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裸天使にバスタオル、僕には生きる意味を下さい。  作者: にゃんと鳴く狐っ娘
Loop.2#【僕はきっと】
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穢れし処女の命運、血脈。

 叫んだ久遠、空を切っていた彼女の指先へと僕は手を伸ばして走った。近いのに遠い、そんな視界に6本足が割り込む。


 僕は、そんな邪魔物へと右腕を振りかぶった。渾身の一撃、それをこいつに叩き込んでやる。


「一喜憂、コイツも持ってけっ!!」


 未来さんの放電、それにも動じずに6本足が揺らめく。


 カメラの瞳と目線が合った。どうしようもなく不気味で、誤魔化しようもなく空虚な眼差しに、僕は寒気を覚えてしまった。しかし、それを払拭する様に僕は、


「叩き、込むっ!!」


 拙い掌底を、有りっ丈の力を乗せた一撃を打ち放った。


 6本足が吹き飛ぶ、身の丈程度の割には軽い物だった。視界に残るLEDの残光、赤いそれが涙の様に錯覚してしまった。


 そして、久遠に脚を掛けようとした1機にも同じく《力》の一撃を浴びせる。沈黙、そしてガラクタの転がる音が響いた。


「一喜憂っ、靴が床から……!」


 駆けよった僕の前には、靴を床へとくっ付けられた久遠が涙声で訴えてくる光景があった。しかし、僕は即座に気付いてしまったのだ。僕の感電が無意味だったという事実に。


「脱げば良くない?」


「え……?」


「……その靴、脱げば良いよな?」


「あ……。あー、そうだね。そっか……!」


 今更である。僕はふと、旧理科室で未来さんと交わしたやり取りを思い出してしまった。


『そうやって登って拭けば……?』


『はっ!!? そんな手があったとはな、あれだな君は天才なんだな!! 天才キタコレ〜!!』


「……血は、争えないって奴かな」


「「……ごめん、なんか凄くごめん」」


 姉妹2人が悟った様に答えた。萎びた2人はどこかいじらしくて、それはもう可愛らしく思えた。


「……一喜憂、さんっ! 早く渡って!! 早く渡って下さい怒りますよ!!」


「あ……」


 そう言えば、ピンチだったな。


 意外にも、僕と姉妹は似た者同士なのかも知れない。僕は、久遠の手を引き駆け出していた。


「そいつに掴まれ! 私はコイツと、お前は久遠と飛んでくれ少年!!」


 そして、僕らは一緒に地面を蹴った。明日に向かって。

おはようございます、作者です!! 皆さん元気ですか、私はなんくるないさーです!!


ええと、今日は時間が有りません。だから後書き粗雑になります……どうか許して下されば幸い、私は幸せですよ。


では、また明日にでも逢いましょう。次回は、あー予定は言えませんね私。では、また明日にでも逢いましょう、ねっ!!



P.S.国家試験やばす!!

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