新要素は突然に、
「今日は、実装する物に関して、大まかな取り決めをしよう」
「「「「「はい」」」」」
「まずは、新スキルからでいいですかね」
「いいだろう。どうなっている?」
「今のところは、泳ぎや釣り、それに料理を加えるつもりです」
「泳ぎや釣りはまだしも、料理って。修得出来る者はいなかったのか!?」
「はい。いませんでした」
「条件は難しいわけではないと思うのですが」
「う~ん。そうなんだよな」
「料理は一先ず保留で、他に新スキルで、各耐性のスキルってどうでしょうか?」
「耐性か。それは状態異常への耐性ってことだよな?」
「そうだ。スキルをセットして、対応する状態異常にならないと、スキルレベルが上がらない仕様にすれば、バランスも崩れないだろう」
「それなら有りか」
「他には」
「そういえば、スキルレベルの合計値で開放されるスキルには、新スキルを加えるますか?」
「加えるつもりだ。主に感覚強化系と状態異常系の魔眼スキル。それと、特化魔法だな」
「それは、どのくらいの合計値ですか?」
「基本は200、400、500、600、800、1000で、順次開放の予定だな。これは新要素として発表するつもりはないが」
「そうなのですか?」
「この設定は、β時代と変わってないから、掲示板何かで情報が出てるからな、今さらだろう」
「そう言うことですか」
「それに、今はまだ合計値が200に達しているプレイヤーもいないからな」
「一人いますが?」
「幼女ちゃんは別だよ。まさかあんなことになるとは思わなかったが」
「成長期設定は凄いですね」
「確かに、あれは予想外だった。まあ、本人は無双するつもりがなさそうだし、バランスブレイカーにはならないだろう」
「そうだ。デメリットスキルがあるでしょう? そのスキルにメリットを加えませんか」
「メリット?」
「ええ。デメリットを極めると、メリットがある。って、言うのはいいと思いませんか?」
「なるほど。そうだな、何かいいものがないか、考えておこう」
「職業はどうなっている?」
「オーソドックスなものを一次職にして、特殊なものは二次職にしようと思います。職業は所持スキルで決まり、その中から選択にします。職業があまり自由過ぎるのも、つまらないですからね」
「そうか。うむ。妥当だな」
「あと、副限定の職業も用意しましたよ」
「ほほう。あれか?」
「はい。あれです」
「よし。バッチリだ」
「そういえば、幼女ちゃんはどうしてる?」
「今は、生産活動をしていますね。ポーションを作っています。…………ポーションの最高レベルって、Ⅴですよね?」
「そうだが。何かあったのかい?」
「はい。幼女ちゃんが、既にⅣを作っています」
「………え!? ああ! そうか!」
「そうか! って、理由がわかるんですか?」
「ああ。Ⅲ以上のポーションは、青薬草・赤薬草・黄薬草に魔力付与を行う必要があるんだが、通常の薬草に魔力付与でも、希に作成できることがあるんだ」
「希にですか、でも……………なるほど、そういうことですか」
「ああ。そういうことだ」
「ちなみに、なんかよくわからないモノまで作ってますが、これはなんですか?」
「ん? ……………これは、新薬のようだな。あちらの世界で一度も作られてないから、名前がついてないんだ」
「そんなコトもあるのですね。ちなみに、その出がらしからできたモノは、名前がついてますよ」
「これは、同じ様な効果を持った薬が、有るってことだろう。こんな、ヤバい性能の薬が、そこら辺にあるとは思えないが」
「ですよね」
「幼女ちゃんは、無自覚故に恐ろしいな」
「そうですね。しかし、最初の方にも、今後の価値をつけるためにと、色々仕組んでますよね。まあ、こちらが仕組んで無いモノありますが。このままだと、幼女ちゃんが何かかしら踏み抜きそうですね」
「確かに」
この予感は、見事的中するが、今は知るよしもない。
さあ、幼女ちゃんの明日はどっちだ!