室長と、とある種族の誕生秘話
「さて、まずは愛でる種族、幼女はどうするか、打ち合わせを始めようか」
「「「「「「はい」」」」」
「まずは、幼女に何を持たせたら、いい感じになるかだ」
「私は双剣です」
「双剣?」
「はい。身の丈ほどの双剣を、その小さい手で使うのです」
「ふむ。なるほど。それはいいな。そのためには、武器をしまうときは特殊は効果が必要だな」
「そうですね。そうしないと武器をしまえませんからね」
「わたしは、巨大な剣だな」
「ほほう。巨大な剣?」
「はい。巨大な剣を振り回して戦う幼女。良くないですか?」
「……………うむ。ふたりとも採用だ。それでいこう。武器は双剣と巨大な剣、巨剣だな」
「種族特性はどうしますか?」
「そうだな。スキルの成長は早いとかでどうでしょうか?」
「それはなぜ?」
「成長期だからです」
「「「「「「……………採用!」」」」」」
「ありがとうございます」
「進化とかは、どうしますか?」
「進化ならば、幼女からなら、勿論、女神だろう」
「「「「「賛成!」」」」」
「あたる確率はどうしますか?」
「ほぼ0%にする」
「なぜです」
「確率が極めて低いほうが、(女性職員に)見つかった場合に言い訳がしやすい」
「「「「「なるほど」」」」」
「それでは、そのようにいきましょう」
「「「「「はい」」」」」
「最後に一つ。やはり女神、神になるなら、双剣はまだしも、巨剣はの名前は巨神剣にしないか?」
「それは中二心が刺激されますね」
「それで行きましょう」
「あと、幼女の顔は素体によって、変わるようにしよう。その方が自然感がでて、バランスが良くなる」
「そうだな。ならば、素体の顔が可愛過ぎたら、種族の名前も美しい幼女で。美幼女にしよう」
「うむ。ならば、進化先も、美幼女神だな」
「決まりだな。そういえば、進化条件はどうしたんだ?」
「神と付くのだから。神、特に魔神を倒すことを、進化条件にした。ここまで難しいなら、皆に気付かれることはないはずだ」
「よし。みんな、行動開始! (女性職員には)勘付かれるなよ」
「「「「「「はい!」」」」」」
こうして、男性職員一同は、密かに行動を始めた。
「最近、なんかこそこそやってない?」
「あ、わかる。男性職員あつめて何かやってるよね」
「なんとなく聞いてみたけど、はぐらかされたわ」
「私もぉ。いったい何してるのかしらね」
「でも、しっかりすることしてるから、文句も何もないし。大丈夫じゃない?」
「そう? でも、なぜか関係ない人が巻き込まれる気がするのよね」
「なんでそう思うの?」
「女の勘よ。勘」
男性職員は、女性を甘く見ていた。
そして、女性の勘は的中してしまうが、この時には誰にも分からなかった。