なみだの人々
人は、いつのまにか泣くことを忘れてしまう。疲れすぎた心、病んでしまった気持ちが心に堰を作ってしまうから。
そんな人々に、不思議な噂が流れた。
泣き方を忘れた人、泣きたい人…そんな人達を泣かせる店がある。
夕暮れ時、お日様が沈む場所を背にして五歩進み、
一番近い電信柱と壁の間を通り抜け、
左にある細路地で目を瞑って13歩、そのまま回れ右をして、通り抜けた先、
キラキラと光る、色とりどりのガラスの涙を飾った店がある。
「ようこそ、なみだ屋へ」
にんまり顔の店主が、きっと迎えてくれる。
そんな人々に、不思議な噂が流れた。
泣き方を忘れた人、泣きたい人…そんな人達を泣かせる店がある。
夕暮れ時、お日様が沈む場所を背にして五歩進み、
一番近い電信柱と壁の間を通り抜け、
左にある細路地で目を瞑って13歩、そのまま回れ右をして、通り抜けた先、
キラキラと光る、色とりどりのガラスの涙を飾った店がある。
「ようこそ、なみだ屋へ」
にんまり顔の店主が、きっと迎えてくれる。
雪の章
2018/11/09 00:08