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100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
17/107

あと84日

NTR進捗状況

ヒロインと離れて主人公が孤独を自覚する。


田中 ただし :主人公、っぱネットは神だな、いくらでも語り合えるぜ。

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

黒井 ひかる :小学生、クソガキ

黒川 てる  :チャラい、イケメンの取り巻き、幼馴染と無理やりフラグ建築中。何か色々ゲスイことを言ってた。

学習塾の自習室では相も変わらずひかるを中心にした小学生の男子たちが猥談に汚い花を咲かせている。だが、そこに我慢ならなくなったのか小学生の女子たちがついに文句を言う。

「ちょっと男子ー。いい加減にしなさいよね。そういうのはもっと人目を気にしなさいよー。」

「おーなんだよ、お前ー。ヒカくんのエロ話、聞いてたのかよ。」

だが女子の注意もなんのその、微妙な論点ずらしで男子たちは対抗する。いっせいに男子たちがはやし立てる。なにせ彼らにとってはエロい話は絶対的に正義なのだ。正義を守るためたらクラスの女子を一致団結して撃退するのも厭はない。

「うえーん、男子がー、男子が-。」

件の女子が男子のからかいに己の尊厳を傷つけられ涙する。女子の間にすぐさま十字軍が結成される。女子たちにとってそんなに仲良くなくても男子に仲間を傷付けられれば黙っていることはできない。報復は正義だ。決して譲れない宗教戦争が勃発する。互いに異教徒を全員血祭りに挙げるか、相手が己の非を認めて泣いて詫び一生奴隷として奉仕することを誓うまで、この戦争は終わらない。世はまさに何度目かの十字軍とイスラムの争いの時代に突入したのだ。

そんな喧騒の中、この聖地で昔から静かな暮らしを営んでいたただしはスマートフォンでネットに書き込みをしていた。

「ふひっ、もう不倫とか許せるわ。やっぱ、イイもの作ってこそのアーティストよ。」

擁護コメントを残すと何かを達成した気分になり気持ちがいい。正を一時の満足感が癒してくれる。

「もう、あんたたち。明日学校で先生に言ってやるから。」

どうやら、戦争は学校へと持ち越されるようだ。頼りにならない年長者の正を見限り女子たちがぞろぞろと出ていく。

「へっ、言ってみろ。俺たちから信仰を奪えるとは思うなよ。」

男子たちは勝利宣言で女子たちに対抗する。女子たちを追い払ったことで男子たちに一体感が生まれ、それが高揚感に変わる。光がしゃべる内容もそれに合わせるように激しくなる。

「それじゃ今日は、例の高校生の話をしてやるよ。」

一斉に拍手がわく。最近のみんなのお気に入りてるのゲスイエロ話は鉄板になっている。正はそんなうるささも気にせずネットの書き込みに夢中だ。

「あの高校生が、いってたんだけど。ほらあの潰れそうなカラオケ屋。あそこ、ヤリ部屋になってるんだって。」

「そこに、あとくされない他校の女子を呼んで。」

「それで、なんか言われそうになったら、録画があって。」

「悪い先輩がバックにいて、その先輩は黒髪地味眼鏡巨乳が好きで。」

だが光が話を進めるうちに、話の内容のシャレにならなさを察した男子たちのテンションが下がっていく。ノリの悪い同級生たちに光は焦って話を盛り上げようとするが、より過激になるとより盛り下がる逆効果しか生まなかった。

「可哀そうなのは、ヌケない。」

ひとりの男子がポツリと言う。周りがその意見にうなずく。彼らはもっとカジュアルなエッチな話が好きなのだ。小学生らしく。光はそのリクエストに答え、別の話を始めた。男子たちは単純なものでまたテンションを上げていく。

そんな喧騒の中、正の指は止まっていた。スマートフォンなどもう眼中には無かった。

他校の女子、今度、カラオケ、週末、面白いものを見せてやる。

全て輝の言葉だ。パズルが正の頭の中で組み上がる。そこで出来上がった絵に、正は、震えた。

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