けてを繰り返す。


感情は苦しかった、この世の全ての苦しみを感じていた。それでもまだ、感情は生きていたんだ。


それから、また11567京年経った日、またビックバンが起きた。


で、今に至るということだ。


最後の宿主の感情は楽しかった。


この世のすべての感情を余すことなくすべて最高に感じてくれたから…

悔いなく殺されてあげよう…とても幸せだった…

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