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裸天使にバスタオル、僕には生きる意味を下さい。  作者: にゃんと鳴く狐っ娘
Loop.2#【僕はきっと】
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輪廻の様に。

「そうだ……少年、それだけが何よりの不自然なのだよ。見る限り、お前は普通の一般学生の筈なのだがな」


「いいえ、違いますよ」


 首を傾げた未来さん。久遠に何かを言い聞かせながらも、何かと僕らを心配してくれていたのだった。優しいけど、もし彼女が言うならば『興味本意だ』とでも理由付けをするのだろうか。


 否定した乃々葉に対して、過去さんと未来さんが続けて推論を述べた。


「元から存在していた?」


「半分正解、ですね」


「誰かに埋め込まれた?」


「大正解、その通りです。ビンゴ、おめでとうございます」


 そして、即座にそう喋った乃々葉は続ける。明かされ続ける真実に、もがきながらも付いていく僕の頭脳は限界だった。


 鵜呑みにしすぎて、事実とも付かないそれが喉につまりそうな感覚。額と、握った手のひらには汗が滲んでいた。


「一喜憂くん、貴方の両親が勤めていた勤務先は何処です?」


「……《七ヶ崎七島共同研究所》だな。まさか……《セブンスクロス》か?」


「ご名答。私が確認してみた結果、ご両親両名の《セブンスクロス》在籍を確認致しました」


「つまり?」


「つまり、貴方はモルモットだった可能性があります。ご両親の研究内容は、どうやらナノマシン医療の実用化であると同時に、別な物でもあったのだと推測できます」


 被検体、その言葉が脳裏に浮かんだ。不気味に輝く赤い文字だ。


 散々否定してきた、その可能性が浮上すると同時に、僕の心は杭を打たれたかの様に痛んだ。あんな両親でも、心底嫌いでは無かったと言うのに。


 いや、認めたくなかったそれだけなのだろうか。途端に、冷たいメスの様な鋭い残虐さが心根に芽生える。


 僕は一体、このままどんな存在にまで堕ち果てると言うのだろうか。そんな、冷たい清水、一縷の全うな自分が僕自身へと問い掛けていた。

おはようございます!! 作者ですよ、しゃらっらーん♪


いやはや、長い長いカミングアウトです。本来ならば1話でガッと持っていきたい箇所なのですが仕方がありません。


皆様には、最後の最後までハラハラして頂く事にしましょう。


さて次回、カミングアウト編もさらに終盤。期待しててください、また逢いましょうねっ♪



P.S.ハロー真実、グッバイ自分。みたいな?

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