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prologue2
春菜は最悪とも言える生活をしていた。
しかし6年生になった小学校では親友と呼べる様な存在も出来ていたし順風満帆だった。
問題は以前は楽しみだった家族団欒についてで、
父はギャンブルにハマり、借金もしている。母は心臓病を患い余命宣告までされたもんだ。母は余儀なくパートを辞めさせられ父は仕事をサボっている。お金が入る予定もないのだ.....
布団に入っては涙を流したり、リスカしたりそんな事が日課になっていた。
支えてくれたのは兄だった。
特に翔太なんかは、相談に乗ってくれたり、慰めてくれたりして私を元気にしてくれた。
「はぁ.........無理だよもう.....」
聞こえないくらい小さな声で呟いた。
独り言もネガティブになる。無念だった。
凄い辛い時に限って兄は居なかった。そんなことからか一人で抱え込む性格になってしまった。