白き飛沫のブレイドダンス。壱
「……それで、断定は出来ませんので伺いますがご用件は?」
久音さんは首を傾げてそう訊ねてきた。勘が鋭い人、それだけではないらしい直感力だった。
返す言葉が無くなった僕、台詞が上手く言えなくなった僕へと彼女は肩を落とした。そして、僕へと落胆したのかため息混じりに言い放つ。
「図星ですか……」
「……いや、あぁ」
答えに迷った僕はつい、言い淀みながらも曖昧な返事を返してしまう。
蛇に睨まれた蛙だった。鋭い眼差しで射抜かれた僕には、ろく何かを語る事は疎か、弁明するなり誠意を見せる事すら不可能だったのだ。
そんな、縮んだ僕へと久音さんは話始めた。
「困りましたね……。私の名前はクオンです、それでも私は天津風のあの子じゃない。私は私なんですよ?」
そう言われて、僕の中にはとある迷いが生じていた。それは『久音だから好きなのか、久遠に似ているから好きなのか』、そんな素朴且つ最大の疑問が首をもたげて僕を見ていたのだ。
意中に湧いた疑問、僕から生まれた苦しい迷い、それはまさしく……蛇の様な形をしていた。
おはようございます、作者です。
どうやら今回も朝の隙間時間に投稿です、中々修正が追い付かずにごめんなさいね? どうにも時間が見付からないのです最近。
いやあ、朝の腹痛は敵ですね。作者はこれからもトイレ経由のプチマラソンです、ああお腹が痛いです。だからとは言いませんが、今回も短くなりすいませんでした。
これらは、休みを取れたら今一度整理しようと思います。ではまた次回にでも、お逢いしましょうか?
また見てね? また見てギア!
P.S.少し不思議な物語、終わる時世はいつになるのか。




