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しにガミ  作者: 夢邑 ひつじ
終章
48/48

#11ー1




 お前を送り出してから、どれほどの月日が流れただろう。


 私は相変わらず“死神”として働いている。


 局長・エルが戻られてからは、死神局もずいぶんと変わったようだ。特別な事といえば、死神にも“生まれ変わる権利”が与えられるようになった、ということだろうか。それ以来、人間に生まれ変わる死神が増える一方だ。良いことなのか、悪いことなのか──私には分かりかねる。

 ただ、おかげで仕事は増える一方だ。

 死神不足なことに変わりはない。


 情報屋にはようやくゼロが戻ってきた。しかし、奴は奴で、相変わらず惰眠をむさぼるばかり。グロリアの件にりて仕事に精を出すかと思っていたが、そうでもないようだな。まあ、奴が上層部に叱られるのは日常茶飯事。私には関係ないことだ。



 人間に生まれ変わるのも、悪くはないな。

 最近、そんなふうに思うことが増えた。しかしながら、私にはまだ“死神”としてやるべきこと──お前との“約束”がある。



 恭助──いや、現在は別人だったな。


 新たな生命を手に入れると同時に、私や他の死神たちのことは忘れ去っているはずだ。たとえ私がかたわらにいようと、見えないのだろうし、何も感じられないのだろう。約束も、きっと覚えていないだろうな。まあ、これは仕方のないことだ。

 最近、仕事の最中にお前の姿を見かけたのだが──なんだ。相変わらずではないか。

 まあ、どうせ百年弱の人生だ。

 私の分もせいぜい楽しむことだな。



 死んだら、必ず迎えに行ってやる。 


 また再会おう──。




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