山賊
多勢に無勢、しかも大人の男相手にたった一人の男装少女。明らかに不利!
「まぁ、見てなって」
「ジャンヌダルクの強さがわかるじゃないか」
「でも、もし負けたら!?」
「お前は何に乗っているんだい?」
タイムマシン。要するにダメだったら過去へ行けと言う事らしい。
「そんなの酷くないか! 黙って女の子が殺されるのを見ていろっていうのか!?」
「そうだ」
多勢に無勢、しかも大人の男相手にたった一人の男装少女。明らかに不利!
「まぁ、見てなって」
「ジャンヌダルクの強さがわかるじゃないか」
「でも、もし負けたら!?」
「お前は何に乗っているんだい?」
タイムマシン。要するにダメだったら過去へ行けと言う事らしい。
「そんなの酷くないか! 黙って女の子が殺されるのを見ていろっていうのか!?」
「そうだ」
しばし空気が張り詰め時が止まった感覚に陥る。
「俺は黙っていられない!」
バッ! ザザザザザ、バサバサ、ドスーン!
マシュランプは生い茂る森にジャンプ、いやダイブした。その衝撃は凄まじく、マシュランプは気を失った。
「……アレ?俺は……?」
キンキン!キンッ!
「何の音だ?」
マシュランプが見たものは大勢の大人相手に攻勢のレイピア女の子、ジャンヌダルクだ。
「すごい……これなら手助けいらなかったなハハ」
ふと、自分の置かれている状況を理解する
(まずい! こんな時代に合わない服で誰かと接触でもしたら! と、言って助けがくるだろうか?)
パキッ! 小枝を踏んだ。
「誰だ!」
ジャンヌダルクが気付いて近寄って来る。山賊達はおねんね。マシュランプは走って逃げ出した。しかし、すぐに追い付かれた。
「何者だお前?妙な服だな?山賊では無さそうだが、不審者として教会に出すか」
「ま、待ってくれ! 黙って見逃してくれ! 俺は君を助けようと!」
「私を助ける?あの山賊からか?」
「ああ」
「アハハハハ! あんな奴等素手でも倒せるわよ!」
確かに山賊達は皆倒された。
「ねぇ、お兄さん。隠し事は無駄だぞ」
と言い、マシュランプの鼻をツンツンつつく。マシュランプは赤面し言葉が出なかった。
「まぁいいわ、悪い人じゃ無さそうだし。良かったら一緒に旅に出ない?」
(マシュランプ達はこのジャンヌダルクを観察してるはずだから、同行すれば助けてもらえるかな?)
そう思ったマシュランプはアスリーンに同行することに。
「私はアスリーン。あなた名前は?」
どう答えればいいのか分からないマシュランプは名案を思い付く。
「実は記憶喪失なんだ……。この服もなんだか分からない」
「ふーん」
(う!)
顔を近づけられてわかったが、ジャンヌダルクは結構可愛い。
「実は記憶喪失なんだ……。この服もなんだか分からない」
「ふーん」
(う!)
顔を近づけられてわかったが、ジャンヌダルクは結構可愛い。




