第27話 飲み会をした。
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これが今日ラストです。明日は多分3本投稿すると思いますがまだわからないです。来週からはペースを下げます。
ではよろしくお願いします。
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撮影が終わると白鳥さんからRINEがきていた。
『この後時間ある?食事でもしようよ。』
めちゃくちゃ簡潔な文で、男かと思った。というのは内緒にしておこう。
とりあえず彩に確認しておくか。
彩は楽屋で俺と一緒に帰る支度をしている。ただかなり精神的に疲弊しているように見えた。
『この後さ白鳥さんから食事に誘われてるんだけど行っても大丈夫かな?』
『うん、良いよ。でも一つ条件があります。』
『ん、何?』
『私も行きたい!今日の出来事を思い出したら気晴らししたい気分なの。もうパーってしちゃいたい。』
『わかった、ちょっと聞いてみる。』
俺は再びRINEを起動させ、文字を打つ。
『大丈夫。彩も行きたいって言ってるんだけど連れてきても良い?』
『全然オッケー、むしろ来て欲しいかも。店はここね。』
『わかった。ありがとう。』
店は局の近くにある個室のお店だ。まあ超有名芸能人2人が普通の店に入ったら大パニックになる。なんなら俺も野次馬として見に行くと思う。
『大丈夫だって、それじゃあ用意手伝うよ。』
『ありがと!』
俺達は局から斉藤さんの送迎でお店の駐車場へと着いた。
ちょうど白鳥さんの車も着いたところらしい。
『さっき以来だな、早く入ろうか。見られてもまずいし。』
『そうだね、早くパーっとしたい!』
そうして俺達は個室に入った。とりあえず全員生ビールからだ。社会人の基本だ。
中高生の諸君何故最初に生ビールを頼むのかは、店が運びやすいのと注文が楽だからなんだ。と大学生の作者が調子乗って解説しました。
アルコールも入ったところで白鳥さんが話を切り出した。
『偽装結婚の話は聞いたけど、どうやってそうなったわけ? 今まであのいけすかないあいつと付き合ってたのにさ。』
『それはね…』
長々と5分くらい成り行きを彩が語ってくれた。嘘偽りのない本当の話を誰かにするのは初めてだ。
『そんなことがあったのかよ。なんか尚更あいつに腹立ってきたわ。』
『本当だよね!今日は私も流石にカチンときたよ!私の前に普通婚約者連れてくる?』
『連れてこないわ、てかまず婚約者作らねーだろ。実質2股みたいなもんじゃん。』
『ほんとそれ!…』
めちゃくちゃ女子トークが続いて俺の入る幕がほとんどない。まあ男1人の時点で薄々気が付いてはいたが。
『んでさ、康太は偽装結婚なんで引き受けたわけ?』
最初から名前呼びかよ。最初から距離感めっちゃ詰めてくるタイプだ。まあ人見知りの俺からすればありがたい話だ。
『それは彩が困っていて、落ち込んでるように見えたからです。』
『え、それだけ?』
『あ、はい。それだけですけど…。』
『なるほどね、彩、良い人捕まえたね。』
『ん?捕まえたってどういうこと?康太君は確かに良い人だけど。』
『何もない、こっちの話。』
『んー、よくわからないけどまあ良いや。』
『それでさ、結婚生活はどんな感じな訳よ?』
『割と楽しいよ。料理作ったり、買い物したり。』
『彩って料理出来たっけ?私が毎回作ってたじゃん?』
『そんなこと言わないで!康太君に習って上達してるんだから!』
『あ、そうなのか。良い旦那さんじゃん!』
『まあね〜。』
そんなこんなで他愛もない話を2時間ぐらいして解散になった。
彩もすっかり気分が晴れたみたいでよかったと思う。白鳥さんには感謝しかない。
帰り際、彩がトイレに行っている時に白鳥さんが俺に話しかけてきた。
『私、あいつよりも康太の方が彩を支える人にふさわしいと思う。康太は他に好きな人もいるかもしれないし、彩もあいつが好きかもしれない。
でも私はあんたら2人が偽装結婚じゃなくてそのまま結婚していく方が絶対良いと思う。
私はあいつよりもあんたら2人を応援する。
康太は彩のこと支えてやってくれ。頼んだ。』
そう言い残して白鳥さんは先に帰って行った。
俺はあまり言葉の意味を理解出来なかったけれど、白鳥さんの気持ちは伝わってきた。
彩がトイレから帰ってきて、白鳥さんが既に帰ってしまった事を伝えると残念そうにしていた。
ただ今日の出来事は俺の中で何かが変わるきっかけだったのかもしれない。




