タオルケットに墜ちた赤色。
「真っ赤だ、ああ真っ赤だ……」
友人Aが腰掛けるベッド、そこに倒れていた葉月の肌には無数のあざや切り傷があった。
一応処置済みの様子だが、その手当てはどこか拙い。友人Aは歯痒い内心を吐露した。
「わりぃ、視界がバチバチ霞んでうまく巻けないんだわ、これ」
「いや、良くやったよお前は。私に任せて休め、お前は充分に働いたからな。後は私らの時間だ」
「ありがとうございます、姉さん」
力の無い笑みを浮かべた友人A。嬉しそうな、それでいて寂しそうな人懐っこいはにかみ笑い、それに心が切なくなった。
「悪いね、巻き込んじゃってさ……」
僕が詫びる、すると友人Aは埋まったベットとは別のソファに向かいながらいいよいいよと手を振ってくれた。
「気にすんな。悪いのはお前じゃねえさ……誰が悪いんだろうな、一体?」
「それこそ気にするな。政治も喧嘩も大体同じ、言い分ならばどちらにもある、それこそ正義の数だけ……な。だから、細かい所は気にしなくていい。みんなで平和な明日に戻る、それがこちらの言い分だろう?」
「「…………そうだな」」
偶然にも、頷きと声がシンクロした。言われてみればそうだった、未来人には《タイムスリップ》技術の拡散防止、僕らにだって理屈はあった。
唯、今の敵は何かが違った。そうだ、まるで別勢力じゃないか。未来の僕が噛んでいるのか?
「そういえば、未来の僕は何か理屈は捏ねたのか?」
「うーんっとな……『狂わされた』、とは言っていたな。《タイムパラドックス》に」
「狂わされた?」
「ああ、まるで一番に破綻したのはアイツ自身の様だったさ」
歴史の破綻、それが僕自身の破綻だとでも言いたげな内容。ただ、《タイムマシン》のくだりからすれば、さして可笑しくもないのかも知れない。一番に近い葉月のベットに腰掛けた僕は、目だけを休めるように瞳を瞑った。
「誰が……悪でもない、か……」
その時、少し遠くに銃声が響いた。乾いた音、いやな景色を連想して立ち上がる。同じく立ち上がった未来さんは、
「旧理科室っ!?」
「俺も行きます!」
「休んでろ!」
友人Aを制止し、ばっと僕の手を引き駆け出した。そして、未来さんは小さく呟く。
「これが、久遠の気分……なのかな」
と。
おはようございます、すみませんが後書きはよるに書けたら書きますね?
時間がないのです、作者でした! 次回にまた逢いましょうねっ!!
……ねっ♪
と、本日は残念ながら続きを仕上げられませんでした作者です。遅筆です、限りなく鈍臭いです。
と、まあいいでしょう。あとがきだけでもという事で、ちょっと気になる話をしましょうか? 書けって? ……いや、最近眠気が異状で朝昼晩構わず……は置いといて、みなさま。
『電気ウナギって、感電しないの?』
と、某友人Sとの話題になったのですが、どう思われますか?
電気を起こせる電気ウナギ、仮にそんな彼ウナギαへと超高圧電流をかけたらどうなるのか……興味ありませんこと?
……ないですか、ええそうですか。ウナギα君の生死なんて構いませんか、残念です、無念ですさらばウナギα君よ。
取り敢えず、今日は、いや今日もここまで。明日の朝か夜、できたのならば更新したく思います!! よろしくね!!
と、まあ。おやすみなさいませ、いい夢を。
P.S.一時の幸せ、それは刹那の白昼夢なのかもしれない。空っぽの現実が私を苛み、空虚な解脱感に襲われ今日も逝くのか。私は誰かと、誰でも無い誰かとの境界線、その真上で踊るだけなの、きっと、ずっと、いつまでも。お願い助けてその声に、差し伸べられた手の平余りに遠すぎて。画面の向こう、二次と三次の境界で、今も、私は彷徨っている……。




