第二章
「お前の力を借りたいんだ」
「は?」
「まぁ正確に言えばお前の足なんだけどな」
ゼンと僕は今、村には帰らずに話している。ゼンのドラゴンがいてはとても村には帰れないからだ。
「俺、殺古のピラミッドに行くんだ」
「殺古のピラミッドつったら、出てこれないで有名じゃないか」
「いや、有名なんてモンじゃないさ。もう世界中にまで噂は広がってる。あそこには昔のレジェンドが隠した宝があるらしいからな」
殺古のピラミッド。村から少し行ったところにある、カナリ古いピラミッドだ。しかも入った人が二度と出てこれないことから、秘密があると言われている。やれ、宝の美しさに目を奪われ、そこで生涯をすごそうと思って出てこないだの。やれ、迷っただの。噂は数え切れない。
「そこで俺はあそこに行く。そんで宝モンでもごっそり持って帰って、俺の強さを広める」
「はっ。全く変わって無いみたいだな」
「じゃあ、お前は変わったのか?」
ゼンが僕の方をじっと見た。
僕は笑って答えた。
「変わっちゃいないさ」
僕は親に村を少し、後にすると伝えゼンと待ち合わせた場所へ向かった。ゼンにはすでに仲間が二人いるらしい。
僕の武器は僕の家にある剣。まぁ剣と言えるかも分からない短刀って感じの剣だ。でも素早く動ける僕には無駄に大きい剣よりもこういった小さい奴の方がいいかもしれない。
約束の場所に行くとゼンともう二人の仲間がいた。
「ミナト、こいつががハクだ。そしてこっちがミツ」
二人が僕に手を差し出してきた。僕は初めて会う人とは気軽に手をかわしたくは無かったけど、笑って握手した。
ハクは背が高く、髪の毛がない。武器は鎌のような者だ。鎌の先から何かがしたたり落ちていて、僕は身震いをした。
ミツは、ハクとは反対に髪の毛のきれいな女の子だった。背がすごい低く、目の色がブルーだで顔立ちが良かった。僕はゼンが惚れて仲間にしたのかと思った。そして武器はボウガンだった。
ピラミッドに行くまでに僕たちは結束力を深めようとして色々なことをしたが、結局意味が無かった。でも協力できるのなら正直、友情とかは全然入らないと思う。
僕は、短刀の事を聞かれて戸惑いながらも答えた。あいまいな答えばかり出したから話術が得意じゃないと思われたかもしれないけど、本当にしらないのだからしょうがない。
ピラミッドの前に着くとゼンが仕切った。
「今からピラミッドに入るけど、入った瞬間から集中切らせんじゃねえぞ」
「俺がそんなことするわけないだろーが」
「私だって」
「・・・・・」
「どうなんだよ?ミナト」
僕は笑いながら右手の親指を立てた。
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