表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/105

二階

『小林骨董店』に、佐賀島 辰美が来ていた。年末の大掃除を手伝いに来たのだ。

 店先を掃除し、休憩にミカンをもらう。小林 緑はただ黙々とミカンの皮をむいて、食べているだけだった。

「ミカン、値上がりしてて高いでしょ。誰かにもらったの?」

「買いました」

「珍しいね」

「まあ、たまには年末の雰囲気を演出したいので」

「クリスマスツリーじゃないんだ」

 クリスマスツリーは今や百均でも売っている。小さい置物や、謎の紙製品まである。

「あ、二階も掃除する?」

「いえ、二階は封印したんです」

「封印?何か化け物でも居るの?」

「自殺未遂した私が居るんですよ、まだ」

「あ、そうなんだ…」

 なんとも言えぬ表情を浮かべ、辰美は天井を見上げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただきありがとうございます。

こちらもポチッとよろしくおねがいします♪

ツギクルバナー

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ