舞台紹介;Loop.02→02#
◆【七ヶ崎家】
主人公の七ヶ崎一喜憂が姉と2人で暮らしていた。しかしその姉は仕事の都合で留守が多く、基本的には主人公の1人暮らしとなんら変わりがないが、葉月が来てからは暖かな空気が絶えない。
姉にしろ葉月にしろ一喜憂と2人でリビングのソファーに居る事が多く、よくそのまま寝てしまっている光景が、遅刻ギリギリで起こしに飛び込んできた久遠によって目撃されている。
暖かな空気が循環している為に湯冷めしにくいが眠気を催しやすい、冷暖房の設定は姉の好みで高めだが主人公は都合上弄れずに居た。
ちなみに2階には寝室があり、元両親の部屋だった姉のお土産置き場と姉弟それぞれの自室が存在する。葉月が風邪をひいた時には、大事をとって姉の部屋で寝せていた。
庭での1件で室外機が故障して以来、エアコンは止まっているが季節が8月と夏なので夜も寒くは無い。8月8日はやたらと過ごしやすい陽気だったが、朝は春先の様に寒かった。
◆【天津風家】
古来より様々な業界にパイプが存在した名家であるが、今となっては衰退しつつあり屋敷以外の資産を徐々に切り崩しつつも細々と再興を計っている。
主人公宅より少し遠く、田園地帯側の林に住まいを構えている。ただ、その後ろに広がる山林自体も所有しており、庭先には雀や鶯だけでは無くカッコウや栗鼠や狐も姿を見せる。
厳格且つ寡黙な家風を持ち、霊的能力者の家系という事でその能力の高さで家督を決める。しかし、白狐を嫌う性質があるが為に今回の跡取りは双子姉妹のうちの次女である久遠が選ばれている。
そして、白狐の力を持っていた未来に限って本家裏の窪地を流れる沢沿い、そこにポツリと建てられた離れに隔離されている。常時監視を続けている男衆も、幾代か前から婿取りされてやって来た連中であるからか高齢で、未来にあっさりと逃げられて居る。
◆【一本桜の玄関前】
七ヶ崎一喜憂宅前には軽自動車がギリギリ通れるかどうかのY字路があり、その先には田圃へと緩い傾斜がある。
そこから大きな桜の木が孤立しており、春は開けた田園もあってか風通しが良く桜吹雪が雄壮な春を奏でてくれる。夏なら一喜憂宅前を通り過ぎる際、一瞬にしてカーブミラーを流れてしまう青々とした葉桜は実に美しいと有名である。
◆【土手】
一喜憂宅から暫く先、町中心部と宅地との境目を流れる河の河川敷。舗装は途中から無くなり、砂利道になるので車は殆んど通行しない道である。
主に通学路として対岸に渡れる橋までの距離を利用されるが、中には鉄道専用の河川橋を渡り近道する猛者も居り、その為にか年に2回は藻掻く少年達を目撃できる。無論、その中には友人Aも含まれている。
土手からは見晴らしが良く、平屋ばかりの住宅地と青田原、河川を挟んだ対岸には駅前や商店街などの他、遠くには工場やオフィスも散在するのを見渡す事が出来る。
一喜憂宅から一番近い大橋から先は、校舎までほぼ一直線である。これまたそれ故にか、男女構わず様々な組み合わせの生徒が駆けていく様も見られる。
唯、土手一番の見物は散歩に来る犬猫やら、彼女に飼い慣らされ罰せられる不甲斐ない彼氏集団なだったりするので、男子からは女子と来たく無い場所ランキング不動の1位となっている。
◆【学校】
校門、そこから職員駐車場や転車スペースを経て到達するのが玄関であり、駐車場端に佇むゴミ焼却炉の小屋に並ぶ2基連結2段構えのプレハブが用務員室である。割と豪華。
用務員室の下段は物置小屋であり、芝刈機や掃除用具が整頓されている。2階である上段には半分畳が敷かれ、外の階段からしか上れないが簡易事務室風の部屋の奥に和室を継ぎ足した造りになっている。
普通科しかない当校の玄関には、靴用ロッカーが学年とクラスごとに並んでいるだけであり、靴箱を抜けると正面には玄関側廊下2階への階段がある。そこから左に職員室・図書室他実習科目棟、右には生徒教室普通科目棟と食堂が存在する。
詳しくは、普通科目棟の中央部から中庭その3へと出た先が食堂であり、無論昼間は戦争状態と化する。しかし現在は教室のある階の差で3年、1年の順に有利で2年生は歯痒い思いをする羽目にあっている。
中には2階の窓から飛び降りた猛者も居たが、友人A以外はとある2人組を除いて全員骨折及び脱臼、捻挫をしている。これだから、無茶をするなと先生は鉄格子の導入を検討している。
そして、実習科目棟1階を中庭その2沿いに奥行くと、体育館へ伸びるのが渡り廊下に出る。その際に廊下右側に有るのがプールと中庭その3であり、辺りは講堂やら教室に囲まれている為にこの学校で唯一外から見えない中庭である。
2階以上の高さから且つ中庭その3よりの教室からはプールがモロに見える為、男子生徒からは設計士は“分かっている”とも評判である。しかし、女子から苦情が近年激増した為に屋根の取り付けも検討されている。男女教員三つ巴戦争の始まりも近い、かもしれないとは久遠談。
◆【離れ小島】
港の近くにある小さな島だが、くり貫いた様な大きい鍾乳洞が内部にありエメラルドブルーの水面が綺麗な砂浜が中に存在する。
唯、急に深くなる事と蝙蝠の糞には注意が必要であり、大人は子供に『引き摺り坊主』が出るからと行かせないようにする習慣がある。巫女と海賊の伝説もあったとされ、干潮時なら膝までは濡れるが浜から歩いて渡る事も可能である。
昔に久遠は浅瀬を踏み外して深みに落ちたが、それを助けたのは一喜憂だったりする。これは大事な思い出、そう久遠は一行日記に書いていた。
◆【カルデラ湖】
学校裏の休火山、市街地と山間の境界に場違いに存在する山の内側である。大量の雨水と僅かな湧水がクレーター型の窪みを満たしているが、周囲には花畑もあってこれまた密かな名所である。
唯、ここも昔に有毒ガス発生が騒がれて以来、訪れる者は少なくなった。矢鱈とメディアが騒いだのは未だに印象深く残っている、何故か昔に墜落した人工衛星が沈んでいるとのオカルト説もある。
こんばんは、パソコン駄目だったので本編では無くコラムみたいな何かです。世界観の妄想にでも使ってください、次週に他の場所も紹介します。旧校舎理科室とか、屋上だとか!
取り敢えず、更新不安定でごめんなさい!! これからも狐をよろしくお願い致します、本日は以上です。
お休みなさい、いい夢を!!
P.S.また、書いてたら日付変わった……泣きたい、まず寝たい。




