第83話 親友が結婚した。②
昨日は体調不良のため更新をお休みして申し訳ありません。本日は朝から深夜まで予定が入っているため先に投稿しておきます。
それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
披露宴が始まった。2人は先ほどの挙式からまたドレスチェンジしており、こちらもすごく似合っていた。
ただ俺は今物凄く緊張してしまっている。
それは……
スピーチをしなきゃ行けないからだ!!
実は…… かれこれ1週間ほどはこのスピーチを考えていた。3つの袋って入れるべきなの?でも滑ると辛いからやめとこうとか良い事言わなきゃいけないとか色々考えた挙句纏まらない悪循環……
そんな苦労を彩は家で見ていたので俺を落ち着かせてくれた。
『康太君、リラックスだよ。中山君が康太君に任せたのは多分1番お互いを知っているから。だから思っている事を言えば大丈夫!』
なんか普段ポンコツだけどこういう所は女優なんだよな……肝が座ってるというか…… なんだかんだ少し緊張も解れたし。
そして司会の方から主賓のスピーチとの案内があった。俺は大分先のスピーチでここはそれぞれの部長が挨拶をする。俺はとりあえずそれを参考にした。3つの袋はここですでに言って、案の定滑っていたのでもう言わなくていいだろう。
そして主賓のスピーチが終わった後、ケーキが運び込まれてきた。所謂初めての共同作業だ。2人でケーキに入刀をして食べさせ合っている。
でも……女性陣、ケーキを見て! 俺を見つめてきて俺とやりたいみたいな顔しないで!
そして漸く御歓談の時間になった。今回の披露宴の食事はビュッフェ方式らしい。好きな食べ物を選べるようにとのことだ。確かにフレンチみたいな方式だと嫌いな食べ物も出てくる人もいるだろうし、こちらは無難だ。
俺はとりあえずある程度の食べ物をとり、席へ帰った。既に一人一人にケーキが切られて置かれてあった。
すると……まあ先程のファーストバイトに触発されたであろう彩が何故かここでチャレンジしてきた…… 本当にしなくて良いんだけどね……
『はい、あーんして!』
何でそんな早乙女さんと長友さんにドヤ顔しながらするんだ…… そして白鳥さんは彩を止めて!
『早くしてよ!私達は何てたって"夫婦"だからこれぐらい良いよね?』
いや、早乙女さんと長友さんがめちゃくちゃ苛立ってるんですけど。
『いや、自分で食べるよ……』
『ダメだよ、ほらあーん。』
何でダメなんですか…… もうどうなでもなれ!俺は意を決して食べた……
『うん、良かった食べてくれて。私達も共同作業だね?』
無理矢理だけどな…… これは2人が出来ないからマウントとったって所か…… 女は怖い……
そして余興だったり新婦の色直しなどがあり俺の出番がとうとうきてしまった。
『では次にご友人からのスピーチです。新郎の大学時代からの友人であり、同僚でもある児島康太さんです。』
スタッフからの紹介があり、俺はマイクの前に立った。これめちゃくちゃ人いるんだけど…… さらに緊張する……
『んんっ、まずはお2人ともご結婚おめでとうございます。並びに両家の皆様もおめでとうございます。このような素晴らしいお席にご招待頂き有難うございます。
ご紹介に預かりました児島康太と申します。新郎の健さんとは大学からの友人であり、今現在は同じ部署で働く同僚でもあります。
健さんとの初めての出会いはサークルの新歓でした。私は高校時代の友人が大学にはあまりいませんでした。その為サークルの新歓でもあまり人と話せないような状況でした。
そんな私を救ってくれたのが健さんでした。健さんは皆様もお分かりの通り、コミュ力お化けです。なので初対面の私に積極的に話してくれて、すぐに打ち解けました。結局健さんと同じサークルに入りました。単純な理由ですが健さんと同じサークルならやっていけると思いました。それほど彼とは馬があっていました。
それからというものの何かと僕に気にかけてくれ、毎日一緒に過ごすようになりました。同じ学部で同じサークルで同じゼミで。大学時代は彼なしでは語れません。私にとって1番密度が濃い時間でもありました。苦しい時も、辛い時も乗り越えれたのは全て健さんのおかげです。
そして4年生になりお互い就職活動をし始めた時に、特に親身になってくれたのは健さんです。面接のコツやエントリーシートの書き方など様々な事を教えてくれました。そして面接で失敗した時に励ましてもくれました。その結果まさか同じ企業から内定をいただけるとは思ってませんでした。私は健さんがいるならこの企業で頑張れると思い入社を決断しました。
そしてその判断は間違っていませんでした。健さんは私が倒れて病院にいる時には私のヘルプに入ってくれました。そして寮では私の愚痴を毎日聞いてくれました。また上司からの叱責を庇ってくれたりもしました。
少し話は逸れますが先日私も結婚しました。恥ずかしながら私は未だに良き夫として振る舞えてはいません。お互いに支えるどころか支えられている事が多いです。
でも健さんならそんな事は無いと思います。このような優しい人が結婚すると聞いた時には私は全く不安には思いませんでした。必ずお相手を幸せにすると思います。友人の私でさえ幸せにしてくれるような人です。
そんな健さんのご結婚は本当に私事のように嬉しく思います。今後の結婚生活では、中には大変な事があるとは思います。ただどんな時でも健さんはパートナーを支えてくれるような存在であると私が保証します。
最後になりますが、幸せなご家庭を築いてください。これからは家族ぐるみでの付き合いが増える事を楽しみにしております。本日は誠におめでとうございます。
以上で私からのスピーチを終わりにさせていただきます。』
いや、無難すぎたかな…… こんな拙いスピーチになってごめんな、健……
って健何で泣いてるんだ!? そんな普通のスピーチだろ?
『児島さん、ありがとうございました。次は新婦の友人である……』
俺は席に戻った。すると皆何故か目をうるうるさせていた……
『康太君、良いスピーチだったよ……』
『はい、私も感動しました……』
『ちょっと貰い泣きしちゃった……』
3人ともそこまで感動したのか…… まあそれならいいか。
『康太、中山君の人柄が伝わる良いスピーチだったぞ。』
白鳥さんは泣いてはいないけど褒めてくれた。思ったことを言う人だから尚更嬉しい。
そんなこんなで披露宴は無事に終わった。彩と白鳥さんは色んな人からサインをねだられたりしていたし、彩は余興では歌を歌っていた。しかも持ち歌の。皆いい思い出になっただろうし、健にとっても良い思い出になったら偽装結婚していてよかった点でもあるな……
そして家に帰ってからケータイを見ると健からRINEが入っていた。
『今日の結婚式は色々とありがとな。スピーチは最高に良かったよ。
そして俺はお前と親友で本当に良かったと思ってる。
これからも親友でいてくれよな。』
短い文章だったけど、心にくる文章だった。
俺はなんだか少し晴れやかな気分になった。健、結婚おめでとう。
スピーチって難しいですね、そこまで感動しないと思いますが、感動した体で進ませてください。ごめんなさい…
そして更新休むな、もっとやれとか思う人は評価とブックマーク登録で応援してください(●´ω`●)




