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アンバランスハート  作者: kero*kero
7/8

場面7*ピンチ?到来

ある日の花の金曜日の夜。


うさぎと、はーちゃん、そしてもう1人同級生OLのみっちゃんと、いつものモール内にある居酒屋で、食事とお酒を楽しんでいた。


今日も女性客の話題から『ケイ様♪』と言う名前が、飛び交っている いつもの光景として耳に入ってくる。


「今日も、ケイ様目当ての女子多いみたいやね」

と、みっちゃん。


「そーそー。私からみたら普通の男子なのに、なんで皆してキャーキャー言うのか不思議なんやけど。」

うさぎは、三杯目のライムサワーを飲み干した。


「ん?今日の月チャンは 珍しくヤキモチ?なんか ピッチ速くない?」

はーちゃんが嬉しそうに聞いた。


「ヤキモチ?ちょっと違うかな?いや!ヤキモチに入るのか?ウーン…」

説明するのが、難しいみたい。

はーちゃんとみっちゃんの前で考えこんでしまった。


啓太の事は1㎜も心配していない。

啓太も うさぎを120%信頼している。


けれど、至ってフツーの自分と、片や 一般的に言う所の超イケメンの啓太と付き合っているのを、ケイ様ファンの女子達に知られたら、ケイ様は どうなるのか、心配で その不安は なかなか消えない。


啓太の事、自分自身の事、で考えがまとまらないでいる。


1人で頭の中でグルグル考えていると、うさぎの携帯に、啓太から

『今日は どの店で食べてる?』とメールが入り。

『居酒屋◎◎で、はーちゃん、みっちゃんと 楽しくお食事中ですよ~♪』と返信した。すると即行

『了解!ちょっと待ってて』と啓太から返信がきた。


「どした?何かあった?」

と、はーちゃん。

みっちゃんも 口に出さずに 疑問の目をうさぎに向ける。


すると何だか店の外。つまりモール内が何となくざわついている様子。

亀城亜弥が、女子の取り巻きを引き連れて、不機嫌に歩いているのが見えた。


うさぎは、嫌な胸騒ぎを覚えて、お店の外の声に耳を澄ませて話を聞いてみると


「私のケイに彼女が居るってホント!?どこの誰?誰が見たの!?ケイに直接聞きにいくわよ!!」

身に着けている服装とは、正反対の形相。

頭から湯気が出てそうな凄い剣幕で、ケイのいるBARの方向へとカツカツと歩いて行った。


もう うさぎの顔は見る見る強張っていった。

けれど、何もできない。

どうしようもないので またもう1杯お酒を飲んで一息ついた。


はーちゃんも みっちゃんも『あららら~』と言う感じで、小さく何度もうなずきながら うさぎと一緒にお酒に口をつけた。


その時、またもやバタ!バタ!バタ!と息を切らせてお店に入ってきた男前が、今度は うさぎの座っているテーブルの足元に隠れて『いらっしゃい!』と、苦笑いをみせた。


「どーしてバレちゃったのかなぁ?」

と、テーブルの下にいるケイ様に質問する うさぎ。


「いや~事情を知らない人が、俺とうさぎが一緒に居るのを見かけた事を何気なく話してて、その話を女の子が、聞き耳立てたみたいで、、、たぶんそこら辺から、広まったんちゃうかな?はははは。」

と、楽しく話すケイ様。


「でも、ま!大丈夫!まかしといて!うさぎの身辺の為にも上手いことごまかすから。」

うさぎを不安がらせまいと、頼もしく伝えにきてくれたみたいだ。


「啓太は、私が彼女。ってバレても嫌じゃない?」

「まさか!?嫌な訳ないやん!俺が初めて好きになった子やで。コソコソするのもスリルあって良いけど、本当は皆の前で堂々と うさぎに優しく接したいよ。」

「うん。ありがとう。今日はちょっと沢山飲んでるから、涙出そう(笑)」

「だ~いじょーぶ!だいじょーぶ!ゆっくり飲んどき!はーちゃん、みっちゃん、いつも ごめんな!」

うさぎの手を握りながら、テーブルの下から顔だけ出して誤っている。


「ううん!ぜーんぜん大丈夫やで。私らも うさぎ冷やかしながら楽しく飲んでるし。」

背の高いケイ様が、自分たちの目線より下で謝っているのが、なんだかおかしくて新鮮だった。


「ほな。オレ店に戻るわ!また後でな。うさぎ。」

そー言って、今度はほっぺじゃなくて、素速く唇にキスをした。


「わ。わ。わ。」

啓太は照れてるうさぎ見て、ニカッと笑って、うさぎの頭をクシャッとして、こっそり うさぎ達がいる店から出て行った。


もー!アカーン!

びっくりし過ぎた真っ赤な うさぎは、精神安定剤代わりにお酒を もう一杯飲んで、心を落ち着かせた。


またもや、はーちゃん、みっちゃんに『ひゅーひゅー』と、からかわれて もう一口お酒を飲むうさぎだった。


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