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運命の人  作者: 喜多蔵子
1/25

1  私の隣に誰かいるみたいです。

ちょっと慌てて完成させましたので、おかしいところがあるかもしれません。更に第1話は短めです。

主人公クロエの、のんびりとした日常や友人達との噂話を中心に進みます。

話自体はとくに山があっても高くなく、谷があっても深くありません。


全話完結予約投稿済みです(本編23話+番外編2話=全25話)

 目を覚ますと見たことのない天井。

 カーテンが開いていないので部屋は薄暗い。しかしやはり見覚えがない。クロエは、何故、自分が見覚えのない部屋の寝台で寝ているのか分からなかった。

「昨日・・・・舞踏会に出て・・・。」

 昨日の行動を思い出してみる。


 王宮舞踏会に行く。

 エスコートしてくれた父と挨拶回りの後に別行動。

 仲のいい友人達と楽しいお喋り。

 ダンスフロアに従兄のウィリアムが、噂の恋人らしき人と一緒にいるのを見つける。

 ウィリアムを追いかけてダンスフロアを出て、廊下を歩く。

 そして、廊下の横の庭で二人がキスをしているのを見つける。

「確か・・・・結婚してくれ・・・・・って言っていた?」

 クロエは考えることに集中していた。


 集中しすぎて部屋の中に人がいること、正確には、クロエが寝ている同じ寝台に人がいることのに気付かなかった。


 だから、突然、横から声をかけられてびっくりした。


「もちろん、責任をとる。結婚しよう。」


 視線を部屋の天井から声がした左側へゆっくりと移す。


 人がいる。声からして男の人。


「おはようございます。身体は大丈夫ですか?」


 丁寧な話し方。いたわりと優しさを感じる声。

 視線だけ左側を向いていたクロエは首ごと顔を左側へ。

 部屋が薄暗い為、はっきりとした顔は分からない。しかし恥ずかしがっている雰囲気がする。


 じっと見る。


 暗闇に目が慣れてきたら、うっすらと頬を赤くした男の人がいることが分かった。

 男の人が目を逸らす。クロエは男の人の視線の先を一緒に見る。

 布団がある。

 

 そこではじめてクロエは覚醒した。


 布団を持ち上げて自分の身体を見る。

 服は着ていない。

 生まれたままの姿。

 勢いよく布団を元に戻して身体を隠す。


 慌てて、左側にいる男の人を見る。

 布団から肩が出ている。鎖骨が見える。色っぽい。


 クロエは声を発することなく再び布団に沈んで意識を手放した。


今回は登場人物紹介はありません。

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