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裸天使にバスタオル、僕には生きる意味を下さい。  作者: にゃんと鳴く狐っ娘
Loop.2#【涙零して笑ったよね】
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辟易突き刺す霹靂と。零

「ねえ、一喜憂……そう言えばあの子、葉月とはどういう関係なの?」


 私は歩きながら、少し手前を行く一喜憂に訊ねた。靴底に当たるコンクリ、そのやたらと無機質な感触が私を苛む。


「ああ、従妹でね。親戚中に預け回った遠い叔母の娘が、何処も駄目で回ってきたらしいんだ。姉貴からはそう聞いてる」


 一喜憂は振り返り、気まずそうに頭を掻きながら答える。その自信なさげな声が、やたらと私の保護欲を掻き立てるんだ。


 同時に、またしても悪戯心を擽られて意地悪をしたくなってしまう。私は少し、深くまで訊ねてみる事にする。


「標準語みたいだけど発音に波があるよね、何処から来た子なの?」


「カンボ……いや、ちょっと待て」


「今、カンボジアって言おうとしたわよね?」


 唐突に聞こえたCambodiaのイントネーションに私は驚き、訂正を待たずに質問を浴びせた。


 それにおどおどしながら、次に一喜憂はこう訂正をした。


「あ、あれだよカボチャの名産地! だから、内陸の方だよきっと!」


 どうにも怪しい。夢の中で彼女は確か、翼を生やしつつ不定形な武器を振るっていた筈。


 そうなると、益々2人の関係性が怪しまれる。私はもう少しだけ、粘り強く訊ねてみる事にした。一喜憂を小突きながら私は、


「瞳の色綺麗だよねー彼女、まるで日本人じゃないみたいだけれど……?」


「う……」


 自らの言い訳の稚拙さからか言葉を失う一喜憂、黙りこくるその様が異様なまでに可愛らしい。こんな事を考えながらも、自分の心酔っぷりに頭が痛くなる。ああ、恋に酔うだなんて、いつからここまでロマンチストになったのかしらと。

 こんばんわ、作者です。


 とりあえず、小分けにして毎日更新を守ろうと思います。詳しくはまた朝にでも話しますね?


 おやすみなさい、また明日に逢いましょう?


P.S.猫抱きたい。

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