ParaDoxical Site;Second
「ねえ貴方、よくもまあそこまで見せ場を奪えるわね……?」
「あ……ゆなんとかさん、お帰りなさいです!」
「ゆなんとかって言うな!! 友人Aとせめて呼べ!!」
それ
唐突に飛び出してきた男へ、2人の乃々葉が声を浴びせた。どちらもさり気に酷い気がするが、最早それが普通なのだろうケロッとした様子で友人Aは開き直り答えた。その手には例の未来ガジェット初号機が1つと謎の武器、これまた銃の様な何かが握られていた。
僕が訝しげにそれを見ていると、その視線に気付いたのか友人Aはそれを顔の脇へと傾けて見せ付けてきた。どうしてこうも気障な動作をするのだろう、人には様々な才能が有るというが、他人の気に触る才能だなんてそんなの使い道が有るのだろうか。まぁ個性かな? と、考えつつも僕は耳を傾ける。
「未来ガジェット……何号機だっけ?」
「それは確か八号機だ。名前は……何だっけ?」
「確か……《誰も知らない物語》ってくる姉言ってなかった?」
「そんな気もするが……」
「なーんか、記憶に無いよな……」
一体どんな扱いだよ、そう思ってしまうそれは黒一色で塗装された銃だった。どこかで見た様で何処にも無いような、そんなよく分からない懐かしさを持つそれ、それは鈍い光で輝いていた。
「ちなみにコレ、確か実銃だ」
「危ないですね……」
「ああ、物騒だな……」
なぜか漂うしんみりした空気の中、戸惑う様子を見せていた七ヶ崎乃々葉は引きつった笑みを浮かべていた。ヒクヒク上下する頬は、その苛立ちを顕著に表現していた。見た目は美人なのに、やはり性格に大問題があると思った。未来人相手に、そんな妄想するのも変だが。
「ねえ、いいかしら?」
「……ごめんなさい」
短いです、時間が無いので今回もどうか……いずれ整備します必ず。
ごめんなさい、おやすみなさいです……。良い夢を。
P.S.頭が痛い、ごめんね……ごめんね皆? そりゃあ、離れちゃうよね? 頑張るから、どうか最後まで見てて欲しいの……




