表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おかん転生 食堂から異世界の胃袋、鷲掴みます!  作者: 千魚
1 光の洞穴亭 in 原生林区
PR
42/136

フィーリとまさかのお願い

 それきり二人は無言で食べ続けるものだから、気まずくて仕方ない。間を持たせなきゃ……と、


「おかわりは?」


 訊いてみるものの、給仕はメイドさんのお仕事。いろいろ弁えたアパーヌタタンさんが静かに新しいお皿へと代えるだけで、アタシのいたたまれなさは変わらなかった。


「……あんちゃん、いつ帰ってくんの?」


 結局アタシにできるのは、とめどないことを質問し続けることだけだ。


「ボクの居場所はフィーリのそばですから……」


 すぐにでも帰りたい、そう応えたあんちゃんを止めたのは、偉そうなお客さん、ジークマグナスさんだった。どうやら、あんちゃんは彼の仕事を手伝わされているだけらしい。


「あんた……イイ歳なんだからさ、自分のことくらい自分でやんなよ……」


 思わず、素直な意見がこぼれ落ちる。


「……ほぅ?」


 暗く鋭い視線が刺さって一瞬怯んだ。でも、


「あんた、あんちゃんの嫁でも息子でもないんだろ?」


 他人に頼りっぱなしというのは、大人としてどうかと思う。


「おまえ……いい度胸をしているな。面白い。やはり寄越さぬか、ガンドルヴ」


「だからダメですってば!! フィーリ!!」


「え?」


「ボクと結婚しましょう、今すぐ!! 帰したくなんてありませんし、誰かに譲る気もありませんっ!!」


「……はぃ?」


 どうしたって言うんだろうね。あんちゃんの勢いがおかしい。こんなに興奮して……情緒不安だよ?


「特に! ジークマグナスは絶っっっっ対ダメですっ!! こんな鬼畜魔人で悪徳魔王な男、そうそういませんっ!!」


 うーん……。この二人、過去に何かあったんだろうか。


 ジークマグナスさんの外見年齢はあんちゃんと同じくらい。ただ、ここのヒト達の年齢って、アタシには推し量れないから、実は千歳近いと言われても納得できる。学友らしいし、長い付き合いなのかもしれない。


「あー……あんちゃん? 別にアタシ、譲られるつもりも何もないが……」


「ですよね!? ほらっ! フィーリはボクのものです!」


「へ? ……いや、アタシは強いて言えば『光の洞穴亭』のモンだよ……?」


 お友達に向かってギャーギャーと喚いてるあんちゃんには、アタシの呟きは聞こえないらしい。2人であーだこーだ言い合っている。喧嘩するほど仲がイイってか?

 ……なんなんだよ、まったく。まぁ、こんなあんちゃんの姿を見るのは初めてだから、新鮮っちゃあ新鮮だね。


 夜間飛行の疲労が抜けきっていないせいで、アタシはここに座ってるだけで結構ヘロヘロ。なのに、ずっと仕事漬けで疲労困憊のはずの2人は元気に口喧嘩に興じている。

 基礎体力の違いか……? てかさ、これならアタシ、来なくても良かったんじゃ……???


「フィーリ!!」


 背もたれに体を預けたところで呼ばれ、アタシははっと背筋を伸ばした。紅と黒、二対の瞳がアタシを見ている。しかも、さっきまでケンカしていた気配もなく。やけに真面目に。


「おや、話しはついたのかい」


 何だか2人だけで通じ合っている気配に首を傾げた。……あれ? そういや、なんでケンカしてたんだっけ?


「フィーリ、ボク達からのお願いです」


 一度友人と視線を交わし、あんちゃんがニコリと満面の笑みを浮かべた。殊更にキラキラしい。

 なんだこりゃ……。コレ……面食いなら一発アウトかもしんないね。

 あまりのまぶしさに、目を逸らしたい衝動が湧き上がる。でも……家族同然なんだから! 大丈夫! 息子がイケメンに育ったって、おかんはときめいたりしないんだよ!


「な……なんだぃ……」


「ぜひ、フィーリの料理を王都でも食べられるようにしてください。ボク達のために」


 あー……こっちにも作り置きをって話か? まぁ、できなくはないし、こうやって呼びつけられるよりはよっぽどマシかな……


「食堂を開いてください!!」


 ……………………って…………ふへ???



去る連休で、書きためる予定でしたが、下の子が高熱を出し……

そしてわたしはイイ歳こいて、(しかも今更)ピプマイにハマり……


……はい。言い訳です。

すみません。

精進します!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ