プロローグ ベルカの空
「Eagle leader to all Eagle unit. 6 bogies inbound. Ready to engage.」
「This is Eagle1. Copy. Master arm on.」
「Witch Watch to all unit. Target 1 o’clock low from you.
Weapons free. Permission to engage.」
「Eagle leader copy. Target insight. Engage.」
高度1万メートルの空を、4機の戦闘機が、2組のエレメントを組み、大気をアフターバーナーの排熱で歪めながら飛ぶ。
「Target lock. Fox1 FOX1!」
先頭の編隊長機、主翼の片方が紅くペイントされた戦闘機が、機体下部のパイロンから長距離AAMを放った。
戦闘機、F-14Dから放たれたAIM-54フェニックス空対空ミサイルは、音速を超え、目標に向かってまっすぐ飛んでいく。
その先には3機のMIG-29。
3機は自らがロックオンされていることに気づき、慌てて回避機動をする。
高速、かつ長射程のフェニックスはしかし、敵機の急激な回避機動にターゲットを見失い、明後日の方向に飛んでいく。
が、4機のF-14はすでに、敵機に対して優位となる高度から、急な回避機動で運動エネルギーを失った敵機に向かってダイブを始めていた。
3機のMig-29が自身を狙う敵機に気づいた時にはすでに、そのコックピットにはロックオンアラートが響き、F-14は己の獲物に向けて20mmガトリング砲を放っていた。




