トップの動向とか、新人の考察とか
「今日の幼女ちゃんは、どんな感じかな」
「仕事終わりの定番みたいに言わないでください。え~と。なんかありえない所持金ですね」
「狼の素材を売ったのではないか?」
「おそらくはそうですね。それで、今は夕霧の森を歩いていますね」
「夕霧の森か。あそこは安全地帯だな」
「そうですね。って、なんか幼女ちゃんがディザスターユニークの真竜に会っているんですけど」
「なんでそうなるの?」
「私に聞かれましても。あ、戦闘始まりましたね」
「そうだな」
「すさまじい破壊力ですね。巨神剣って」
「ああ、本当にな。調子に乗り過ぎたことは否めないが、今更修正するのも負けた気がするから、却下だな」
「そうですか。それとなんか、真竜と幼女ちゃんが契約してしまったようなのですが」
「真竜は、竜より精霊よりだから、可能なのだよ。まさか、する人が、というかできる人が、いるとは思わなかったが」
「そうですか。あ、ついでに他の竜も倒してますね」
「ああ。これはラッキーだな」
「幸運値が、ハチャメチャですからね」
「ああ。そうだな」
「さて、幼女ちゃん無双は置いといて、ジャイアントボアのほうはどうなっている?」
「はい。もう少しで到達しそうですね。βテスターのパーティが基本的に先行しています。正規版のみのパーティは、いま少し戦闘に慣れてないようですね。幼女ちゃんみたいに、修羅場を潜る破目になったプレイヤーもいませんから」
「あれは例外だろう。うまくスキルと本人の感覚が噛み合っただけで、普通は無理だよ」
「ですよね」
「新人で伸びているのはいるかい?」
「そうですね。リコッタというプレイヤーは、結構伸びていますね」
「ほほう」
「魔法剣士タイプで、火属性と光属性魔法と短剣をつかうプレイヤーで、種族は猫獣人です」
「なかなか、面白い組み合わせだな」
「はい。基本的にパーティを組んでます。パーティ名は俊足の風塵ですね。そこの斥候みたいなことをしてます」
「うむ。他にはいるかい」
「他というと、弓使いで春風というプレイヤーも、結構いい線行ってると思います。魔法は風属性で、弓と風でスナイパーみないな戦い方をしていますね。種族はエルフで、パーティ名は狩人同好会です」
「エルフの弓使いは、定番だな」
「もしかしたら春風さんが、全プレイヤー中もっとも攻撃射程が広いかもしれません」
「そんなにか!?」
「ええ。おそらくリアルでも弓道とかをやっているかもしれません」
「そうか。ならば、スキル補正で凄いことになるな」
「他には大剣使いの鬼人で、オウキというプレイヤーも十分つよいですね。魔法は地属性を取得して使っています」
「大剣と地属性魔法は結構相性がいいからな。しかし、よく不人気な地属性を取ったな」
「そうですね。え~と。他には傑出している新人はいないですね」
「そうか。まあ、まだ始まって2日目だからな。これからだな」
「ええ。そうですよ。これからです」
「早くみんなには成長してもらわないとな」
「そうですね。そうでないと」
「「運営主催のイベントが開催できない!」」
イベント開催はいつのことになるかは、未だ不明。
ただ、8月下旬には行う予定である。