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第26話 彩の親友に会った。

 昨日は、なろうにて約1500pv、カクヨムにて約2800pvを記録しました。ありがとうございます。


 下にある評価ボタンを押して頂くと執筆活動の励みになります。


 また本作品を読む際はブクマ登録をして読んでくださったら嬉しいです。


 残りは17時に投稿するつもりですが、来週からはペースを下げます。総合ポイントが伸びていないので。再び伸びた場合には現在のペースに戻す予定です。


 ではよろしくお願いします。

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 俺と斉藤さんは色んな所を走りながら彩の行方を探していた。


『斉藤さんはあっちを見てきてください、僕はこっちを探すので。』


『はい、わかりました。もう、彩ったら…。』


 トイレや楽屋、それに食堂など色んな所を探した。ただでさえテレビ局は広いのに、初めてくる場所だ。目星がつくわけがない。


 電話やメールもしてみたが一向に出る気配もない。


 ほとんど探し終えた俺達は屋上に来ていた。


 屋上はただ広い空間にベンチや自販機、それに喫煙所などがあった。


 そのベンチに座っていた。彩が。1人で。それに泣いていた。


 俺達は急いで駆け寄った。


 そして俺は隣に座り、話しかけた。


『大丈夫か、彩? 流石に辛いよなあんな状況。いくらでも泣いていいからな。』


『ご、ごめんね、康太くん。私、流石に我慢できなかった…。雄大さんが婚約者を連れてくるなんて…。』


『当たり前だ、自分の恋人の横に婚約者がいるなんて我慢出来るわけないよ。』


『うん。私どうすればいいのかな…。』


 俺はその質問には咄嗟には答えられなかった。どう答えても彩は傷ついてしまうから。


 無責任な発言をすることも出来るが、出来ればそうしたくない。


 俺は暫く悩んでいた。ただ彩の肩をさするだけだった。


 するとヒールで歩いている甲高い音が聞こえてきた。


 ベンチ自体は割と屋上への入り口から近い位置にあったため、すぐに気が付いた。


『彩、話は聞かせてもらったわ。やっぱりあんたは結婚なんてしてなかったのね。』


 その声の主は、共演者の白鳥美玲だった。この人は確か彩と同い年だった。若い人に絶大な人気を誇る女優だ。


『あ、美玲…。話ってどこまで聞いてたの…?』


『婚約者のくだりは聞かせてもらったわ。』


『そっか…。まあどっちにしろ美玲にはバレるかなと思ってた。よく彼氏の相談してたのに相手が急に一般人なわけないもんね。』


『そうよ、本当。少しくらい私を頼ってくれても良かったのよ。そうすれば少しは楽になるでしょ?』


『ありがとう、やっぱり美玲は芸能界一の親友だよ。』


『当たり前。逆に隠されてショックだったわ。』


『ごめんね。じゃあ紹介するね。こちらが児島康太君。偽装結婚に付き合ってもらってるの。』


『初めてまして、私の名前は白鳥美玲。まあ知ってるよね。彩の親友って感じかな。』


『はあ、初めまして。』


 白鳥美玲は若者に人気があるわけだけど、キャラ立ちがすごいな。サバサバ系女子って所か。顔はめちゃくちゃ美人だけど。


 俺は少し圧倒されてしまった。


 すると彼女は俺の顔をマジマジと見始めた。


 めちゃくちゃ良い匂いがするし、毛穴も全然ない。芸能人ってすごい…とか思ってしまった。


 すると彼女おもむろにこう発した。


『ふーん、わかった。あんた良い人そうだから仲良くしよ。とりあえず連絡先交換しよっか。』


『え、良いんですか…そんな簡単に芸能人が交換しても?』


『私これでも見る目あるから。あんたは誠実な人だと分かった。それで十分。彩も交換して良いと思ってるよね?』


『うん、良いよ。美玲なら力になってくれると思うし。』


『そーゆーことだから。はいRINEだして。』


 彼女は俺のケータイを取り上げてものの10秒ほどで登録させられた。芸能人のアカウント2つ持つって流出させてしまったら怖いな…。


『はい、これが私のアカウントね。必ず返信すること、オッケー?』


『はい、了解です。』


『それと、彩。私が一緒に付き添ってスタジオまで行くから機嫌直して?可愛い顔が台無しだからね?』


『うん、ありがとう。頑張る。』


 そうして俺達はスタジオへと戻っていった。正直白鳥さんのおかげだ。


 スタジオには既に例の2人はおらず、この後は滞りなく進んだ。


 そして終わった後にケータイを見ると白鳥さんからRINEがきていた。






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