第16話 お宝整理
コプター用のマジックバックに収納して、バンガローに戻った。
「解析は進んだ?」
「なかなか複雑じゃなあ、特に動作連動系は面白わい」
「だけどこんなゴーレムは平和な世の中には必要ないですね」
「いや、作業用の小型のものを作ってみたくなったわい」
「鉱山で便利かもしれないね」
「そういうことじゃよ」
「ところでこれは何処にあったんですか?」
「こっち側の大森林を探索して偶然見つけたんだ。ええと、扉付きの遺跡で」
「ほう」
「もう2体あったし、時間があったら回収してくるよ」
「まあ、急がないよ、これだけあれば十分」
「素材として使えるでしょ」
「あ、そういうことはあるな、これだけ大きいのに贅沢に使ってるからな」
「魔動回路はそれぞれ1セット持ち帰っても良いですよ」
「マジックポーチに木箱で一体で良くないか」
「あ、そうですね、少し大きめの奴があるから差し上げます」
「いいのか?」
「ええ、協力のお礼で」
「ふ~む」
バラした1体分をそれぞれ、バラした分、木箱に収まった。
「夕食前に戻りますか、それともこっちで?」
「王都の宿の方が良いな」
「そうですね、酒が・・・」
「あ、スミマセン気がつかなくて」
「ハハハハ」
やっぱ酒好きらしい。
「しかしオレたち贅沢に慣れたな」
「マジックバックがバンバン使えるものね」
ドワーフたちを送ってお宝を秘密部屋の倉庫に出した。なんだかんだいって倉庫は巨大、まずはお宝を整理して別の木箱に詰めていく。
「なかなか終わらないな」
「3つあるし」
「ひ~」
数を数えながらで大変時間が掛かった。木箱の在庫が怪しくなったので買いに行ったり、街のレストランに行ったりと、休み休みだ。
秘密を守るために人を雇うこともできない。
5日でなんとかこなし、リストを作成した。
回収した魔道具も整理して作業室に持ち込み研究した。
「わあお、なるほど」
「なになに?」
「これ、二輪にフレームだけだけど、重力操作だけで進むし、ブレーキも掛かる」
「シンプルだな」
「馬車に応用すれば馬が必要ないじゃない」
「あ、そうか」
「そいつはすごいな」
「飛行装置の応用版だ、なんで思いつかなかったかな~」
「面白いわね」
「ラベルが主体でやってみないか?」
「うん、やるわ!」
「よしよし」
「おそらくこれは卓上ライト、電卓もあった。コレはディスプレーみたいだけど」
「固定されてた管理装置にもはまってたよね」
「同じようなこと考えてたんだろうな」
「これはおそらくタブレット端末だ」
「え?」
「ペンがついていただろ、字を書いたり絵を描いたりもできるけど、基本はコンピューターといって頭脳労働の補助をする物だ。記録したり報告書を書いたり」
「へ~」
「前世にあったのと発想が似てるな、バラして調べたい」
「そうか・・・」
「これは何かの玩具?」
「おそらく武器だよ、魔弾みたいな」
「そうか~」
「コレが安全装置、コレが発動ボタン、壊れてるようだ」
「魔法は使えなかったのかな」
「魔法より魔道具って文明かもね」
「なるほど」
夏休みは終了、執筆の方に力を入れる。みんなは先史時代の魔道具を分解して色々夢中にやっている。ラベルは車の試作機作りに燃えていた。
実りの秋、エルフの里の世界樹は軒並み2つの実をつけ熟すのを待っている。
エルフ族は保証無しで9個の種を供給することを了承した。




