社畜、蛇足する
2025年4月19日各位
蛇足に関する免責事項について
拝啓 読者諸賢
平素より社畜の物語にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
さて、以下に掲載する閑話につきましては、本作終了の余韻に対し、産業廃棄物を違法投棄して環境汚染するような内容を確信犯的に含んでおります。
本篇の品位、ならびに読後感に甚大なる影響を及ぼす可能性が明確に確認されておりますため、ご閲読にあたってはすべて読者各位のご判断と自己責任にてお願い申し上げます。
読むも地獄、読まぬも地獄――どちらにせよ後悔が残ることを、謹んでお詫び申し上げます。
いずれにせよ、ここまでご一読いただけた皆さまに対し、心より厚く御礼申し上げる次第です。
敬具
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いずれ訪れる確かな未来、天国と地獄の狭間で――
「天国に、仕事はないだとぉォォォォォォォォォオオオンッッ!?」
「うわっ、今度は別の社畜がきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? 嘘ォォォンッ!?」
新たな社畜が到来――いや、襲来した。
よほど駄女神様は社畜に縁があるらしい。
例によって、ここから社畜のメガハラが始まるのだが――
それは一度で十分だろう。
そこで、物語の締めくくりとして、ちょっとした考察を上梓させていただきたい。
【社畜と女神の絶叫に関する一考察】
大前提:
社畜とは“会社”と“仕事”の概念が存在する限り継続生産される異能生命体である。
小前提:
A_社畜に終わりはない。
働き方改革の裏で密かに生産は続いている。
労働量の平均値が減少し特定人に業務が集中、より純度の高い狂気が生産中だ。
B_社畜が女神をメガハラするのは、仕様である。
社畜に仕事を与えず、天国送りにしようとする駄女神が悪い。
提出期限と承認ルートがない世界に、社畜が順応できるわけがない。
C_メガハラされれば、女神が大絶叫する。
ハラスメントは悪である。だが、女神は責任者である。
責任者は責任をとるべきであるからして、メガハラはハラスメントではない!
メガハラの受注と大絶叫は――駄女神様の、れっきとした責任管掌業務である。
※ Aは真理であり、Bは公理であり、Cは神理である。異論は認めない。
結論:
社畜に終わりはなく、女神の大絶叫も永遠に続く。Q.E.D.(証明完了)!
「社畜は、もう、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!」
狂気の三段論法に、駄女神さまも、ご満足のようだ。
さあ、エナドリかブラックコーヒーを買ってこよう。
そいつを堪能したら、深夜残業を続けようじゃないか。
カフェインだけが、社畜を裏切らないのだから――




