第41話 お喋りするしかできないみたい
静寂に包まれた訓練場。覆っていた黒い霧が薄らぎ、登り始めた朝の陽ざしが差し込み照らす。
その陽だまりの中にいる男が──
「……まったく! そんなこと、言われて! 立ち上がらない男はっ……いないだろ!」
激痛に耐えながら息も絶え絶えに無理矢理作った笑顔で、震える足を心で押さえ付けながら立ち上がる。
満身創痍間近であるのは誰の目にも明らかであっても、意地が身体を支えていた。
「テツ!」
「悪い、考えるのを諦めてた」
(くはは! 本当に面白い! 主人格は戻った。だがどうする? 最初に戻ったにすぎん。結局わらわの力に頼らねば最悪は打破できん事実! 強すぎる力というのは弱者にこうも畏怖されることを身に染みて理解したであろう?)
レクスの言葉通り、両者の戦力は大幅に削られたとしても戦いが起きた前提が解決した訳では無い。アンナがレクスを止められた実績が作られても。
惨劇の斧の力は何も変わっていない。この力が存在する限り、アンナには謂れの無い罪を着せられる。
「ああ……どれだけ敵意が無いことを言葉にしても意味がない……だからこうする!」
真剣な表情で大きな呼吸を一つし、集中し惨劇の斧を正面に向けて構える。
すると、訓練場を漂う黒霧が晴れていく。ではなく黒刃に吸い寄せられ黒いオーラが収束し始める。加えて膨大な力が黒斧から溢れ渦巻き、純黒の波動が発せられミラに放った一撃とは比べ物にならないほど超密度のエネルギーが形成されていた。
「ここにある力を全部の全部を吐き出す! 誰かが使ってもまともに扱えない、惨劇なんか起こせない位絞り出しきる!」
(そんなことできるわけが──)
「俺は空っぽの人間だ! 中身がどれだけ優秀になってもこんな光景は作れない! だったらその力はどこにあるか? この斧にあるってことだ!」
鉄雄には魔力も特別な力も無い。レクスと交代したからと言って魔力を得る訳ではない。黒い霧も消滅の攻撃を行うには必ず対価が必要となる。
鉄雄には何も無い。ならどこから支払われている?
その答えには自然と気付いていた。今握っている斧に秘められていると。
(正解と言っておこう。だが、それが分かったところでお主には何もできない──)
「できるね! お前が俺の身体を使って遠慮無く力を振るってくれたおかげで俺にも使い方が染み込んでる! それに俺がただ乗っ取られただけと思っていたのか? 見つけさせてもらったさ! この斧にあるでかい欠陥をな! 今からそれを晒してやる!」
(まさか……!? やめろ! 何年、いや何十年かかったと思っておる!?)
レクスが鉄雄の心を覗いていたように、鉄雄もまたレクスの心を覗いていた。そして見つけた、惨劇の斧の弱点を。
「全員離れろ! これから上にデカイのを放つ! こいつに溜め込まれた力を全部吐き出す」
空気が震え、溢れる力は限界に膨れ上がった風船のように刺激一つで爆ぜようとしていた。溜め込まれた力は王都中央部が更地になりかねない破壊力を秘めてうねり蠢いていた。
「──全員退避だ!!」
訓練場を覆っていた全ての力が収束されたことで、拘束も解かれ自由の身となったレイン達は事の異常性を感じ取り、素直に退避行動を選択し、訓練場の出口へと足を進ませる。
「っ! アンナちゃんも早くこっちへ!」
「……ここでテツを見守ります」
ただ一人アンナは彼を一人にさせない為なのか留まり、真剣な眼差しで見つめて終わりを見届けようとしていた。
(やめんか!! この力を失えばどうなるかわからんのか!? 今までのような戦い方ができなくなる!)
「俺はそれを望んでいる」
穏やかな顔で迷い無く即答した。
(お主はわざわざ最強の力を捨てるのか!? 修業もせず、身を委ねるだけで楽に全てを支配する力が手に入る。誰もが貴様に恐れおののき、首を垂れる! 王に成り得る力だ! そうだ、お主の意志を奪わずとも力を自由に扱わせてやろう! さすればお主はすぐにでも自分の理想を叶えられる。ずっと望んでおったのだろう? 誰よりも強く、誰からも頼られる優れた人間に! その夢を理想の自分を捨てるのか!?)
「力だけを得るなら誰だってできるんだよ。刃物や銃。それこそ呪い事。簡単に人を傷つけるだけなら猶更。でもな、何も積み重ねてない俺が持っても手から零れ落ちる幻と変わらないんだよ!」
どれだけの言葉を届けても揺らぐことのない決意。握り続けることで手に入る理想の姿、夢のような力。前の世界で手にしたかった力。
でも知っている。握った手を開いても手の平には自分の「もの」は何もないことを。何時でも取り上げられる与えられた何かでしかないことに。
開いた手で新たに掴みたい何かは、もう決まっていた。
(……良いのか? 今の自己満足だけで決めつけて? この先はどうする? アンナはどうする? 投獄で済まされず最悪命を失うかも知れんぞ? お主だけでなくあの子までも! それは望まぬ光景ではないのか……?)
ほんの須臾の狭間、瞳はアンナ・クリスティナを映した。そこには荒れ狂う力の奔流の中で凜乎と立つ少女の姿。
安堵したかのように笑顔が綻び、斧を握る力が一層高まる。
「あの顔が今日明日で死ぬような姿なわけないだろ? それに俺とアンナじゃ命の価値は違うさ。最悪は起きない、だから迷う必要は無い……」
レクスの心想風景には逆さまの滝の如く吸い上げられる黒い水。そして、枯れ尽きた黒い泉。石造りの空間に亀裂が入り、玉座は崩壊する。
(おい! やめろ! やめてくれ! 数十年のわらわの──!)
「俺と一緒に最低まで落ちてもらうぞ!!」
惨劇の斧を、天に向かって全力で振り抜いた。
放たれた膨大なエネルギーは空へ向かって飛んで行く。純黒の力の塊は形を変え、城を喰い尽くさん程の巨大な大顎を有し、東門から西門へと一繋ぎにできそうな体長を誇る黒龍となって空へと昇り、雲を喰らい天へと牙を届かせようとした。
そして、全身が雲の中へと消えると音も無く巨大な黒球へと爆ぜて消え。空に蒼い円を生み出した。
溢れていた力は消え失せ、訓練場に朝日が差し込む。意地と根性で立っていた鉄雄も達成感で満たされた緩んだ表情で陽だまりの中に崩れ落ちる。
彼に与えられていた夢の時間は終わりを告げた。
(………ふざけるなふざけるなふざけるなっ!! 何をしたのか分かっておるのか!? わらわが貯め込んだ力をこうも簡単に全て吐き出すとは何事じゃ! 知らんぞ! わらわは知らん! 貴様のような脆弱な存在がわらわの力無しにこの状況を突破できると思っておるのか!?)
鈍く黒い黒刃に広々と亀裂が入り、砕ける音が辺りに広がる。
(でも、やっぱり、死にたくは無いな……)
指一本動かす力も無く、視界にモザイクが入り。思考は止まる。ゆっくりと崩れるように前のめりに地面に吸い寄せられる。
「テツ!? そんな……術の反動で?」
術の反動もあるが、主な原因は腹部に響く激痛。
あまりにも魂のこもった一撃が気絶に追い込んだ。悶絶しそうな痛みに耐えながらの発動は余りにも無茶だった。結果、攻撃の反動で気を失ったとしか思えない幕引きを演じてみせた。
「それにレクスが……壊れてない? 白い刃……脱皮したの?」
握られていた惨劇の斧の黒刃が卵の殻のように剥がれ落ち、白刃が露わとなっていた。力を失った証なのか、封印を解かれた真の姿なのか。
欠片を手に取って想像を巡らせていると。
「──アンナちゃん。すまない」
「え? あぅっ!?」
言葉と同時にレインに振りかけられる謎の光る粉。夢中になって反応が遅れ粉を吸ってしまう。
数秒もしないうちに瞼が閉じていき眠りの世界に落ちて、鉄雄に覆いかぶさるように倒れ込む。
「ビートは今のうちに2人を牢屋へ。斧は私が王の元へ持っていく。ホークはミラの無事を急いで確認するんだ!」
「了解です!」
大きな溜息を一つ零し安堵の表情を浮かべる。
4月16日 風の日 10時20分 ???
「ここは…ぐっ!」
「あっ、目が覚めた!」
空の天井から石の天井に移動したらしい。どうやらまだ死んではないらしい。
目覚ましとなった腹の鈍痛は幾分か楽になれどいまだ太鼓を鳴らすように続いている。
「牢屋みたい。わたしも目が覚めたらここにいたの」
牢屋。まるでここに来た時の繰り返しみたいだ。あの時は商品として、今は犯罪者として……か。
どうやら牢屋のベッドというのはどこも同じなようで、木の板で簡素に組まれたベッドは身体を動かすだけで軋む音がする。周囲を見渡すと壊す気すら失せそうな石造りの壁に手首と同じぐらいの太さの鉄格子、窓は無く小さな声でも反響しそうな程静かだ・
「……結局何も変えられなかったのか」
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。なるようにしかならないって!」
「随分と落ち着いているな……俺なんて心臓バクバクでどうしたらいいかさっぱりだぞ? それにレクスも無い。次何か起きたら俺は何もできない……」
「わぁ……すっごく落ち込んでる……レクスと交代していた時は絶対見せない顔だぁ」
二度目の牢屋、加えてアンナも同室。もう罪悪感やら嫌悪感でどうにかなってしまいそうだ。
もはや完全な無力な男でしかない。
鉄格子の冷たさを手に感じながら無機質な石造りの廊下を覗き見る。見張りに歩いている人はいない。加えて他の牢屋に投獄された人もいない。ここは俺達だけみたいだ。
「あっ、そうだ言い忘れてたことがあったんだった……」
「まだ何かあったのか?」
これ以上悪い事が何かあるのかと緊張が走る。
予想通りなのかアンナは少し緊張した面持ちで、言葉を少し詰まらせ一瞬視線が逸れる。
その姿に感情が同調したのか喉が渇いていく。
「……おかえり。やっぱりわたしにはテツが必要みたい」
「えっ? ……あ、ああ! ただいま! でも、そんな風に言われると照れるな……」
何も悪い事ではない、それに安堵した……でも、聞き間違いじゃない。初めて言われた「必要」という言葉に心は歓喜に打ち震えていた。
こうして向き合い、言葉にしてもらったのは初めての経験だった。今まで出会った人の中でもこう考えてくれた人のだろうか?
「そう反応されるとこっちも恥ずかしいって! でも、言わないとわからないでしょ! レクスに代わらなくてもそのままのテツの方が好きだから。自分のことをいらないなんて思わないでよね!」
「……あぁ!」
鼻頭が熱くなっていた。少しでも気を抜くと涙が溢れそうだった。
俺は真っ暗な道を灯りも無くずっと一人で歩いていたようなものだった。優れた人間の持つ光の跡を追いかけるだけの人生。自ら輝く才能には恵まれなかった。
有象無象の闇に溶けそうな中を照らして見つけてもらえた。ずっと空っぽだった心の一部が埋められた気がした。
「ああ、でも、死にたくねえなぁ……生きたい……島流しとかでも……いや、アンナと離れるのも嫌だなぁ」
自分の手を握ってくれる人が誰もいない世界では生への執着があまりにも薄かった。生かされることはあっても生きている実感が無かった。これから自身に訪れるであろう終末を忌避したい想いが湧いてしまったのは良いなのかそれとも。
「みょうなこと口にしないでよ。でも、たぶんだいじょうぶだと思うけどなぁ。殺すつもりだったらテツのお腹に薬なんて塗らないと思うし」
「薬? あっ、なんか塗られてる……」
アンナが指差すお腹、服を捲って確認すると確かに白い軟膏みたいなのが塗られてる。これのおかげで痛みがこの程度で収まっているのか?
確かにこれから処刑するような人間にする施しとは思えないな……。
冷静に考えていると、静寂を破る荒々しい音が廊下の先から響き渡り。石畳を突く足音が近づいてきた。
「っ!? 何の音?」
「騎士の人達って感じじゃなさそうだ! ──って!?」
鉄格子越しに通路の様子を確認するとメイド服を身に包み荒い呼吸と共に知った顔が近づいて来る。
「待たせたね2人とも! こんな状況になってるなんて気づかなかったよ!」
「「セクリ!?」」
そういえばセクリだけは普通に捕縛対象に入っていなかったのか!?
状況が状況だけにぜんっぜん頭に入ってなかった。でも確かにレインさん達がいなくなった後にセクリに出会った。存在自体知る事もなかったんじゃないか?
「どうしてここに!?」
「朝食を用意しようと部屋に入ったら誰もいなくて、レポートも無かったから先に学校に行ってるかと思ったけど、先輩達にまだ早い事教えてもらって、外から変な気配が広がっててもしかしたらと思ったら2人が捕まってる姿が見えて、後を付けてどうにか潜り込めたんだ!」
ここまで辿り着いた理由を話しつつ、鍵束を取り出し一つ一つ鍵穴に入れて確かめていく。
「どこからそれを 見張りとかいたんじゃないのか?」
「大丈夫、まばたきの合間に気絶させたから。よし、この鍵だ!」
小気味の良い解錠音と金属の擦れる開く音。
絶望的な状況を打破する救いの道が開かれたような物。廊下の様子を確認すると気を失った騎士が壁に背を預けて倒れている。出るなら今がチャンスだろう。
でも、アンナは落ち着いて立とうともしない。
「今の内に脱出しよう!」
「えっと、今のところ出る気はないんだけど……?」
「えっ!? どういうこと!?」
「わたしはこの国で錬金術の腕を上げないといけないの。ここから逃げたらきっと2度とこの国に帰れないと思うから」
「……アンナがそう決めたなら使い魔の俺は従うまでだ」
迷いの無い言葉に、尻が床に着いて逃げる気のない態度。
主人が逃げる気無いのなら俺もそれに従うしかない。予想外の言葉に驚愕を露わにしたセクリも少しずつ落ち着いてきて。
「はぁ……それならボクも付き合うよ。主が牢屋にいるのに使用人が表にいる訳にはいかないからね」
助けに来たはずなのに自ら牢屋の中へ踏み入れてくれた。
そして、そのまま扉を閉じて格子の隙間から鍵を使って錠を閉じた。
響き渡る施錠音。悔いはないと意志を示すように鍵は自分が入って来た道の方角へ放り投げ、甲高い音が響き渡った。
もうこれで完全に脱獄する手段は無くなったと言っても過言じゃない。でも、絶望感は何もない。ある意味清々しくすら思う。
「……こんな状況なんてめったにないだろうし、やることもないからわたしのことをちゃんと話しておこっか」
「確かにそうだね、ボクがちゃんと知ってるのは名前ぐらいだから色々と知りたいな」
「俺も俺でなんとなくそうなんだろうってことしか知らないな」
断片的にしか知らないアンナの情報。
これは大事な話、姿勢を正して俺とセクリはアンナに向き合う。
遠くを見るように暗い天井に視線を移すと、話を始めた──
「わたしはアンナ・クリスティナ。オーガのお母さんと錬金術士で人間のお父さんの間で生まれたの。小さいころからお父さんにたくさん錬金術について教えてもらったの。最初に調合を成功させたのはたしか4つぐらいの時。とても喜んでくれたのは今も覚えてる」
母譲りの肉体と父譲りの錬金術。
どちらの良いとこどりしたのがアンナということだろう。いや、本当に立派に教育したんだと思う。知識や力、それに心も。俺やあの子達を助けた優しさがある。
「その少し後だったかな……異形なドラゴンが村におそってきて。村の大人たちが戦ったけど強すぎて、お父さんがみんなを守るためにドラゴンといっしょに別の場所に転移してくれたの。おかげで村は助かった。でも、雪が降る時期が10回経ってもまだ帰ってこない」
十年。父を待ち続けたということか……。
「お父さんが帰って来ない間にお母さんは病気で死んじゃった。あの時お父さんがいれば……ううん、わたしの錬金術がもっと上手だったらお母さんも……」
「…………」
これがひとりぼっちになった過去。
誰の所為でもないと言葉にできなかった。話す表情に「そんなことわかってる」と諦めの色が濃く映っていたから。俺が言っても気休めにもならない。
きっとこの出来事が深く心に棘として残っているのだろう。だからダンジョンの時、子供達を助けることにこだわったのかもしれない。
あの時は家族がいなくなるのを防ぐ為だと思っていた。けど、それだけじゃなかった。自分が小さい頃できなかったことを昔とは違う事を証明するために前に進んだんだと思う。
「だいぶ体力もついて、錬金術もできるようになったから探す旅にでようと思ってた。でもちょうどそのころにレインさんに会って、錬金学校マテリアで錬金術の勉強をすればお父さんを見つける近道になるんじゃないかって」
「確か俺の使い魔契約も入学試験とか言ってたような……だとしたら本当に最近の事なんだな」
「そのおかげでボク達が出会えたって事だね」
アンナが競売所に来てくれるタイミングが一日でもズレていたら俺はここにいなかっただろうし、セクリはまだ封印されたままだ。
ここまで偶然の連鎖が続くともはや奇跡だな。
「だから、2人にはお願いしたいの! お父さんを見つける手伝いをしてほしい。大きくなったわたしを見てほしい! 錬金術があの時よりもできるようなったのを知ってほしいから!」
「……まったく決まりきったことを言われても困るな」
「そうだね。お願いなんか必要ないよね」
お願いされるまでもない。命令でも良いぐらいだ。
俺とアンナは違う。俺は家族の期待に応えることができず見捨てられ、世界を越えて二度と会うことは無いだろう。
でもアンナはまだ家族に会える。父親に会いたいと願うなら俺の気持ちはもう決まってる。
セクリに視線を向けると確かめるまでもなく同じ気持ちのようだ。
「「やるに決まってる!」」
だから同じ言葉を重ねた。
「テツ! セクリ! ありがとう!」
満面の笑みで俺達の手を掴み。感謝の気持ちを込めるかのように力強く握りしめてくる。
((痛い痛い痛い痛いっ!))
感情がそのまま力になっている。嬉しいが痛い。感謝の現れなのは分かるからおくびにも出してはいけない。
おかげで新たに踏み入れた訪問者にすぐ気付くことはできなかった。
「一体どうなっている? 脱出手段なんて無いはず──」
鉄格子の外からレインさんが焦った様子で俺達を確認してくる。が、鳩が豆鉄砲を食ったような顔にすぐ変わった。
何せ気絶した見張りの人に廊下に落ちてる鍵、見知らぬ誰かが何故か一人追加されている。
「本当に。一体どうなっている……?」
言葉を返したいが、俺は今痛みに耐えるのに必死である。




