伯父の威圧。
「いよいよ今日からね・・・。誰が武術を教えてくれるのかな?コキ~」
緊張感がないまま質問する。
「誰ですかね・・??シンラ様を教えれる人・・もしかして・・!!」
コキの顔を見て思い出したシンラは、口を押さえた。
「もしかして・・・伯父様!?」
すると広場に、びりびりとする存在を感じる。
「もしかしてではないぞ。もしかなんてない!!」
近くにいるだけで、力が抜けるほどの威圧がこの男から感じる。
コキが気絶してしまった。
「コキ・・?!大丈夫??」
聞いても返事がない。意識がない。
近くにいる侍女に声をかけて運ばせるよう指示した。
その様子を見ながら、重い口を開いた。
「お前も小さい頃、私を見てすぐ気絶したが少しはまともになった。」
にたっと薄く笑う。
「ええ、なんとか。けど、伯父様が先生になってくれるなんて思いもしなかったわ。」
言い返すのもたやすくなってきた。
すこし黒いフインキを纏う2人に声をかける。
「シンラ、トウキ。仲よくできないかな?」
声の方に顔を向けると
「父上!」
「兄上。」
見事なほどにはもった。
「なんだ、仲がいいのか--!
いいことだ。そして本題に入る。シンラはトウキの技を教わりなさい。
きっと、大変だろうけど強くなれるぞ。
いやないいんだけどね。どうする?シンラ?」
父は上手い聞き方をしてくる。絶対、はいしか言わないと知っているのに。
「やります。伯父様よろしくお願いします。
私は強くなります。族のため。自分のために。」
次こそは本題に入っていきます。
お付き合いありがとうございます!!