異世界に呼ばれました
このページの一番最後に、作者の自作漫画が載せられています。苦手な方は挿絵を消してお楽しみください。
僕は気づくと不思議な場所にいた。
そこは、淡い新緑が日の光に煌きながら移り変わる、美しい庭先だった。
暑いわけでもなく、寒いわけでもない、そんな心地の良い場所。
ここはどこだろう?
僕がそう不思議に思っていると、
「「よくいらっしゃいました。秋山蓮様」」
透き通る美しい少女の声がした。
どうやら二人いるらしい。
そこには僕と同い年くらいの、宝石を組み合わせたような輝きを感じる、白い服を着た少女がいた。
そこで銀色の髪に緑色の瞳をした少女が、
「初めまして。私の名前はスノウ。そして、こちらにいるもう一人が私の妹のレインです」
そう説明する。
この短い銀色に輝く髪に明るい緑色の瞳、そして雪の結晶のような髪飾りをしている少女がスノウで、隣にいる長い水色の髪に緑色の瞳で、四葉のような髪飾りをしている少女が、レインであるらしい。
彼女達はにこりと僕に微笑んでから、銀色の髪のスノウが、
「私たちはこの世界の女神であり、貴方を呼び出した者です」
どうやらこの二人は女神さまであるらしい。
そして僕を呼び出した本人でもあるようだ。
そう今された説明について考えていると、今度は水色の髪のレインという少女が、
「この世界の名前は、“スモール・ガーデン”。私たち二人でこの世界を作っている最中なのです」
このいま僕がいるこの場所は、まだ作りかけであるらしい。
そんな場所にどうして僕が呼ばれたのだろうといぶかしんでいるとそこで、二人の女神さまが声をそろえて、
「「ようこそ秋山様。私たちは貴方を歓迎します。そして……私達は蓮様には、この世界の創造のお手伝いをしてほしいのです」」
そう僕に言ったのでした。
僕の呼び出された世界“スモール・ガーデン”は、なんでも僕たちの世界と似た食材が沢山あるらしい。
そしてその食材でお菓子や料理を作ると、その度にこの世界に新しい“妖精”が生まれるのだそうだ。
なのでこの二人の女神様は、この世界で僕たちの世界のお菓子や料理を作ってほしいらしい。
そういった説明を一通り受けた僕は、水色の髪の女神であるレインに、
「趣味でそういった事をされている方を探しておりまして、その中で私達は貴方を“最適”だと判断しました」
「僕たちを見ていた?」
「はい、何人か候補がおり、異界の様子を見ておりましたがその中で、貴方が一番望ましい人材だったのです」
「どうして?」
「そうですね、普通の料理、普通のお菓子、それが私たちの望みでした。この世界はできるだけ偏りの少ない、普通の“妖精”で満ちてほしい、そう思っておりましたから。……お願いできないでしょうか?」
そうレインに言われてしまった僕は、どうしようかと迷う。
でも僕の力が役に立つならといった気持と、“妖精”を見てみたいという興味もあって、
「うん、いいよ。ただ、元の世界に帰って調べ物は出来ないのかな?」
僕がそう問いかけると今度は銀髪のスノウが、
「それは可能です。こちらからお願いして蓮様をお呼びいたしていますから」
どうやら調べたりはできるらしい。
そして次に別の疑問を僕は聞く。
「そういえば元の世界の僕は今、どうなっているのかな?」
「今は、蓮様は就寝のお時間です。私達は蓮様を“夢”という形でこの世界にお呼びしているのです」
とのことだった。
どうやらこの世界は僕の“夢”と繋がっているらしい。
不思議な世界だと僕は思いながら、ほほを撫でた温かい風がすこしくすぐったいようなきがする。
とても現実的な感覚がある。
そう思っていると女神さまたちが二人で、
「「では、きていただいてすぐで申し訳ないのですが、早速何か作っていただけないでしょうか?」」
そう、彼女たちは僕に言ったのだった。
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