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第六章

俺はまずピラミッドでの計画を成功させる。それが俺の最初の使命だ。


俺は村を出てから色々な場所を巡った。仲間も何人か出来たがみんな旅の途中で死んだ。仕方が無かった。俺ではどうしようもなかった。


まぁ今はそんなことはどうでもいい。俺は旅の途中で興味深い計画を聞いた。人類の滅亡計画だ。初めは相手にもしなかった。人類が滅亡?ふざけてる。そんな簡単にできるものじゃない。今まで何人もの偉人がやろうとして失敗してきたことだ。たかが計画を立てただけで、実行に移せるわけでも成功するわけでもない。


だがそれは違った。奴らは本当にやろうとしている。人類を滅亡させようとしているのだ。俺は村を出て、その事実を知った後ずっと奴らのことを追っていた。そして奴らの組織名をつかんだ。それが「レセル」だった。


奴らの組織は少人数で構成されている。俺も何度か会った。そして戦った。そのたびに全治何ヶ月という傷を負った。


俺は気づいたんだ。俺じゃ「レセル」は倒せない。計画すらも失敗にさせられない。それぐらい奴らは強かった。


才能の問題だと思った。俺を遙かにしのぐ才能の持ち主、根気や性格、それらがそろっている人間。俺の近くにいる誰か。


そう、ミナトだ。小さい頃あいつに喧嘩で勝った記憶がない。かけっこで勝った記憶もない。きっとミナトは俺なんかよりもでかい才能を持っている。そしてそれを存分に使いこなす気持ちもある。ミナトしかいない。


「レセル」を倒すのはミナトしかいない。そう思ったから村に帰ってきた。そしてミナトをピラミッドに呼んだ。ミツ、ハク、そして今ミナトと一緒にいる俺は俺が作った人形だ。俺の本当の能力を使えば難しいことじゃなかった。


これから俺がミナトにすることを考えただけで俺は腸が煮えくりかえる。自分が不甲斐ない。ミナトに託すことしか出来ないなんて。


さて、俺はこの先ミナトから恨まれる存在になるだろう。だけどそれで良い。


ミナトがここにたどり着いたら何て言おうか。俺がミナトをだます最初の言葉。そうだ、あれがいい。

「世界を変えちゃおうぜ」


俺がミナトにこう言えば必ず、ミナトは俺の敵になるから。


なんでこんな事が分かるかって?


そんなの決まってるじゃないか。


ミナトは俺の親友だからさ。

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