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100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
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95/107

あと6日

NTR進捗状況

正、漫才編。


田中 ただし :主人公、駿は親友の彼女に手を出さない、ヨシ。

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

金谷 駿しゅん :イケメン、クラス意外でも人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才が好き。親友の彼女に手は出さない。

今日の漫才大会の会場は異様な熱気に包まれていた。ただし駿しゅんもまたその熱気の一部になっている。

「今日ってスッコケ二人組が出るんだよね。」

「ああ、やっぱり人気がすごいな。もう相手のことなんて誰も見てない。」

駿の言う通り、今壇上でやっているスッコケ二人組の対戦相手のことを見ている人間はいない。いや、体育館の端にいる二人だけは熱心に壇上のコンビを応援していた。

「いいぞ!面白いぞ!」

「がんばれ、お前らならスッコケ二人組も倒せるぞ。」

正はそんな二人が気になってつい目で追っていた。あんなふうに人気のないコンビでも応援する人たちがいるのかと感心していたのだ。だが、他の観客の様子は少しおかしい。

「なあ、あいつらビギナーズだろ。」

「どうせ、自分たちがスッコケ二人組に勝てないからって誰かに勝ってもらおうって魂胆だろ。」

そのうわさ話でようやく正も気づいた。そうだ、あの二人は確か東京U-18漫才大会の開会式で見た前回準優勝者のビギナーズだ。そして顔を思い出すと同時にあの時聞いた話も思い出す。そう、あのコンビは自分たちのファンを大勢動員することでネタの面白さではなくただの人気投票で勝ち上がって来たと噂されていた。

「お前ら、ビギナーズだろ、なんでこんなところに来てんだよ。」

「そーだそーだ、ファンの女と乳繰り合ってろ。」

「スッコケ二人組の邪魔すんなよ。」

多分に嫉妬の混じった観客の一部がついにビギナーズに絡みだす。ビギナーズは慣れているのかそんな彼らにも堂々と言い返す。

「お前らはいつもそうだな。お前らは面白くないやつになら何を言ってもいいと思ってる。」

「俺たちはお前らのそういうねじ曲がった考え方をぶっ壊してやるんだよ。」

ビギナーズが観客相手に言い返した言葉に正はどきりとした。正が壇上に登って称賛を浴びるようになってから気にしなくなったことをビギナーズは言い切ったのだ。もしかしたらただの言い訳だったのかもしれない。しかし、正はビギナーズの二人を今まで通りには見れなくなっていた。

ビギナーズは言うだけ言うと、居づらくなったのか会場を去っていった。すれ違う瞬間、正と目が合う。何かを訴えるような、その視線を正は忘れることができなかった。


「「コント桃太郎」」

「はいそれじゃあ次の方どうぞ。」

「コンコン、失礼します。」

「はい、じゃぁ座って出身と名前をお願いします。」

「はい!近所の山から来ましたサルと申します。」

「はい、サルさんね。じゃぁ、どうしてうちを希望したのか、志望理由を言ってくれるかな。」

「はい!御社の会社説明会で桃太郎社長がおっしゃっていた鬼退治への情熱に感動し、ぜひ私もそのお伴をしたいと思い志望しました。」

「あぁ、あの話ね。社長、酔っぱらうといつもあの話するんだよ、正直暑苦しかったでしょ。」

「い、いえ、感動しました。」

「そお、それじゃぁ自己PRお願いできるかな。」

「はい!わたしの強みはこの鋭い歯です。この鋭い歯で敵の鬼を食いちぎって必ずや鬼が島の鬼退治に貢献できるものと信じています。この鋭い歯は誰にも負けない自信があります。」

「そっか、歯か。でも歯ならさっきのイヌさんも強みだって言ってたね。イヌさんとサルさんだとイヌさんの方がすごい牙してたかなぁ。サルさんはイヌさんに歯で勝てるって思ってるの?」

「あ、いや、歯では誰にも負けないっていうのは、なんというか、あの、サルの中ではっていうか。」

「んー、でもやっぱりイヌさんに負けてるのはちょっとね。他にも自己PRはできるかな。」

「は、はい。わたしの強みは他にも木登りがあります。木に登って鬼が島を偵察することで完璧な奇襲のお手伝いができます。」

「んー、偵察ならさっきのキジさんは空を飛べるからなぁ。木よりも高く飛べるから、やっぱりキジさんの方が役に立つかな。他にも何かあるかな。・・・」


スッコケ二人組の出番が終わった。前評判通りに勝敗が決まる。会場はまるで我がことのように喜びに湧いている。隣の駿もそれは例外ではない。ただ一人、正だけは複雑な感情を抱えたままそれを見ていた。

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