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第81話 side 美川彩


 それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾





 私が連絡したのは妹の愛だった。多分予定は空いているだろう。


彩『愛、明日明後日暇?』


愛『うん、特に予定は無いよ。』


彩『それじゃあ頼みたいことがあるんだけど…』


愛『ん?なに?』


彩『康太君を尾行して欲しいなって。私明日明後日は撮影だから。車の免許はもう持ってるでしょ?』


愛『え、なんで尾行なんてするの!?免許は高校3年生の時にとってるよ!』


彩『それは……康太君が他の女とデートするからよ……』


愛『ははーん、なるほどなるほど!つまり!お姉ちゃんはとうとうお兄ちゃんの魅力にやられたという訳ですね?』


彩『ま、まあそうなるわね…… とにかく尾行を頼みたいの!』


愛『お姉ちゃんの恋の為ならやってあげますよ!』


彩『さすが愛ね。明日朝から私の私の車で追跡してくれる?』


愛『任せなさい!逐一報告してあげるから!』


彩『頼んだわよ、愛!まあバイト代は出すわ。』


愛『助かる〜、まだバイト決まってなくて…… それじゃあ明日朝にお姉ちゃんの車で追跡すれば良いのね?鍵はポストに入れておいてね?それじゃあおやすみ!』


彩『ありがとうね、おやすみ!』


 さすが愛!私の愛する妹!康太君に惚れている事はバレちゃったけど、協力者は必要だから仕方ない。


 康太君とどれだけイチャイチャしてくるのか把握しておかないと私の気が持たないし……


 そして次の日になった。私は事前に鍵をポストに入れておいた。朝8時くらいに愛がやってきてスタンバイ完了してくれたみたいだ。


 9時過ぎに康太君は長友さんとのデートへ出発した。行き先は鎌倉だ。


 ただ私も丸2日撮影があるので、夜撮影終わるまで確認出来ない…… デートへ行ってから私もすぐに撮影現場へ向かった。撮影中も気が気でなかったが、そこはプロとしてなんとか乗り切った。


 そして夜になってケータイを確認して愛とのトーク履歴を見た。かなり溜まっていたが一つ一つ確認した。


『お兄ちゃん手を繋いでます!』


『あ、電車で壁ドンしてる……』


『アイスクリーム食べさせ合いしてるよ!』


『もうカップルにしか見えない(TT)』


『帰り際に車内キス……』


 もうどれもこれも私の心を抉ってきた…… 康太君とたった一回のデートでここまで距離を詰めるなんて……


 私は意気消沈しながら家に帰った……


 例の康太君同盟なるグループでは今日の報告はしていたが、手を繋いだ事と名前呼びした事しか長友さんは報告していない…… してやられた……


 とりあえず明日は朝早くから撮影があるので、康太君と軽く会話をして、お風呂に入りすぐに寝た。


 



 日曜日は康太君が起きる前に私は家を出た。愛には昨日のまま車の鍵は預けてあるので引き続き任せる事にした。割ときちんと偵察をしてくれたので満足している。


 そして今日も夜までなんとか撮影を乗り切った後、愛とのトーク履歴を見た。


『お兄ちゃんまた手を繋いでるよ!』


『密着して写真撮ってる!』


『うわ、抱きつかれてる……』


『お兄ちゃん女の人の脚に見惚れてるよ……』


『え!?え!?お兄ちゃん女の家に入ってったよ!?』


『あ、すぐに出てきた。なんだったんだろう?』


 え!?最後のなに!? 家に入ったって……


 事に及んだってことなの!? いや、でも康太君に限ってそんな事は…… でもこればかりは気になる……


 私は康太君同盟のグループRINEで聞いてみた。


美川彩『早乙女さん!今日はどうだったんですか!?』


早乙女華『ん〜、楽しかったですよ。』


美川彩『そ、それで帰りが遅いようでしたけど最後何をしてたんですか……?』


早乙女華『あ、それはですね…… 家に誘ってました……』


長友桜『ちょっと早乙女さん!それはズルイですよ!私もキスで我慢したっていうのに……』


早乙女華『あれ、長友さん、昨日それ報告した……?』


長友桜『(熊がビクっとした表情)スタンプを送信しました。』


長友桜『ごめんなさい、してません…… ただ早乙女さんの話も聞かなきゃいけません!』


早乙女華『そうね〜、私が康太をベッドに押し倒してキスしたかな。』


 え!? やっぱり康太君は事に及んだの…… 康太君は早乙女さんのものに……もうダメ私生きていけない……


早乙女華『あ、でも安心してね?康太にはそれ以上は断られちゃったから。まあみんなキスをしたから横並びって所じゃないかしら。』


 え!?本当!? 良かった…… もう泣きそうだったよ……


 康太君は付き合ってない人とするような不誠実な人じゃないもんね!


美川彩『はぁ…… 良かった……』


長友桜『本当ですよ…… 抜け駆けはダメです……』


早乙女華『そこは謝るわ…… ごめんなさい。まあ横並びになった訳ですし康太を落とすためにお互い頑張りましょう?』


 早乙女さんの言う通りだ、康太君を落とす為にこれから色々と努力しないと……


 容姿は私は人よりは優れているとは思うけど2人もなかなかに綺麗だから侮れない…… なんなら芸能人でもやっていける…… きちんと美容には気をつけなきゃ……


 それにまずは雄大さんと別れないとね…… ここから私は康太君を落とせる土俵にのったことになるから。


 まあとりあえずこれで何をしたかわかった事だしとりあえず愛にお礼を言っとかなきゃね。バイト代もはずまなきゃ。


 私は改めて強力なライバルがいる事を認識したので気合を入れ直して、康太君がいる私達の家へ帰っていった……









 大分ランキング下がっちゃいました……上位の方がずっとキープするのは本当に凄いです……またランキング一桁に行けるように更新続けていきます!応援お願いします!


 良ければ評価とブックマーク登録のほどよろしくお願いします(●´ω`●)


 



 話は変わりますが熊本の球磨川で氾濫しています。人吉付近に住んでいらっしゃる方の無事を心から祈っております。

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