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第25話 発展

 わらわが闘技場に誘ったおかげでアンナに天啓を授けることができ、とうとう大きな一歩を踏み出した。

 武骨な錬金釜ではなく、美麗で汚れが目立ちそうな白い小型錬金釜がここに完成した。


「火にかけても割れない! 多少の衝撃でもビクともしない! これで調合できる!」


 この喜びようったら凄まじく、幼子が望んだ玩具を与えられたかのようであった。

 これまでの錬金術が出来なかった鬱憤を晴らすかのように、調合に調合を重ね拠点の環境をこれまで以上に改善改良していきおった。

 何をしたかと言うと──

 ベッドは、木材を繊維に変換し組み合わせ、敷布団を生み出した本人曰く「モシャモシャする」と言っていたが随分と寝やすくなった。

 さらには紙やインクも作り上げ、日誌を描き始めた。これにより残りの紙を気にすることなく日付を記すことができるようになった。

 拠点を覆う結界についても、これまで使っていた結界を維持する要石を素材に岩塩や水晶を追加で調合することで効果も性能も跳ね上がった灯篭型の結界装置を作り上げた。

 ちなみに悪意あるゴースト程外に弾き飛ばされる性能にしたらしく、ニコニコ顔で近づいて結界内に入り殺そうとしてもパチンコのように吹き飛ばされるようだ。

 地に落ち痛んだ木の実達は肥料へと変えられ、畑へ還り野菜達の成長を速め実りを豊かにする。

 その実りを利用し大豆と塩と水で醤油を作った。ただ、セクリが使っているのとは到底味が届いておらず豆の風味がわずかにある黒い塩水になったらしい。これでも料理に幅ができたと喜んでおる。

 他にもクロリンゴから黒い果糖を生成し、モロクルミやメイカイモを粉へと変え、調理の幅を広げられるようになった。

 こういう状況になると錬金術は本当になんでもありだと実感する。

 結果を引き寄せる力と呼ぶべきだろうか? アンナが「これならいける」と思った時点で完成できる。素材が合ってなかったり悪ければ理想には届かないにしても必要な形は手に入る。イメージに応えられる素材があれば理想を掴む力がある。

 逆に言えば「いけない」と思えば失敗作にしかならない。

 とはいえアルロカから天啓を得て、錬金釜のデザインを考え作成するまで一週間。

 生活の不便を改良するのに一週間。

 計十二日。

 これで現在は四十三日目。残り百八十日近くはある。 

 錬金術を扱えるようになって本格的な修行が始まる。


「さて、これまで隣でずっとアンナの錬金術を見てきたが悪い癖ができてしまっているな」

「癖……?」


 わらわには感じ取れんかったがナナシノは同じ錬金術士として違和感を覚えておったようだな。


「簡単に言えばバランスが悪い。調合時の魔力放出にムラがある、かき混ぜの際に左回転に関しては問題は無いが右回転の場合力加減がわずかに雑になっている」

「ええ? でも今まで問題無くできていたよ?」

「素材に恵まれていたのだろうな、丁寧に純化された素材や力の強い素材で調合をすれば些細な問題は無視できるからな」


 テツオやセクリが純化作業を行っておるからな……本人も覚えがあるのか痛い所を突かれたような顔をしておる。


「錬金術の知識や技術を磨いてきたのはわかるが、それを扱う本人の身体が研ぎ澄まされていない。本当の意味で磨かれていないのだ」

「毎日調合したりレシピを考えたり、難しいのに挑戦するのは違うの?」

「戦いで例えるならそれらは魔術や技を覚えるのと同じ。放つための肉体が疎かでは反動で肉体が傷ついたりそもそも再現できなかったりするだろう?」

「ふむ、納得じゃの。わらわのように無理矢理テツオを操縦したのがいい例じゃ。しかし、どう調整するのじゃ? 才能以外にも必要な要素があるというのか?」

「確かに才能が無ければスタートラインには立てない。故に誰もが勘違いする。才能そのものを磨くのではなく多くの知識や技術を付け加えていけばいいと」 

「才能そのものを磨く?」


 剣に例えるならば、斬撃を飛ばしたり属性を付与させ多機能にしていくのではなく、切れ味そのものを上げるようなものか。確かに一定の切れ味さえあれば人は満足するじゃろうし、限界なんてわかるものではない……故にか?


古代錬金技術エンシェントアルケミック何て言葉になるぐらいだ、何時からか足掛かりの才能に満足し錬金術の深奥を忘れていった。多くの者が特別な才能に満足し努力することを逃げた。そして、君達の代になれば使える者は稀になる」

「己の姿を忘れた死人のくせに外界の情報に詳しいの」

「私の時代でも兆候はあったからな。アンナのやり方を見ていれば失われたのだとはっきりわかる。もしくは……伝えることができなかったか」

「……お父さんなら知ってたのかな?」


 実力者なのは確かじゃろうが、知る由はないな。とにかく──


「で、どういうのがあるのじゃ?」

「現象の置換表現。氷のように冷たい炎、炎のように熱い氷と言った現象エネルギーの交換。現象エネルギーを魔力に変換。釜を使わずに錬金術を扱う。特に自然に存在するエネルギーを借りて調合するのが主軸となる」

「おお……! あれ? でもまるで魔術? 火の魔術を使う時とか周囲に火があったら利用するみたいな?」

「そもそも完全に別物と考えるのが間違っているのだ。己の魔力を使って調合しているのだから少なからず重なる部分も出てくる。アンナは内に流れる魔力の放出が未熟ということだまずはその辺りを磨くことになる」

「ええ……」


 まさに基礎の基礎ということかの……古の超技術を教えてもらうつもりだったのにやるべきことが普通の子供でもやるような基礎の基本。あからさまにやる気が無いのが伝わってくる。

 仕方ない──


「テツオがわらわの純黒の無月(エクリプス)を超えたのもそういう訓練をした影響が大きいだろうな。それに解呪の類も基礎基本が叩き込まれ土台が出来上がっていたのが理由じゃな」

「そうなの!? ……そうかも」


 方向性が違うだけでわらわが負けたわけではないが、こうでも言わんとやる気は出んはず。仕方ないからこう言うしかない。


「しょうがない……テツもやったんだから主であるわたしがやらない訳にもいかないよね……それで何をすればいいの?」

「では付いて来てくれすぐにできる」


 そんな訳で到着したのは、すぐそこの毎日世話になっている泉。


「まずは両手を合わせて」

「ふむふむ」

「その状態で水面に浮かべた板の上に乗るんだ」

「なるほど……え?」

「随分と原始的な修行法と言うべきか……」


 指が示す先には板があった。確かその板はアンナに作らされたやつではなかったか? 「必要になる時が来る」なんて適当な事を言いおって、家具用かと思っていたら修行用とはとんだ裏切りではないか。というか、これを作らせた時点で修行の必要があると判断しておったんじゃな。


「アンナの体重程度なら沈まないはずだ」

「なんだか失礼な言い方な気がする……」


 アンナのバランス感覚なら問題は無かろうが曲芸の練習ではないか?

 落ちたところでちょっと冷たい程度だろうから心配は無いが。


「よっ……! ほっ! 浮かべた──!」

「この程度は問題ないな。では両手を合わせ魔力を強めに放出するんだ」

「こんなの簡単──て、うわっ!?」


 簡単そうだと思ったのに魔力を放出した途端に足下がぐらぐらと揺れだして視界がひっくり返りおった。音と悲鳴と水飛沫が上がって見張りをしていたバードマスクも思わず近づいてきてしまった。


「けほっ! けほっ! いったいどうして!?」

「バランスが乱れたからだ。左右の意識の差、自分では平等に平均に出しているかと思っていても不安定な状況だとそれが顕著に表れる。まずはこれを10分は維持できるようにしてもらう」

「は、はい……」


 確かに似たような修行をテツオもしとったな。確か輪っかの中心に座って破力で浮かべる修行だったかの。水平にするのが大変そうじゃったなぁ。

 アンナは虚の状態から始めるが、魔力を強めに使おうとしたり部分的に集中させると身体がそれに釣られるのかどんどん揺れてしまう。

 何度も水落ちしていくうちに、濡れた服を着続けるのも面倒になったか薄着になって近くに火を焚き何時でも暖まれるようにする始末。

 ──とはいえ、そんな修行は結構早めに収めることができた。

 一週間もせぬうちに出力をこまめに変えても水落ちせず、泉の水面に綺麗な輪の小さな波を広げるだけに落ち着く。

 そうしてアンナも余裕をもって1時間近くできるようになった頃、とある言葉によって難易度は大きく跳ね上がった。

 それはバードマスクがわらわに耳打ちしたある言葉。


「────」

「何? 鬼神化した状態でその修行をやってみるべき。だと?」

「え? 鬼神化したまま? いきなりどうしてそんなことを? まあやってみるけど……ふぬぬ!」


 この修行に関係あるのかの?

 鬼神化はオーガ族が持つ切り札的決戦形態。肉体のストッパーを外し反射速度を上げることに加え痛みにも鈍感になるとか。単純に言えば凄まじく肉体能力が跳ね上がる。

 テツオが村で熱心に聞いて今まで以上に理解し若者共にその強さを体験し、わらわにもしっかり伝えられているから理解しておる。

 ただ、それを引き出すのは怒りだったり覚悟だったり強い感情の昂ぶりが必要とされる。最初の一回を発動できさえすれば感覚を覚えて意図的に発動も可能らしい。

 唯一の懸念点は多用かつ長時間の使用。己の理性を徐々に溶かし最悪本能のまま動く魔獣へと身を堕とす。

 こんな不動かつ冷静さを求められるような修行に合っていると──


「うわっ──!?」


 初日を思い出すような見事な回転落下。 

 予想通りと言ったところじゃな。


「ど、どうして? 魔力コントロールが上達したと思ったのに?」

「なるほど。鬼神化か……オーガの力を高めることで一気にバランスが崩れたということだ」

「そんな……またやり直し!? 鬼神化した際ってどうやってバランスをとればいいんだろう? どうしても左側の意識が強くなっちゃう。右を高めればいいのかな?」


 なるほどのう。利き手利き足が左なのもこれが由来かもしれんな。身体的能力はオーガ>人間。そちらがわ優先──

 追撃の耳打ちがわらわに襲い掛かる。


「────」

「何々? オーガと人間をわけるんじゃなくて。半オーガとしての自分を理解して?」

「半オーガとして?」

「半分半分じゃなく一つの存在。混ざったんじゃなくてアンナはアンナ。確かに鬼神化の力は角から来るけれど、すぐに爆ぜさせるのではなく身体の内側その中心に集めるようにで?」

「何でそんなに詳しいの? ううん、今はそんなこといいや。わかった、やってみる」


 一つの存在か……言われて初めて理解したが、人間とオーガが合体したわけではない。半オーガとして生まれた時点でそういう存在なのだ。

 人間の力とかオーガの力という区切りは無意味でしかなかった。


「ふぅ……1度中心にこのメラメラを溜めるようにして──」

「水面がざわめいているぞ」


 意識して行っているようじゃが、今までやってきたことを急に変えろと言われても難しいはずじゃ。その証拠に力の解放の揺らぎが足下を不安定にさせる。


「ここで解放! ……わわっ!? わ!」


 左目が金と黒になり鬼神化に成功はしておる。ひっくり返って水落ちとまでいかんが一度崩れたバランスを立て直すことはできず。


「よっと! ──着地!」


 落ちる前に板から跳んで地に立った。身体能力の向上というのは凄まじいな。それに──


「うまくいかなかったけど何だかいつもより力のみなぎり方が違う気がする! 今なら思ったこと全部できそう! 次はもっとうまくいくはず!」


 以前鬼神化して戦った時よりも安定している。覇気とも呼べる力の圧も滾る魔力も荒々しくあれど巨木の如く芯がしっかりとしている。

 修行の成果は確実に現れている。

 恐らく近い内にこれも会得するだろう。となれば──


「バードマスクよ、お主もアンナに何かしらの技を授けてやったらどうじゃ? 生前過ごしてきた日々で何かしら磨いてきていたのではないか?」

「えっ? 何か教えてくれるの!?」


 「急に何を言い出すんだ」みたいな視線を向けてくるがわらわは知らん。

 アンナは今の指摘で何かを感じ取ってしまったのか。


「バードマスクさんって多分オーガだよね? 仮面で顔はわかんないし最初はその角も仮面の1部かと思ってたけどちゃんと生えてるんでしょ? 顔はどうして見せてくれないの?」

「…………」


 流石のアンナでもここまでは気付いてしまうか……


「ねえねえ?」

「同族を助けるのに理由はいらんということじゃな。それに、見せたくない理由もあるという訳じゃ。興味本位で聞くことが相手を傷つけることもある」

「あっ……! ごめんなさい……」


 騙しているようで気が引けるが、実際にありえることじゃからな学べて良かったと捉えるべきじゃな。 


「────」

「気にしてないだと。それに技を教えるのは構わないが特別にコレだっ! て言う技は無いらしい」「そうなんだ……」


 しかしまだ耳打ちは続く。


「名を鬼獄(きごく)、一つの技と言うよりも鬼神化の力を完全に制御し、最大限の力で放つ攻撃をそう呼ぶらしい」

「??? どういうこと? 魔力や魔術を込めたパンチでドーンって感じの技じゃないの?」


 随分と悩む仕草をする。うむ、言いたいこともやりたいこともわかる。

 実際に見せたほうが早いが、的が無いのが問題。

 その辺の木や岩にわらわ達が技を放っても意味が無い。ゴースト連中とかいう雑魚に見せたところで凄さは伝わらん。


「────」

「鬼神化した状態で基礎基本を磨くことで自ずと到達するらしい」

「えぇ~またぁ~」


 さらに嫌々な声を上げるが、修行は続けていく。

 日を重ねる毎に魔力コントロール、鬼神化共に精度も質も上がっていく。

 となれば後の課題と言えば。

 破力と魔力の融合。

 基礎を高めたことで古代錬金技術の一つとも言える釜無しの調合。それも初歩の初歩、エネルギーの融合に着手できるようになった。


「大分繊細な魔力コントロールができるようになったのに、こればっかりはうまくいかないんだよね……」


 ぐるぐると渦を螺旋を描いているがただそれだけ。

 混ざっているとは到底思えない。まるで水と油、少し混ぜるのを止めれば綺麗に二つにわかれる。

 調合時間や速度を上げても二つの力は混ざらない。やはりこれは不可能な実験だったのだろうか?


「天秤が釣り合っていない可能性がある。アンナは今50と50で混ぜようとしているがそれではなく、割合を変えるのを試すべきだ。大きさは同じでも鉄と金では重さが違うように、破力と魔力ではエネルギーの重さや質が違うのだろう」

「わかりました!」


 それからというもの──

 何度も何日もかけて比率を変え、幾通りもの合成手順を試し、その速度も細かく変え、失敗の記録を積み重ねた紙束だけが増えていく。

 破力が多ければ魔力は押しつぶされるように消えていく、逆にすれば力が膨れて爆ぜて消えてしまう。潰すように混ぜても対消滅のように消えることもあれば混ざらず終えることもある。

 この挑戦が最後で良かったと今は思う。生活環境や技術、全てが整っておらねば試す土俵にも立てておらんかった。

 成功するかもわからない新たな力を求める姿に「もう止めろ」と何度も言いそうになる。しかし、テツオの中にいた影響もあるのだろうか? 口が裂けても言葉は出せる気はしない。むしろどこか期待している自分もいる。

 失敗しても気落ちしていない。むしろどこか楽しそうでもあるのだから。

 そして、溜まった紙束が落ち葉となり、結果が芽吹く時が来た──


「この反応……! できてきてる! むしろできた! できたよ!」

「二つの力が一つに……! まさか本当に成功するとは──」


 燃え盛る炎のように強い力がアンナの両手で輝いていた。長年生きて来たわらわですらこんなのは見たことがない。


「破力3、魔力7の割合かつゆっくりめに渦巻くように混ぜ合わせる! これがこの力の生み出し方だ!」

「見事だ! 歴史に新しい1ページを刻めたといっても過言じゃない!」

「長かったよぉ……あれ? でもなんかどんどんちっさく──消えちゃった」


 消えかけのロウソクが最後に一気に燃え上がるようなものだろうか? 目立つほど輝いていた力の痕跡がまるで感じられぬ。しかし、これまでの実験結果も合わせて一つの答えがわらわの中で導き出された。


「なるほどのう……何故今まで破力が認識されて来なかったのか納得できた気がする」

「どういうこと? 今のと関係あるの?」

「自然の中で偶発的にこの現象が発生し破力は消えていったのじゃ、あくまで隕石の力によって破力は生まれる。どこかに封印されたりしていれば、徐々に数は失われていくということじゃ」

「なるほどぉ~……ってでも、消えちゃう力なんて思ってもなかった! まるで常に爆発してるみたいだった」


 無限に近い魔力に触れ続けながら、自然環境に巻き込まれることで大なり小なりこの力が生み出されては誰にも認知されずに消えていった。


「それが輝きの原因か、とはいえコツを掴んだのなら何度でも試せるであろう? その力を使って魔術を放ってどう違うか実験せんとな」

「そうだよね! せっかく成功したんだから色々やってみないと!」


 破魔斧があれば破力を生み出せるし、魔力なんぞアンナが出せる。ここからの躍進速度は尋常ではなく跳ね上がるだろう。

 何よりここでは被害が出ない土と岩だけの寂れた空間なんて探さないでも見つかる。誰かの迷惑も考える必要も無い、注意する者もいない以上、道徳心や倫理観を無視した実験もやり放題ということ。

 冥界の果てともいえる岩壁を的とし、好奇心で満ちた顔で実験を開始する。


「よ~し、まずは基本的な魔力弾から試してみるよ!」

「的に到着する前に燃え尽きそうな気がするがの」


 破魔斧にボトルをセット、ひねって破力の放出をさせながら腰の鞘に装着。両手を使わねばこの融合はできない。以前破魔斧を咥えてやろうとしたのを止めたのは英断であった。


「これをこうして……うん! 1度わかっちゃえば簡単にできる!」

「今までの修行が簡単にさせているんだ。手順を全部理解したとしても言われてすぐにできる技術ではないぞ」

「えへへ……そうかなぁ~!」


 褒められて非常にご機嫌な顔をしておる。

 まあ、わらわも素直に褒めたくなる偉業だしの。 


「よ~し、発射──!」


 魔力とはこの星が生み出すエネルギー、破力とは隕石が生み出すエネルギー。

 云わばこの輝きは星と星の衝突によって生み出されるエネルギーと言ってもいいだろう。

 無邪気に喜べたのはここまで、アンナは爆発しているみたいと言ったのは本質を素直に捉えて出た言葉であり、誰もがこの結果に表情を固める結果となってしまった。

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