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26:テイマーの修行と鍛錬

第3部開始!!

第3部は修行編&地獄編!?


宴もすっかり静かになり、多くのエルフたちは眠りについた。


「この者たちはなにかと宴が好きでな。魔王を倒してきてくれた直後だと言うのに」


オッカレは静かに彼らの頭をなでてつぶやいた。

疲れはあるけど私は嬉しかった。いままでにないものをくれた。


「いえ、いままで辛い事しかなかったので。楽しかったです!」


「英雄、グレイス様。わしらにできることがあればなんでも言ってくだされ」


オッカレは深く頭をさげた。もう、頭を下げられるのはこりごりだ。私は誰かのために何かをできるほど強くない。自分たちのために行動してきたんだ。


「頭をあげてください。お礼を言ってもらうためにやったことじゃないんで。ただ、テイマーについて知りたくて......」


「ほお、テイマーというのは我々エルフにとってモンスターとともに狩りをするのが主流じゃからきっと役に立てるじゃろう。明日、村一番のテイマーエリエに会うがいい」


「エリエさんって、ロンドさんのところの」


「孫の嫁だからといて贔屓しとるわけじゃない。みながこぞっていうのだから間違いはない」


そうか、ロンドさんは村長の孫だったのか。それで彼の意向をみんなが賛同していたのか。村長の言う通り、今日はゆっくりしよう。


オッカレの寝床を借りて眠りについた。


深い眠り。


私が男だったころの記憶......。これは、夢?


『いつになったら就職するんだ。早く出てくるんだ!! 聞いているのか、キリヤ!』


いつものようにドアを激しく殴る私。すさんでいく顔とぶくぶくと太っていった体。


『お前は家の恥だ!!』


同じことを、この世界でも言われた。それでも、生きている。死ねなかった。

それでも希望を持とうとした。だから今がある......。ある意味、悪魔に助けられていたのかもしれない。でも、そんな悪魔は好きになれない。


夢は白いモヤとともに消え、日の光が優しく顔を包み始める。目をこするとうっすらと光る。

今の私が生きれていればそれでいい。


「おはよう。グレイス」


サバトはすっかり起きていて自分の道具である槍の手入れをしていた。男の体なんてものは見慣れていると思っていた。それでも彼の筋肉はまぶしくて、艶めかしかった。


「そ、それより服を着てくれない?」


恥ずかし気に目をそらすと彼は赤くなってすぐに服を着こんだ。


「すまない! 無作法だった。ソルエル様の元で仕えていたときは男に囲まれていたもので......。今日は、エリエさんにテイマーのことを教えてもらうんだろ? は、速く行って来たらどうだ」


「そうだね。いってきます」


「い、いってらっしゃい」


村長の家をでるとエリエさんが待ってくれていた。

彼女はすでに軽い装備を整えて腕には猛禽類くらいの鳥を乗せていた。


「おはようございます。えっと、その鳥は?」


「この子? バジリスクのバジルちゃん。あなたもいるのよね? 契約したモンスター」


「あ、はい」


私はポシェットから次元鏡を、そして次元鏡からフェニックスを出した。

それをみるとエリエさんは腰を抜かしていた。


「わ、わあすごい!! 次元鏡使っているのね。便利だけど、傷つけたり、割られたら速攻アウトよね。それにしても、フェニックスを捕まえるなんて中々やるわね。さすが、私たちの英雄。それで、何が聞きたいの? 英雄さん」


「悪魔との契約解除方法は知りませんか?」


「悪魔ねえ......。自分で契約してるの?」


「いえ、他の誰かから勝手に器にされたというか」


「それなら無理ね。その人自身が解除をしない限り悪魔と一緒ね」


「やっぱりそうですか」


「知ってたの?」


「まあ。でも、他に方法は無いかって頭の隅で思ってたんですけど。ありがとうございます。 じゃあ、なにかおすすめのモンスターとかいませんか? どうしても私たちに契約魔法をかけた天使に会わないと、倒さないといけないんです!」


「なるほどね。それで、どうして天使だと?」



「それは......」


どうしてだっけ? そういえば、フロストが『悪魔のような存在と契約させられるのはこの世の理を越えた天使だけだ』って言ってた気がする。妙に納得しちゃってたけど、どうしてそうなったんだろう。


「それは、フロストから、悪魔と契約させられるのは天使しかって」


「フロスト? だれ?」


「降魔郷のフロスト、です」


「知らないわ。というか、降魔郷なんて場所あったかしら? ま、私たちエルフは外の情報なんて知らないのは当たり前なんだけどね。それはそうと、天使と対等に渡り合うなら、地獄に行くしかないかもね」



まあ、外界のエルフなら知らないことくらいあるよね......。そういうことだといいんだけど、それにしても。えっ?


「地獄ぅ?」


「地獄へ行くためにもあなたを一人前のテイマーにしなくちゃね!!」


彼女のやる気が目に見えるようにわかる。これから私はみっちりしごかれるのだろう。


次回からは特訓開始だぁ!!

ついでに基礎魔法も教えてもらおう!

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