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アルデオ陥落


マシュランプとジャンヌダルクは夜営をしていた。街道をひたすら歩いたが何も(助けが)ない。

「ねぇ、良かったらそっち行ってもいい?」

火を囲んで対面で座っていたのは、マシュランプの理性とジャンヌダルクの貞操を守るためだ。ジャンヌダルクは知られている通り処女である。それを変えてしまってはただの一戦士だ。

マシュランプとジャンヌダルクは夜営をしていた。街道をひたすら歩いたが何も(助けが)ない。

「ねぇ、良かったらそっち行ってもいい?」

火を囲んで対面で座っていたのは、マシュランプの理性とジャンヌダルクの貞操を守るためだ。ジャンヌダルクは知られている通り処女である。それを変えてしまってはただの一戦士だ。

「お、俺ちょっとオシッコ!」

マシュランプは理性を保っていた。

「ふぅ〜」

「ねぇ?……いいよね?」

ジャンヌダルクが絡んできた。跡を着けてきた気配は感じられなかった。

「な、なにが?」

焦ってチャックを閉める。その時である!

「!」

「どうした?」

「しっ!」

ジャンヌダルクには聞こえた、剣と剣が交わる音、矢が放たれ刺さる音、燃えてこげる音が!

「戦だ!」

城塞アルデオとダークネス十字軍の夜戦が行われていた。アルデオは十字軍を異端と差別し、十字軍は今まさにクーデターを起こしているのだ!

「加勢しよう!」

「え?どっちに?」

「十字軍に決まっているだろ!」

ジャンヌダルクは戦を前にすると顔つきが違う。性格も。

何にせよチャンスだ。ジャンヌダルクが戦っているときマシュランプは合流のチャンスである。


「くそアルデオは落とさせんぞ!」

「神は十字軍に味方してくれているのだぁ!」

カン! キンキン!

「しまった!」

「失せろ異端者ぁ!」

「……?お、お前は?」

「我はアスリーン! 神の加護を受けし騎士だ! やー!」

アルデオの剣士が十字軍の剣士に止めを誘うとした時、ジャンヌダルクは十字軍の男を助け、アルデオの剣士を倒した。

「こいつはつえー嬢ちゃんだ!」


ジャンヌダルクが加わっただけで拮抗していた戦況が大きく動く、アルデオからしたら「仲間?」「え?違うの?」「しかもつえー」「うわー」と言った具合に初めに隙ができる。

「なんだ、加勢なんかいらないじゃん」

マシュランプがため息をつきタイムマシンに引き上げられた。皆からの冷たい視線を横にジャンヌダルクを振り返った。その姿はまさに英雄。次々とアルデオ兵士は倒され遂にアルデオは落とされた!

マシュランプがため息をつきタイムマシンに引き上げられた。皆からの冷たい視線を横にジャンヌダルクを振り返った。その姿はまさに英雄。次々とアルデオ兵士は倒され遂にアルデオは落とされた!

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