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第16話 親友に驚かれた。

 昨日は、なろうにて約1200pv、カクヨムにて約1200pvを記録しました。ご愛読いただきありがとうございます。


 カクヨムでは投稿して5日にも関わらず週間ランキングで161位を記録していたみたいです。ありがとうございます。


 なろうでは評価を、カクヨムでは星をつけて頂けると、執筆活動の励みになります。


 今日は朝6時、昼12時、夕方17時の3本立てで行きます。


 では本日から2章になります。よろしくお願いします。

ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ


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 俺はいつもと違う路線で出勤していた。


 港区と言っても青山なので、地下鉄に乗り渋谷から経由して私鉄に乗る流れなのだが、普段と出勤方向が逆のため、思ったよりも混んではいなかった。


 そして横浜駅に着き会社へ向けて歩いていたとき、後ろから強烈に背中を叩かれた。


 まあこんなことする奴は1人しかいない。


『おはよう、健。今日も朝から元気だな。』


『おう、土日挟んだしめちゃくちゃ元気だ。康太、いつもと少し時間が違くないか?』


 こいつは中山健。同じ大学で同期入社、そして同支店で今現在は同じ部に所属している。ただ課は違うが。


 俺は勝手にオフィシャルストーカーだと思っている。


 ただこいつは俺と違ってイケメンで、めちゃくちゃ可愛い彼女もいるリア充だ。


 俺とは住む世界が違うが、腐れ縁なのかわからないが俺とずっと仲良くしてくれる。


『ああ、引っ越したんだ。今は青山に住んでいる。って言っても昨日からだけど。』


『康太すげーとこ住んでるな。俺なんてまだ横須賀で一人暮らしだぜ。今度遊びに行かせろ!』


『んー、それは微妙だな。。。』


『俺と康太の仲じゃん?親友だろ?頼むよ、ほらこの通り!』


 健は後ろから抱きついてきた。暑苦しすぎるわ。


『この通りって頭すら下げてねーじゃねーか!』


『まあ小さい事は気にすんな!』


『いや、気にするわ!』


 こんな朝から体力使うとは思っていなかったし、周りからめちゃくちゃ見られてる。


 そりゃ月曜日は憂鬱ですよね、周りの皆さんすみません。


『いや、でも相手のある事だから聞いてみない限り無理だ。』


『相手って康太、同棲してんのか!? 彼女いない歴=年齢だったろ!』


 俺が気にしているところを突いてくるんじゃねえ!はいどうせ童貞ですよ。。。


 ただ誤魔化さないといけないな。


『健には言ってなかっただけだ。色々と面倒だしな。』


『連れねー奴だな、おい! まあ良いや、で相手は誰なんだ?』


『まあ健も知っている人だよ。』


『もしかして早乙女さんか? 康太やったな!』


『違うわ!こんな俺に無理に決まってるだろ。』


『いや、自己評価低すぎん? 康太は良いやつだから全然ありだと思ったけどなぁ…』


 早乙女さんみたいな会社のマドンナと付き合ったらこっちの身がもたない。まあでも美川さんは国民的女優だからこっちもこっちでかなり怖いな。


 というかまず相手にすらされないだろ。同じ課じゃなければ話すことすらできないだろうに。


『んじゃ誰なのか教えてくれよ〜。』


『わかったよ。あの女優の美川彩だ。あんまり言いふらすなよ。』


『康太。。。 妄想は良くないぞ。。。 辛いなら相談してくれて良いからな。』


『いや、本当だから!! ネットニュース見ろよ。土曜日週刊誌に写真撮られてただろ? あれ俺なんだよ。』



『またまた〜、それが康太だとしても同棲なんてしないだろ普通。』


 こいつかなりだるい。まあ信じてもらえないのも無理ないか。俺も信じられないし。


『じゃあ今日の朝、結婚発表だから見といてくれ。』


『え、康太それガチで言ってんの?』


『リアルガチだよ、悪いか?』


 それと同時にニュースアプリから速報が流れた。


『速報 女優、美川彩(25)さんが結婚発表、お相手は一般人の方で銀行員。』


『ええええぇぇぇぇ!!!!マジだったのかよ!!!!』


 呆然として立ち止まっている親友を置いて俺は出社した。


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