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ツンデレは好きですか?

前回のあらすじ(簡略版)

元エフィが『黒き翼』現リーダーから経緯を聞く

話の中で元エフィは『黒き翼」の中ではエリーと呼ばれていること

現リーダーがブッチョと呼ばれていることがわかる

ここまでのことが出来るほどブッチョの器が大きくないことを

知っているエリーはそそのかしてきた黒幕を教えるように迫り

根負けしたブッチョが黒幕について話し始めるのだった・・・


ステータス画面『ユーネスト』

総合魔術レベル22

チャームレベル20

ファレムレベル5

筋力レベル5

俊敏性レベル5

その他1


ステータス画面『レーネ』

レベル???


ステータス画面『エリー?』←パーティー仮加入

レベル???


「――と言う訳です」

 泣いていたブッチョさんを落ち着かせて話を聞いたんだけど、結構長いし正直言うとあんまり説明とかが得意じゃないみたいでここまで来るのに時間がかかったわけ、なので要約して簡単にまとめることにするね。

 まず、ブッチョさんに『黒き翼』を復活提案し仕事を依頼すると持ち掛けた奴(黒幕)がいた。

 その人物は2人組で片方は印象にないが、もう1人の外見は150センチぐらいで細身の少女で髪色が銀色でツインテール、色白で灰色の瞳、性格は明るいが短気で怒りっぽく悪魔のような性格で、とにかく強いらしい。

 エリーさんよりも強いんじゃないかって思う程の人物だったのでこの人がバックにいれば、いけるんじゃないかと魔が差し元メンバーを集めて『黒き翼』を再結成した。

 最初は簡単な小火ぼや騒ぎの依頼や山火事をおこす程度の依頼だったのでよかったが、徐々に人に迷惑をかける火事(人的被害が出る箇所)や窃盗などが依頼されるようになった。最初は断ろうとしたが結局力の差があり逆らえなかったらしい。

 その人物たちの居場所や名前などは知らなかったようでコードネームとして『ギムレット』『ブルドッグ』と呼ばせてたらしい。

 これ以上のことは知らないみたいで、正直言ってラスボスの存在はなんとなくわかったけど、これからその人物たちを追うのは今の手がかりだけじゃ厳しいと思う。

 僕と同じ意見なのか、エリーさんも少し残念そうと言うか、少し困ったような表情をしてる。盗賊団の元リーダーだったエリーさんとは言えさすがにこれだけじゃ厳しいよね。

 当然のことだけど、レーネなんて頼りになる訳もないけど一応、確認のために様子でも……。

そこには一瞬だったけど、わかりやすく頭を抱えるレーネの姿があった。

……なるほど、よっし、とりあえずエリーさんたちにはこの場から去ってもらおう。

「え、えっと、エリーさん提案なんですけど、この状況的にその黒幕を捜すのは厳しそうなのでとりあえずはその人たちに似顔絵でも作ってもらって、一旦町の憲兵に預けるのはどうでしょうか?」

「……そうだね、こいつらは罪を償わなけりゃならねえよな」

「エリーさん! そりゃねえすよ。今捕まったら俺らが全部責任を負わされるじゃないっすか、俺らだってここ最近のはやり過ぎだってわかってたんすよ。抗議だってしたのに、逆らえなかったんす、俺らは奴らに強制させられて――」

「うるせぇ! 甘えんじゃねえよ。どんな理由があろうとただの盗賊が捕まったら罪を償うのは当然さ! 年貢の納め時が来たってことさ」

「うぅぅ、エリーさん」

「てめえらは黙って罪を償ってろ、――あとはあたしがそいつらをなるべく早く見つけて捕まえてくる、そしたらあんたらの罪、少しは軽くなるだろうさ」

 エリーさんの言葉にブッチョさんを始めメンバー全員が泣き崩れ、罪を償うことを決めた。

「それじゃあ、その人たちのことはエリーさんに任せても良いですか? 僕たちは安全に帰りたいのでここで夜が明けてから町に帰ります」

「ああ、構わないが、あたしだけがこいつらを連れて行くとあたしの手柄みたいになっちまうがいいのか?」

「ええ、僕たちが興味あるのは真犯人だけなので、僕たちもまだ諦めてないですからまた何かわかったら連絡しますね、あっ、あとあの娘もお願いできますか?」

 僕は少し離れたところでチョコンと待ってるダークエルフの少女を指差す。

「勿論さ。――それじゃあね。そら行くよ」

 エリーさんは別れ際に握手をしてくれて、ブッチョさんたちを率いて町へと歩いて行ったわけだけど、さて、さっきから白々しいほどに平静を保っている相方を問い詰めるとしますか。

「ねぇ、レーネ、ここまで来てまさかとは思うけど、今回の一件黒幕はレーネってことはないよね? 身長150ぐらいの銀髪色白灰眼の美少女さん?」

「今更私のことを美少女と言われましても照れます」

「都合のいいところだけ聞いてないで、答えてくれるかな?」

「い、嫌だな、そんな怖い顔しないでくださいよ。私じゃないですよ。黒幕の外見の特徴がたまたま私に似ていただけじゃないですか、嫌ですねぇ」

「たまたま? 色白の美少女はそれなりにいたとしても銀髪灰眼なんてそうそういないでしょ、少なくとも僕はこの世界に来てから一度足りとも会ったことないんだけど」

「ユットが会ったことないだけですよ。それともまだこちらの世界の知識が浅いのにその浅い知識で経験則に物を言うのは愚か者と言われますよ」

 あくまでも白を切るつもりらしい、とは言ってもさすがの僕もカマをかけてるだけで本当にレーネが黒幕だとは思ってない、時間こそ大したことないけど、ここまでの付き合いだからそれはわかる。けど、レーネは黒幕に心当たりがあるはず、それを声高らかに言わないこと、こうして白を切ろうとしてるところから黒幕のことを僕たちに知られたくないんだろうけど、事が事だからね、本来の大人の対応としてはこういう時は気づかない振りをするものだろうけど、しょうがない、そっちから言わないなら言わせるだけだ。

「レーネ、僕はね、見たんだよ。レーネが黒幕の話を聞き終えた後、頭を抱える姿をね。何か知ってるんでしょ。あのレーネが自分を疑われても言いたくないなんてよっぽどの間柄なんだと思うけど、さすがに今回の黒幕を逃がすわけにはいかないって」

「……気づかれていましたか、ユットってあれですよね。ツンデレってやつですよね。私にきつく当たっておきながら私のことすごく気にしてくれていますよね、そういうところ好きですよ」

「そんなことで誤魔化されないよ(ヒロインからの『好き』と言う言葉に誤魔化されないって言うのもどうかと思うけど、普通なら告白シーンだし、あと僕はツンデレじゃない)早く知ってることを話して」

「嫌です、ツンデレで頼んでくれれば話します」

「なんで僕がツンデレで頼まなくちゃいけないのさ、だいたいレーネが――」

 しばらく抗議したものの『話を進めるためにはどうせやるのですから』とレーネに言われ、セリフの書かれた紙を渡され読むことになった。

「べ、別にレーネのことを心配してるわけじゃないから、事件を解決するためだからね! 勘違いしないでよね! と、とにかく、知ってること全部教えなさい!」

「う~ん、イマイチ」

「無理やりやらせといてそれ!? 一言一句ちゃんと読んでたでしょ、もぉぉ、いいから早く教えてよ」

「御〇美琴のコスプレをすれば――」

「ゼ~ッタイにしないよ!! もう絶対しないからねっ!!」

 そんなこんなのやり取りを終えて(コスプレをしたかどうかはご想像にお任せします)ようやくレーネが心当たりのあることを話し始める。

「お察しの通り、心当たりはありますが言いたくはありません。もし可能ならこの件は私が責任をもって黒幕の馬鹿者を薙ぎ払うのでユットには関わってほしくないのですが」

「ここまでやらせといて、って言うか、やったんだから僕なりにも覚悟はあるんだよ。そりゃあ僕は弱いし頭もいいわけじゃないけど、ほっとけないって」

「ユット……今のはツンデレポイント高めですね」

「もう、茶化す場面じゃないでしょ」

「そうですね、普通に嬉しかったですよ。……従者として主にそこまで言われれば仕方ありません。では。単刀直入に言いますと、どうやら今回の事件の黒幕は――私の姉のようです」

 予想外の発言過ぎて、レーネが何を言ってるのか僕には一瞬理解できなかった。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字ありましたらご報告いただければ助かります。

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